今月のはじめにクラブの総会がありました。写真はこの時に出たお弁当です。もちろん自腹。
人数がいる割には潤ってないみたいです、このクラブ。前のクラブはビジターが来てくれたので、部員が少ないわりにはゆとりがあったのに・・、とまぁこんな話しはどうでもよろしい。
この日は午前が総会で午後がクラブ内の交流戦でした。その前の週に入った人も試合に出ました。するとその彼女が突然倒れこみました。試合を中断して彼女の周りに集まりました。どうやらアキレス腱を断裂したようです。 彼女曰く「ボールが足にドンと当たったような音がしたので後ろを振り返ったけど、ボールはない」とのこと。
アキレス腱を切る時というのは、切れる音が自分にはっきりと聞こえ、それがバスケットボールが当たる音に似ているというのはよく聞く話です。痛みはないと言ってました。
幸いクラブには看護師をしている人が何人かいるので、救急車の手配その他を頼んだのですが、この出来事を後でよく考えてみたら、あれはどう考えてもクラブ責任です。
いくら前のクラブで6年のキャリアがあるからといっても、そこをやめて今のクラブに移るまでに2年以上のブランクがあるわけです。
その2年の間には、アキレス腱だって老化しているわけですから、少しずつ慣らしながら練習をさせるのが常識。
でも上手だからと指導が勝手に喜んで、現役並にバリバリやらせてあの始末です。しかも入部間もないのでスポーツ保険にも入っていません。いくら子供が成人しているからと言っても、家庭に帰れば主婦ですから、主婦が大怪我をすれば家族だって困るでしょう。
なによりも、一番つまらない思いをするのは本人です。 以前、私も前のクラブに入った時、筋肉痛で3日くらい体中が痛くて寝込みました。その話しを市のトップにしたところ、「初めてラケットを握る人にそんなに無茶なことをさせるなんて、体を壊すつもりか」と、物凄い剣幕で怒り出したのを覚えています。
でもそのとおりなんです。部員は使い捨てではないのですから、大事に育てていく必要があるのです。
でもあのクラブは使い捨て感覚みたいです。あのようなことがあったのに、部長は「来年の5月の団体戦までに治せ」と言ったとか。それを聞いてギョッとしました。元通りにスポーツができるようになるには、最低でも1年近くかかります。じっくりとリハビリをして、落ちた筋肉を少しずつ鍛えていく必要があります。
あの羽入選手だって、あの怪我の後は「怖い」と言ってます。そう、怖いのですよ。一度アキレス腱を断裂した人は、再断裂を恐れます。「今までなら取りに行けた球が、怖くて取りにいけない」と言います。これは経験者の口から直接聞いた言葉です。恐怖があるため、1年たってもまだ断裂前のスポーツに復帰していない方もいるようです。
リハビリだってじっくり取り組まないと、少し動けるようになった時が危ないって言いますからね。リハビリに力を入れている病院ほど、ゴーサインは遅いと言います。 今年の春の団体戦でアキレス腱を切った人が強化にひょっこり顔を出しました。
確か9月の末だったか・・。その時は、「日常生活に支障がない程度になったので、これからバドミントンができるようになるためにリハビリを開始する」と言ってました。
そのため、強化は今年度いっぱい休むとのことです。 来年からどうするかはわかりませんが、スポーツの中でもハードな部類ですから、そのくらいの長いスパンで復帰を考えているみたいです。その計算で行けば、クラブ復帰は来年の秋以降。試合に出るのは再来年あたりになるのではないでしょうかね。
それを部長に告げると、「え?そんなにかかるの?」だって・・。呆れました。 ちなみに彼女の場合は手術をせず、自然にくっつくのを待つ治療法です。それだと手術よりも時間がかかります。
スポーツ復帰に関してはこちらに出ていますが、「受傷前スポーツへの復帰時期に関し手術療法で6~9カ月、保存療法で7~9カ月と報告しており、これらの期間が目安となります。」とのことです。
またこちらは手術をした場合ですが、それでも本格的な運動を始められるのは6か月後となっています。
ただし、「アキレス腱が断裂した足関節は、治療後に多少の関節の可動域(動き)減少と筋力低下が残ることもあるとのことです。」とあり、最後にこう結ばれていました。 「リハビリの際は、早く復帰しようと焦って患部に無理をさせ、状態を悪化させてしまうことがあります。このアキレス腱のリハビリにおいても、手術後6ヶ月以内の時期に無理がかかれば再び断裂してしまい、再手術が必要になるケースもあるようです。リハビリはやはりプロである作業訓練士の方のメニューを守り、一日一日じっくり向き合っていく必要があると思います。」
こうなれば復帰後には「あら、思ったほどではないのね」と、彼女に対して興味をなくす可能性があります。使い捨てクラブってこのことだわね。
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