Violet@Tokyo

悪口を本人に告げ口する人の心理

約7分



人と人が集まれば、誤解や摩擦はつきもの。時には他人の悪口を耳にすることもあるし、自分だって言いたくなることもあるでしょう。

もちろん褒められることではないですし、悪口が良くないことは百も承知です。

しかし人間全てが聖人君子ではないので、ある程度はしかたがないと、受け流すしかないのです。どんなキレイごとを言ったところで、悪口を言ってガス抜きしたくなるのも人の性ですから。

他人が言った悪口を本人に伝えてくる人

でもこれだけは許せないと思うのは、他人の悪口を聞いた第三者(Aさん)が、悪口を言われた人のところに行って「Bさんが、あなたのことを●●と言ってたわよ」と、嬉しそうに悪口の内容を本人に言う人。つまり、悪口の告口です。

何も知らずにいる人にわざわざそんなことを知らせて、一体何がしたいのでしょう。これこそいちばんの曲者だと私は思ってます。

親切のつもりなのか、いい子ぶりたいのか、オツムが幼稚で口が軽いだけなのか、どちらにしても、その悪意はミエミエです。

悪意があるかどうかの見極めは、告げ口しているときの嬉しそうな表情です

こういう性悪な人は、どこの世界にも一人や二人はいるものです。

「知らぬが仏」の意味を知れ!

わざわざ本人に告げ口をしても、誰も幸せにはなれません。

それにこの人、「知らぬが仏」という言葉の意味を知らないのでしょうか?

どこかの誰かがご本人の知らないところで何かを言ったとしても、知らずにいればなかったことと同じ。さらに「みんなは彼のことをあまり好きではないみたいだけど、私は別に嫌じゃないの」と予防線をはって、自分を安全圏に置くことだけは忘れない念の入れよう。

予防線をはってる時点でなにかしらの魂胆があります。これもたいせつなチェックポイントです
「”まさか”…。”ふつう”そんなことを、わざわざ本人に言うわけない…」

あなたはそう思いますか?

でも違います。”ふつう”ならしないその”まさか”を、平気でやってのける時点で”ふつう”ではないのです。

“ふつう”という思い込み、”まさか”というあなたの尺度で判断した思い込みは、”ふつう”でない人の前では何の役にも立たないどころか、控えめに言って邪魔です。

そうそう、マフィアの映画で見たけど、「一番先に殺されるのは抗争相手ではなく、裏切り者だって知らないのかしら?」と言いたくなります。

告げ口をする人の心理について考える前に、昨日の概要を記述します。

概要

これは趣味でやっているバドミントンの話です。

Bさんがみんなに嫌われる理由は、神経質で口やかましいからです。ダブルスゲームでペアがミスをすると、イライラしはじめ、やがて舌打ちをするなど露骨に不愉快そうな態度をした挙げ句、ペアをなじります。

みんなは我慢してますが、悪口を言われたとされる彼女は正義感が強く、納得できない時はハッキリと言い返すタイプです。そのためBさんにとっては目の上のタンコブ。ただし互いに認め合う部分はあるようで、心底嫌い合ってはいません。

ペア決めでBさんの相手は彼女でした。しかし何かの理由で彼女は呼ばれても来ませんでした。

するとBさんは「じゃあいいよ、Aさんでいいよ」と言ったそうです。

ただそれだけのことなのに、Aさんは嬉しそうな顔をして彼女に伝えたというのがコトの顛末です。

内容を知れば悪口というほど大げさなものではなく、わざわざ告げ口するほどのことではありません。

告げ口をする人は往々にして話を大げさに膨らませるのが特徴

優越感に浸りたい

告げ口をしている時の喜々とした表情を見ると、「あなたではなく『Aさんとやろう』と指名された私の方が、あなたよりも上だ」とAさんは言いたかったのでしょう。

そんなことでしか優越感を抱けないということは、裏を返せば彼女に対する強いコンプレックスがあるということです。

しかし他人を貶めたところで根本的な解決にはなりません。だってコンプレックスはAさんの中にあるのですから。

彼女以上に上手な人は世の中にゴマンといます。もしその手法を取るなら、そのゴマンといる自分よりも上手な人をひとりひとり潰していかなれば、コンプレックスは解消できません。

