職場や学校など、あらゆる場に蔓延する同調圧力。
それは結婚してからも続きます。ママ友やご近所づきあいなどがいい例です。
特に女子中学生レベルの同調圧力ほど、陰湿で厄介なものはありません。
職場や学校のように、目を光らせて管理する人がいない分だけタチが悪いことも多々あります。
私もかつて”無法地帯”で消耗した一人。
その渦中にあった時はモンモンとしましたが、そんなこんなで過ぎ去った今となれば、「だからなんだ」って話だと思えるようになりました。
そこでこの記事では、ご近所やママ友など、女性特有の同調圧力がなぜ出来上がるのか?
効果的な対処法も併せてご紹介します。
相手を変えようと思わないことがたいせつ
同調圧力がなぜ生じるのか。それは横並びをヨシとする日本の文化が大きく影響しています。
同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure)とは、地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定を行う際に、少数意見を有する者に対して暗黙のうちに多数意見に合わせることを強制することを指す。 少数意見を有する者に対して態度変容を迫る手段にはさまざまな方法がある。少数意見を有する者に対して物理的に危害を加える旨を通告するような明確な脅迫から、多数意見に逆らうことに恥の意識を持たせる、ネガティブ・キャンペーンを行って少数意見者が一部の変わり者であるとの印象操作をする、「一部の足並みの乱れが全体に迷惑をかける」と主張する、少数意見のデメリットを必要以上に誇張する、同調圧力をかけた集団から社会的排除を行うなどである。
情報源: 同調圧力 – Wikipedia
空気を読めない人は嫌われると信じ、自分の意見や個性を殺して長い物に巻かれることが処世術だと思いこんでいる人を、今さら変えることは無理です。
それなら自分を偽ってまで長い物に巻かれないようにした方がはるかに効率的です。
「なんだかこの人たちといると息苦しい!」
そう思ったら、その人たちから離れて自分の感性とプライドを守りましょう。
属するコミニュティーを変えるだけでストレスから解放されます。
同調圧力をかけてくる人の正解とは
私が同調圧力を感じたのは今の地域に引っ越してきてからです。
それまでの仲間同士の間では、思ったことをそのまま口に出して言うのがあたりまえでした。
けれど異質の人たちと関わって、思ったままをそのまま口に出すのは、受け手にそれなりの知能と度量が必要なのだとわかりました。
たとえば黒を見せられて「これって白かな? 黒かな?」と聞かれたとき、「黒だよ」と言うと、不満を越えて非難するような反応をされました。
そのとき、気づきました。
「ああ…この人たちは、事実が知りたいんじゃなくて、自分に同意して欲しいだけなんだ」と。
「くっだらない」と。
最初の違和感がそこです。
そうなると何が正しくて何が間違いなのかという根本がうやむやになります。多数派の価値観を押し付けて「集団意見こそ正義」と信じて疑わない風潮が怖いと思いました。
同調圧力はこうしてできあがる
やがて私は嫉妬や妬みやわけのわからない攻撃対象にならないように、半意識的に口を閉ざしていった気がします。
まったく異質なので交わる部分がないし、関わると面倒だからまともに向き合うのはやめようと、そう思って離れた場所から彼女たちを見ていたところ、ある事実に気づきました。
集団の中で同意を求めているのはたった一人。
同意しない人を非難するのは、ほんの数人の取り巻き連中。
これは女王蜂と働き蜂の関係に似ていると感じました。
ボスママは何を基準に取り巻きを選ぶのか?
