Violet@Tokyo

「住宅密集地でのバーベキューは大迷惑」VS「自分の家ならいいじゃないか」論争の着地点

約5分



自宅の庭でバーベキュー(BBQ)、念願だったマイホームを手に入れたら、やってみたいことのひとつに掲げる人もたくさんいるのではないですか。

ところがこれを迷惑に感じてる人が多いのも事実です。知人がこんな愚痴をこぼしてました。

「隣の家が、元日から庭でバーベキューやってたのよ。もう迷惑だったらありゃしない!」

煙、臭い、騒音、住宅地でのバーベキューは大迷惑

人里離れた田舎、もしくは数百坪もあるような広大な土地ならともかく、人口50万越えの政令指定都市での一般的な住宅地では、狭いエリアいっぱいに家が建てられ隣家との距離はないに等しく、庭があると言っても猫の額のような狭い庭がほとんどです。冒頭の元日からバーベキューをやってた人の家も同様です。

そんなところでバーベキューをやられたら臭くてたまらない、外壁が煙と脂でベタベタになる、洗濯物に臭いが移る、酒がまわると騒がしい、家の中まで獣臭い臭いが入る、どうしてもやりたければバーベキューができる施設に出かけてやってくれ、などなど、知人がこぼしてた愚痴はネットでよく目にする「住宅密集地でのバーベキューは大迷惑」派の意見とほぼ同じです。

法的にはどうなの?

一方「自分の敷地内でやるなら勝手だろう」との意見もあります。法的にも受忍限度の範囲内であれば、「自己責任においてどうぞご自由に」となっており、原則として自宅庭でのバーベキューは、違法ではありません。

また「頻繁にやってるわけではないから少しくらいはいいだろう」といった意見もありますが、これに対しては「頻繁でないならなおのこと、専用の施設でやってくれ」という意見もあります。

世の中には、違法とまでいかなくても「ちょっとしたレベルの迷惑なこと」は無数にあり、それら一つ一つに目くじらを立ててたら非常に住みにくい世の中になってしまうのも事実です。これは隣人が吸うタバコの問題とも重なります。

そのため多くの人は内心迷惑に感じながらも、ご近所との関係がギクシャクするのを恐れて我慢し続けてるというのが現状です。

とはいえ常識は刻々と変化します。例えばタバコ。昔のドラマを見て驚きますが、場所をわきまえずどこでも当たり前のようにプカプカとタバコを吸うシーンがあります。今では考えられないことです。

住宅密集地でのバーベキューも、いずれはタバコと同じようになるのではないでしょうか。バーベキューの煙には発がん性物質が皮膚から吸収されることが判明しました。

バーベキューでは、食材を直火加熱することで多環芳香族炭化水素 (PAHs) という化学物質が発生することがわかっています。 PAHsには、発がん性だけでなく、呼吸障害やDNAの突然変異を引き起こすものもあります。

必要なのはほんの少しの気遣いと配慮

近隣トラブルの多くは法律がどうのというより、些細なことの積み重ね・感情的な部分の積み重ねによる結果なので、「自分の敷地内で何をしようと勝手だろう」と意地を優先して開き直ってしまうと、溝が深まるだけでなく「非常識で身勝手な人」「自分さえ楽しければいい人」という不名誉な烙印まで押されてしまう可能性があります。持ち家という性質上、これだけは絶対に避けたいところです。

それならバーベキュー賛成派と反対派がギリギリ折り合える着地点を見つけた方が賢いです。

許容範囲は各自の受け止め方、相手との関係性、地域性、敷地の広さ、バーベキューの規模・頻度・時間帯によって差が出ますが、具体的にはご近所への根回しとして、事前にひとこと連絡を入れる、布団や洗濯物を干してる時間を避ける、短時間で切り上げる、あまりに大人数になるようなときは専用の施設を利用するなど、近隣住民に対してほんの少しの気遣いがあれば、また配慮する姿勢を見せれば周囲の印象はずいぶん違うものになるはずです。

大切なのはちょっとしたひとことと、ちょっとした気配りです。日ごろのコミニュケーションさえ円滑ならそう難しいことではないはずです。

まとめ

以上をまとめます。

住宅密集地でのバーベキューは近隣トラブルをもたらすリスクがとても大きいので、どうしても行いたいなら近隣常民との連携を円滑にして、迷惑にならないように細心の注意を払いながら行ましょう。それができないのなら自宅庭でのバーベキューは諦めて、バーベキュー専用施設で気兼ねなく楽しむのがベストではないでしょうか。

 

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