Violet@Tokyo

【侮辱賞状】パワハラ・陰湿ないじめを楽しむ人の心理

約6分



青森県八戸市の住宅建築会社「ハシモトホーム」が大炎上。2018年、ひとりの社員が自から命を絶つに至るまで執拗に追い込んだその手口があまりにも悪質だったことが炎上の理由です。

尊厳を奪って楽しむ陰湿さ

どんなごたくを並べてもいじめはいじめ。相手がいかに嫌な思いをするかを想像しながら手間暇かけて、こんな物を作る陰湿さ・執念深さに反吐が出そう。

何が悪質って、この侮辱賞状からは人を見下し、人格を傷つけ、いたぶることに快楽を得てる様子が手にとるようにわかるからです。

”余興”と言う名の公開処刑。多くの人たちの前で、しかも物的証拠を堂々と残すようなやり方でいたぶるということは、この会社では「パワハラ自体、大したことではない」くらいに軽く捉えてるか、もしくは「明確な悪意を持って、日常的にパワハラが行われている」かのどちらかです。

その社員は、課長の親の仇かなにか?
それとも課長に危害でも加えて、命の危機に晒したとか?
命と引き換えレベルの、とんでもなく重大なことをしでかした人?

違いますよね。ごくふつうに真っ当に生きてるだけの人。そんな人を見せ物にして、みんなで笑い物にして、絶望の淵に追い込むとは…。

しかも人格や心を傷つけて、生きる力をまるごと削ぎ落とすような行為をしておきながら、社長は「表彰の一環、法的責任はない」と、火に油を注いでとぼけてる…。ということは、日常的なパワハラを許す土壌がここにあった証。

労災認定されてるのに謝罪も賠償もせず開き直る、心底腐りきった心根。「魚は頭から腐る」という言葉は、まさにこの社長のためにあるようなもの。

その後会社側は一連の報道に対する謝罪文を公式サイトに掲載しました。ただしそれは反省したからではなく、謝罪ポーズを示した方が得だと判断したからで、全部計算です。騒ぎが大きくなりすぎて手に負えなくなったことと、証拠があることで法的に争っても不利だからでょう。

どんな人生を歩んだらここまで腐りきれるのか?

さて、それはそれとして。最近は「日常的に」と言っていいほど学校や部活でのいじめ、職場のパワハラ問題など、あまりにも胸糞悪い悪質な事件ばかりが目につきます。しかもそれは、「そこまでして他人の尊厳を奪いたい情熱はどこからくるのか?」と思うようなクソ案件ばかり。

以前からこうした問題は確かにありました。しかしここまで頻繁ではなかったし、ここまで悪質ではなかったと記憶しています。実際総合労働相談コーナーに寄せられる「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は、年々増加傾向にあります。

これだけパワハラや陰湿ないじめ問題が頻繁に取り沙汰されるということは、ハシモトホームの件は氷山の一角で、いじめやパワハラは社会全体の問題と考えるのが妥当です。子供の世界からいじめがなくならないのだって、大人の世界を真似てるだけで、「逃げればいい」というだけでは解決には至りません。

なぜパワハラや陰湿ないじめを楽しむのか?

いったいどんな人生を歩んだら、パワハラや陰湿ないじめを楽しめる心理になれるのでしょうか?

人格の問題

「人の不幸は蜜の味」という言葉がありますが、率先して不幸を作り出し、それを相手にプレゼントして楽しんでいるわけですから「いたぶることで快楽を得る人格的な問題を抱えたあたおか」、つまりサディストです。この手のタイプに必要なのは、道徳教育ではなく精神科の治療です。

優越感を得たい

人との関係を上か下か、有利か不利かでしか考えられないタイプの人に立場を与えて甘やかし続けると、プーチンみたいな暴君になるのはよくある話。特に他人に対して攻撃的で批判的な人ほど要注意で、なにかにつけて自己の優位性を確認したがります。

例えば部活で先輩からいじめや暴力を受けていた人に後輩ができると「今度は自分の番!」とばかり、自分がされたことをそっくりそのまま後輩にやってのける人がいますが、それは、上の立場についた自分の影響力や強さを確かめて喜びを得ようとしてるからです。要は相手が反撃来ないと思ってるから調子に乗ってやってるだけ。

歪んだ承認欲求

立場を利用したパワハラの多くは、「どんな手を使ってでも優越感を得たい」という、歪んだ承認欲求から発してます。特にまともな手段でリスペクトを得られない人ほど誰かを非合理に引きずりおろして「自分より下」認定し、執拗に嫌がらせすることで承認欲求を満たそうとします。

病的に嫉妬深い

営業成績3位でこの扱い。ふつうなら部下の手柄を喜ぶはずなのに嫌がらせをするということは、「他人の成功は自分への脅威」くらいに感じる異常な嫉妬心が根底にあるからでしょう。

これはいじめやパワハラで喜びを得る人全般について言えることです。彼ら彼女たちは異常なまでに嫉妬深く、その嫉妬のネタは、一般的には考え付かないような些細なことにまで及びます。

自己防衛のためなら他者を貶めるような事を罪悪感なくやってのけるし、気に食わない人や逆らう人をすぐ敵認定し、有力者に泣きついて圧力までかける執念深さがあるので注意が必要です。

なぜそうなるのか?
劣等感の塊だからです。本来自信がなく他者との比較でしか自分の価値を確認できないからです。逆に言えば他人と比べてるうちは幸せの基準が他人に依存してることになるため、この手のタイプは他人がいる限り、永遠に幸せにはなれないということです。

もしターゲットにされたら?

「自分さえ我慢すれば、いずれは改善する」 「いじめやパワハラを受けているなんて、恥ずかしくて人には言えない」「家族に心配かけたくない」

そうやって誰にも相談せず我慢に我慢を重ねて精神に悪影響を及ぼし、最悪の場合自らの命を絶つ人が増えています。

でも、それは違います。そんなクソ環境に自浄作用なんてありません。後で知ったご家族だって「なんで言ってくれなかったの?」と悲しむでしょう。恥ずべき人はいじめやパワハラをする加害者です。

くだらないヤツらのために命を落とすなんてもったいない。いじめやパワハラは、ぜったいに加害者が痛い目を見るべきで、今はスマホで簡単に証拠動画や写真が撮れる時代です。昭和的な古い体質の環境ほど明るみにされることを嫌うので、被害に遭った側は被害者として正当な権利を主張するために、証拠を集めて法的手段に訴える、もしくは相談窓口に連絡しましょう。

 

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