「黒でも強引に白で押し通す」女王蜂は、最初に聞く相手を数人だけ選びます。
それは自分に同意してくれそうな、従順だけが取り柄の働き蜂。
「私は頑張って尽くしている」というアピールに必死の働き蜂は、女王蜂の機嫌を損なわないことだけに意識が向いているので、反対意見を唱えるはずはありません。
女王蜂はそれを見越した上でおバカな働き蜂に「ご相談」するわけです。
やがてそこでの密談が「みんなの意見」となり、個々に活動している蜂に対して同調圧力をかけていきます。
けれどそこにも順番があって、最初に選ぶのは「黒でも白でもどうでもいい」というこだわりのない、彼女たちにとっては人畜無害な単独蜂。
建設的な意見を求めるのが目的ではなく、同意する人数集めが目的です。
そうなって外堀を埋められてから「いや、絶対に黒でしょ」と、危険を省みずに反対意見など唱えれば、それこそ蜂の巣をつついたような騒ぎになるのは言うまでもありません。
他人のK.Yには敏感なので「もう決まったことなのに、和を乱す」と反撃を食らうのがオチ。
蜂は遺伝子レベルで「黒は天敵」と認識していますから、運が悪ければ蜂の一刺しでブチっとやられ、痛い目に遭うこと請け合いです。
以上が「ご近所」というごく狭い地域における同調圧力の成り立ちです。これはママ友の世界にも通じるのではないですか?
同調圧力をかけてくる人の弱点を把握する
では「時すでに遅し。そうなってからでは対処方法はないのか?」ということですが、そんなことはありません。
蜂にも弱点があるように、女性同士の同調圧力にも弱点があります。
彼女たちは単体でいれば、それぞれが弱い生き物です。嫌われて孤立することが何よりも恐い。だから「みんな」にこだわって群れたがるのです。「みんな」でいれば自分が強くなったような気になるからです。
しかしそれを逆手に取れば、圧力を跳ね除ける大きなチャンスにつながります。
質問攻めはかなーり効果的
まず「みんなが」と言ったら「みんなって誰?」「どなたが?」とすかさず聞き返してみましょう。口を濁すと思います。
「みんなが」という保険をかけて好き勝手なことを言う人ほど、責任を負いたくない気持ちが強いです。だから個人の名前を出すような時はだいたい逃げ腰です。
また未知数に対する不安もあるでしょう。狭い世界でのみ、その範囲内でなら空気を読むことはできますが、もっと広い世界の空気は読めないから不安を感じるのです。
そして次。
一人一人に「”みんなが”、ではなく”あなたは”どう考えているの?」と聞いてみてください。ついでに「なぜそう考えるのか」という理由について聞けばさらにヨシ。
質問攻めに弱い理由
女王蜂の機嫌を損ねないようにしているだけの働き蜂は、自分の頭では何も考えていません。というか、元々考えられる頭脳など持ち合わせていません。
女王蜂は自分の意のままに操りたいから、できるだけ頭が悪そうな働き蜂を好みます。
その選び抜かれた頭の悪い働き蜂は、ガンコで融通が利かない一面があります。
女王蜂の意図するところを掴みきれない愚鈍さを持ち合わせているので、突然の質問攻め(いわゆる無茶ブリ)にはめっぽう弱いです。
だからこそ、その結論にたどりついた理由なんてまともに答えられるはずはないのです。
せいぜい言えたとしても、苦し紛れに「みんながそう言うから」程度でしょう。
そしてもう一つの理由はこうです。「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」の、小人の関係を地でいくようなもの。彼女たちは表面的につるんでいても、心から信頼しあってません。だから本心を明かせないのです。
彼女たちを見ていると、怖いくらいにこの理屈が当てはまります。理詰めで追いこむと見事にボロを出しますから、見ていて本当におもしろいですよ。
まとめ
今回は女王蜂をボスママ、働き蜂はその取り巻き連中という設定でご紹介しました。
以上をざっくりまとめますと、危険な蜂の巣(ボスママグループ)には必要以上近づかないのが鉄則。
ただどうしても譲れない時のみ、無邪気に、敵意がないフリをして「なんで?」「どうして?」と質問攻めにします。
話の流れの中で、矛盾が出てきた時がチャンス。
そこを軽ーくつついておけば、今後は相手も「面倒なヤツだ」と警戒して、理不尽な同調圧力をかけてくる機会はグーンと減るはずです。
つまり、自分からあえて敵を作る必要はないけど、圧力をかけられない強さだけは身につけておきなさいってことです。
そうすれば頭上をうるさくブンブン飛び回らなくなり、その結果、心の平穏が保てるというわけです。
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