Violet@Tokyo

「あの人が言った・みんなも言ってる」という告げ口を信じるな!!

約5分



最も卑劣な悪口の告げ口。私はかねがね「悪口を言う人より、聞いた悪口を直接本人(言われた側)に告げ口してくる人に注意せよ」と思ってます。

悪口を告げ口する人の悪質度にはピンからキリまであります。

ごく少数ながら情状酌量を考慮して、「更生の余地あり」と思えるものがある一方で、「更生の可能性皆無」という悪質極まりないものがあります。

それは、自分が言った悪口を「あの人が言った」と他の人が言ったことにして、わざわざその内容を本人に告げ口をする人。これは救いようのない邪悪な人です。

そんな人は放置するしかないのですが、今回は言われた側の気持ちや対処法にスポットをあてていきます。まずはコトの概要から。

人の心を傷つける「あの人が言った」という言葉

Aさんは日ごろからBさんに対して、ある不満を抱いていました。不満のタネはBさんの能力が低いこと。

影でそういった不満をあちこちで漏らしているらしい…という噂はなんとなく耳に入ってはいましたが、みな聞いても聞かぬフリを決め込み、Aさんが影で言ってる悪口は、Bさん本人の耳に直接入ることはありませんでした。

「あの人が言ってた」は、責任転嫁の代名詞

ところがあるプロジェクトでAさんとBさんがペアを組むことになり、力不足のBさんに対し、Aさんの不満は爆発。あれこれダメ出しをした挙句、Bさんと親しくしているCさんの名前を出して「これはCさんが言ってたことだよ」と、無関係のCさんに責任転嫁。

もちろんCさんはそんなことを言う人ではありません。自分の言いたいこと・必要だと思ったことは直接本人に言うし、そんな時は相手を傷つけないよう言葉を慎重に選びながら的確に伝える人です。

それまでのつきあいで、そんなのはAさんの真っ赤な嘘、勝手な作り話だと冷静に考えれば、いや、考えるまでもなくすぐにわかることです。

第三者から見れば「ホラ吹きもここまでくると、病的だ」と思うのですが、当のBさんは混乱してしまいました。

自分でもコンプレックスに感じていたことをAさんからズバズバ言われて傷ついた心は冷静さを失い、傷口に塩を塗るような追い打ちの言葉・「あの人も言ってた・みんなも言ってた」ですっかり疑心暗鬼に陥ってしまったのです。

そして後日、Cさんにコトの真偽を確かめたそうです。

「みんなも言ってる」は典型的バカの口癖

もちろんわざわざ聞くまでもなく、Aさんの真っ赤なウソとわかりました。

それでもBさんの心は晴れません。多分「みんなも言ってる」という言葉が彼女の中で尾を引いたのでしょう。

ここまでの一連の話を聞いたときに私が感じたこと、それは、多数派を連想させる「みんなも言ってる」という最も幼稚な言葉に、意外と人は弱いのだということ。

その幼稚さは、せいぜい5歳児並みです。

見てくれの年齢が必ずしもイコールではない

ただ本物の5歳児と違って、悪知恵がある分だけ他人を翻弄させる術には長けています。でも賢いやり方ではありません。典型的なバカの口癖です。

少なくとも、賢者はこんな言葉の使い方はしません。

早い話、「バカは相手にするな」ということです。

相手が大人だと思うから傷つくわけで、脳内の成長が5歳でストップしたかわいそうな人だと思えば、多少ムッとしても心はそこまで深く傷つくことはありません。シワ・贅肉・白髪にごまかされてはダメです。

自分がこだわっていることを武器にしたがる

賢くない人は、自分を基準に物事を考えます。自分のモノサシでしか物事を判断できないからです。

「私が考えていることは、きっとみんなも同じように感じているはず」と思い込むから「みんなも言ってる」と、平気でホラを吹くのです。

他人を攻撃する時も同じです。あくまでも自分の感覚が基準なので、自分が言われていちばん嫌な言葉は、相手にとっても嫌だろうと勝手に判断します。

だからそういう人が口にする「みんなも言っている」は、その人にとってもいちばん嫌な言葉ということになります。

きっと人一倍、他人からどう思われているかにこだわる、中身もないくせに世間体だけは取り繕いたいタイプなのでしょう。

つまり最大の武器になるはずの言葉は、最大の弱点であり両刃の剣なのです。同じ土俵で戦う必要は全くないけれど、「もしも」に備えて相手の弱点くらいは知っておいても損ではありません。

まとめ

以上をまとめると「あの人が言ってた・みんなも言ってる」は、言った本人がそう思っているだけで、誰も何も言ってないことがほとんどです。だから、そんな言葉を真に受けて翻弄される必要は全くないのです。

とは言え、仏の顔もなんとやら…という気分にもなるでしょう。

あまりにも目にあまるようなら、悪ガキにはお灸が必要になってきます。そんな時は「何がこの人の弱点かな?」という部分に注目してください。「日常的に多用しているフレーズは何か?」に注目するとわかりやすいですよ。そしてその言葉をそっくり返せばいいのです。観察あるのみ!

あとはオウム返し!

「”みんな”が言ってるという”みんな”って誰ですか?」「”みんな”って何人ですか?」

この二つで、そうとう効き目のあるお灸になるでしょう。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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