Violet@Tokyo

映画「HERO(2015)」を鑑賞~久利生と雨宮の今後を勝手に予測!

約5分



現在大ヒット上映中の映画・「HERO(2015)」を見てきました。

2001年に月9ドラマとして大ヒットし、その流れで特番やキャストを変えたドラマの第2弾も放映されました。

さらには2007年には映画化もされ、これまた大ヒットしたという、キムタクの代表作とも言えるドラマです。

映画の感想をざっくりと~ネタバレはナシよ

平日の昼間でありながら劇場は満席。しかも年齢層に偏りがないところを見て改めて、人気の高さを再認識した次第です。

全体的な感想としては、やはり安定して面白い作品、期待を裏切らない娯楽作品でいうことです。

脇を固める俳優陣の確かな演技と、そこかしこに散りばめられた小ネタが満載、そして何よりもロンバケ以来の長い付き合いから生まれる久利生公平ことキムタクと、雨宮舞子こと松たか子さんの息の合った掛け合いが素晴らしく、誰もが楽しめる作品に仕上がりました。

満を持しての近藤春奈・出演シーン

小ネタと言えば、劇場を一番沸かせたのは、ハリセンボンの近藤春菜さんの出演シーンです。

私もこのシーンでは思わずプッと吹き出しました。ドラマ第2弾の放送で、東京地検の次席に就任した、角野卓三さん演じる牛丸次席はことあるごとに「オレに似てきた」と娘・ミユキの話をしていました。

その娘とは、杉本哲太さん演じる田村検事と結婚しているという設定。

「最近自分に似てきた娘(父親談)」であり、「牛丸次席そっくりな奥さん(同僚談)」という壮大な前フリを受けて、ネットでは「近藤春奈がいつ登場するか?」という話題が持ち上がりました。

ところがそんな期待も空しく、最終回までとうとう姿を見せなかった近藤春菜さん。

ところが映画「HERO(2015)」では、そんな熱いラブコールに答えて満を持しての登場です。

ところがどっこい、出演(?)シーンはお決まりの「牛丸豊じゃねーよ!」という台詞も一切なく、ほんの一瞬チラッとなので、お見逃しのないように。

それにしても杉本哲太さん、私生活では中村メイ子の娘婿という下地があるせいか、この手の役ははまり役と言っても過言ではありませんよね。「さぞかし苦労なさっているんでしょうね」と、他人事ながらお見舞いを申し上げたくなります。って、大きなお世話か。

久利生と雨宮の関係は今後どうなる?

阿部寛さんはなぜ出演しない?巨大ソーセージを1日に7本食べるという「ネウストリア公国」って実在の国?など、いくつかの疑問はありましたが、それらはネットで調べれば簡単に検索できるでしょう。

それよりも私の一番の疑問は、久利生公平と雨宮舞子の今後のこと。

現在の事務官である麻木が久利生に対する思いを雨宮に質問するシーンがありました。それには「大好きだった」と答えるのですが、すかさず「…でも違うの」と付け加えます。

この言葉が深いと思いました。 単なる男女の惚れたはれただけの思いではなく、人間として尊敬する気持ちが強くなりすぎたから結婚の対象にはならないということでしょうか。

お互いを、自分にとって特別な存在に位置付けているにも関わらず、「好き→即、恋愛→結婚がゴール」という一般的なドラマとは違った描き方をしています。

そういえば、踊る大捜査線の青島とすみれもこれに近いのかしら?

よくわからないあいまいな関係のことを巷では「友達以上恋人未満」とか、最近では「ウィル彼」なんて呼んでいるらしいけど、この二人はそんな薄っぺらいものではないようです。

そもそも恋愛至上主義ではないし、意識が恋愛に向いていないから決定打がないまま今に至るのではないでしょうか。

お互いを特別の存在であると認識しながら意識が恋愛に向いてない、ということは、情熱の全てを検事という職業に費やしているということです。

それがラストシーンに描かれていました。「久利生さんと同じ道を歩みます」という雨宮の言葉。

お見合い相手にははっきりと「好きな人がいる」と断っていたけど、本音はその後に続く「検事としてやるべきことがまだまだあるから」という言葉に込められているように感じます。

つまり、あえて結婚という形態を取らずに検事としての立場でお互いを尊重しあいたいという思いが強いのかと…。

それが今の自分たちに一番ふさわしい関係であるという答えだと思いました。

だって雨宮が一番好きな久利生公平は、検事としての部分だから。 今回の映画の成功で、この後も映画が続くのではないかと思います。

でも間違ってもあの二人を結婚なんてさせないでくださいと、これは制作サイドへの個人的なお願いをしたいです。

男と女のハッピーエンドは、全てが全て、恋愛から結婚という形態を取らなくてもいいではないのかと思うからです。

二人に合った関係性をその時々のスタンスに合わせてたいせつに守っていくのも一つの愛の形です。

この作品は、少し時間を置いたらまた見たいと思える作品でした。

その時にはまた違う感想を抱くかもしれません。まだ見てない方はぜひ劇場に足を運ぶと良いと思います。

見て損はありません。期待を裏切らない面白さがありました。

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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