それは絶対に不可能だから、自分の練習場所にだけは自分より腕が上の人を置きたくない。潰してやれという魂胆です。要はお山の大将になりたいということ。

自分は蚊帳の外で二人を揉めさせたい

呼ばれても来なかったという事実。

それを受けてBさんは、自分は嫌われているから来なかったと解釈したのか、時間がもったいないと判断したのかは定かではありません。とにかくAさんに「彼女はいいよ」と言いました。

一方彼女は、実は呼ばれたことにも気づいてなかったようです。それを後で聞いてもさほど気分を害すわけでもなく「あらそう。へぇー」程度の反応で、当事者たちにとってはどうでもいいこと。

この反応に拍子抜けしたのはAさんです。

「私はあなたの見方よ」という顔をしながらごていねいに告げ口をする目的は、自分のお楽しみのため

つまり気分を害した彼女の反応を見たかったのか、二人を揉めさせたかったのか?

おそらく両方でしょう。Aさんの拍子抜けした表情がそれを物語っていました。

でもとばっちりだけは受けたくないから「みんなはBさんを嫌っているけど、私は別に嫌いじゃないの」と付け加えて自分をしっかりと安全に圏く…。とまぁせいぜいそんなところでしょう。

だからマフィアは敵よりも先に裏切者を抹殺するのです。どちらにもいい顔をするこの手のタイプは、何かあれば真っ先に裏切りますから。マフィアの気持ちが初めてわかりました。

告げ口をする人と接する時の注意点

どちらにもいい顔をしながら告げ口するような人と接する時、いくつかの注意点があります。

「本人に確認する」とプレッシャーをかける

告げ口をされたときは「ではそれを当人にちゃんと確かめる。だからその時は必ずAさんも同席して」と言ってみましょう。顔色が変わり、それ以上はヤバいと思って口を閉ざすはずです。

まずは汚いお口を閉じさせることが先決です。

効果てきめん。ストレートに質問する

上記の質問でかなり動揺しているはずなので、続けざまにこんな質問をすると、さらに効果的です。

  • 「なぜあなたはそれを私に直接伝えるの?」
  • 「そのときあなたは何もせず、ただ黙って聞いてたの?」

告げ口する目的をストレートに聞き出してみましょう。たぶん何も答えられないはず。

また二つ目の質問をすることで、自動的に「友達だから教えてあげた、親切のつもりで報告した」という、苦し紛れの言い訳ができなくなります。

反応しない

そして次。相手は自分のお楽しみのために告げ口をしているわけですから、どんなに不愉快でも、チクリ魔の前でだけは過剰に反応しないこと。

傷つけたくてうずうずしている人の前で「私はこんなに傷つきました」なんて顔をしたら、それこそ相手の思うつぼ。傷ついてあげるだけの価値もありません。「だから何?」程度でちょうどいいです。

ポーカーフェイスに徹するべし!

まちがっても悪口を言ったとされる人の悪口を、釣られて言わないこと。そんなことをすれば、チクリ魔はその人のところに行って「あの人がこう言ってたわよ」と告げ口するのは目に見えてます。

揉めさせたくてうずうずしている人の願望を、決して叶えてはいけません。

即、話題を変えましょう。

違う角度から攻めてみる

また日を改めて、あるいは時間をずらして「告げ口するような人って最低よねー」と、直接その人に言ってみるのも効果的です。

その場合は「みんなも最低って言ってたわよ」という言葉を必ず添えてください。誰にでもいい顔をしたい人ほど周囲の目が怖いので「みんなが言ってた」という言葉が一番の特効薬です。

関わらない

その上で、あとは極力関わらないことをおススメします。

これらはあらゆるタイプのチクリ魔に効果的です。ぜひお試しあれ。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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