Violet@Tokyo

奇跡のレッスン ライブサッカー編 「最強コーチ ミゲル・ロドリゴ 被災地へ」の感想

約 6 分

5月4日、NHKBS1で放送された奇跡のレッスンライブ・サッカー編「最強コーチ ミゲル・ロドリゴ 被災地へ」を見ました。

番組の内容は、6年前の東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県・亘理町のサッカークラブ・荒浜ジュニオールFCの子どもたちの元にミゲル・ロドリゴ氏(元フットサル日本代表監督)が出向いてのレッスンライブと、レッスン後のトークイベントです。

たった一日という限られた時間でありながら、子どもたちの表情がどんどん変化し、笑顔に満ち溢れていくのがわかります。

まさにギュッと凝縮された宝のような時間…。

見終わった後、涙が止まりませんでした。

ミゲル・ロドリゴ氏の番組については以前にも当ブログで紹介し、多くの方に読まれています。

第二弾として、今回放送された奇跡のレッスンライブサッカー編 「最強コーチ ミゲル・ロドリゴ 被災地へ」の感想を書いていきます。

「みんな、足とハートと頭を持ってきたか?」で始まる夢の一日

ミゲル氏はニックネームをつけるのが上手。そうやって子どもたちの緊張をほぐし、距離を縮めてからその日のレッスンのポイントを説明します。

過去の放送でもご紹介した、ミゲル氏が最も大切にしている足とハートと頭をつなげるレッスンがその日のテーマ。

ミゲル氏の極意:練習の始まりは必ず遊びから

レッスンのテーマ

  • ボールだけを見るのではなく、視野を広く持つためにはどうしたらいいか?
  • 正確なボールさばきをするためにはどうしたらいいか?

それで始まるのがボールを使った鬼ごっこ。レッスンはそこからスタートします。

その目的はボールをコントロールしながら周りをしっかり見るため。

足でボールを使っていると、意識が足元に向かい、顔を下に向けてしまいがちになります。でも顔は常に上げておく。そのためのトレーニングです。

これ、バドミントンでも同じことが言えるんですよね。自分が打ったシャトルを見ていると、次の準備が遅れる。相手のコートも見えなくなるから判断も遅れる。球技は視界を広く持つことがたいせつです

遊びの要素をふんだんに取り入れながら、足裏をうまく使うことの重要性も教えています。

そして次はお馬さんゲーム。

いつもと違う練習に、子どもたちはどんどん夢中になっていきます。

ミゲル氏の教え方の特徴

前回も感じたのですが、ミゲル氏の教え方には大きな特徴があります。

特徴

  • 子どもたちのすぐ近くで絶えず声をかけてしっかりと見守る
  • 「違う」とは言わず、「こういうやり方もあるよ」と、他の選択肢の存在を紹介する
  • 「ああしろ、こうしろ」と答えを教えるのではなく、問いかけて子どもたちに考えさせる

ミスはたいしたことではない

またまたステキな言葉が飛び出しました。

間違えることを恐れてはダメ。
ミスがあっても悲しい顔をしなくていいんだよ。たいしたことないじゃない。
みんな自信を持とう。
そうじゃないとやりたいこともできないよ。これは練習なんだから。
試合だって同じだよ。さあ、やってみよう!

この言葉を聞いたとき、思わずジーンときました。

(私の場合はバドミントンですが)ふだんの練習で、失敗を恐れてつい無難なやり方をしてしまう私の背中を力強く押してくれたように感じました。

失敗を学びの場に変える

終盤は試合形式の練習です。

ゴールのすぐ近くにいて、絶好のチャンスがあったのに失敗を恐れてシュートしない少年がいました。

彼はその少年を呼び止め「ゴールはどこだ?」と質問します。

それは詰問ではなく、考えさせるための質問。

「(ゴールは)近いか遠いか?」と尋ねてから「どんな選択をしてもいいから君にセカンド・チャンスをあげる」と続けます。

ミゲル氏はさらに「ボクはゴールは近いと思うよ。目の前にはディフェンダーは一人しかいない。ボクは君をすごく信頼している。君はドリブルが上手だよね?ゴールを狙う実力もある。やってみろ。失敗してもたいしたことはない。やってみるんだ、恐れるな」と背中を押します。

このようにミゲル氏はミスが起きたときに罰を与えるのではなく、チャンスを与える場に変えます。失敗によって自信を無くすのではなく、失敗から学ぶ場・自信につなげる場へと変えていくのです。

結果よりも積極的にチャレンジする心をたいせつにする。それを見守り、できるまで待つのが大人の役割りだと信じているからです。

これは日本の教育とは大きく違う、だけどとてもたいせつなポイントです。

子どもたちはスーパーヒーロー

ライブ形式の練習が終わり昼食を共にしますが、ミゲル氏はかつての震災にも触れています。

「あまり聞かれたくないかもしれないけど」と前置きして、津波の被害や失ったものを質問します。

「家がなくなった」「オレも」「うちはペット」…。

わずか6年でもあり、もう6年。子どもたちはごくふつうに、なんでもなかったかのように淡々と語ります。

ミゲル氏は「みんな強いな」と舌を巻きます。

「その強さがあったら試合なんて怖くない。みんなスーパーヒーローだ」と讃えます。

ふと私がその立場ならと考えたとき、きっと私なら触れてはいけない箇所だと思い、その話題を避けるに違いありません。

でもミゲル氏はそうではなく、一歩踏み込んでその質問をしました。子どもたちの心の強さと免疫力の高さを信じているからその質問ができたのだと思います。

つらい経験をしたからかわいそうな子ではなく、つらい経験を乗り越えた子だからスーパーヒーローという捉え方の違いです。

他人から信じてもらうことが子どもたちの自信になる。ミゲル氏の教えの原点はそこにあります。

子どもたちだって同情なんて望んでいない。そんな意識の違いを垣間見た思いです。

同情は相手を下に見た、自分の大きな思い上がりだと反省しました。

大人はどう子どもに接したらいい?

午後はミゲル氏が大人の悩みに答えるトークイベント。

この中にもキラリと光る名言がたくさんありました。

名言の数々

  • 理解力は人によって違う。子どもが理解できてないのは大人の伝え方に問題がある
  • 説明しながらその都度「分かった?」を繰り返す
  • わからないことはわからないと言っていいし、それが言える環境づくりがたいせつ
  • 大人からの関心が子どもの自信につながる
  • 負けた試合の中にも「守備は良かった」など、小さな勝利は必ずあるからそこを探す

最後に

ざっと駆け足で番組の内容をご紹介しました。

この番組はスポーツだけではない、子育てや教育の現場はもちろん、新社会人を育成する立場の人にも見てほしい良番組です。定期的に再放送があるので、今回見逃した方はぜひ再放送をご覧ください。

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(最終更新:2017/12/11)

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