30万部を売り上げたベストセラー・安田正さん著の「超一流の雑談力」を読みました。
人との会話をただの無駄話に終わらせるか、好印象を与えて距離をグッと縮められるかは”雑談力”で決まります。
会話は人間だけに与えられたコミニュケーションツール。なんだかんだ言っても、会話が上手な人ってやっぱり得ですよ。
「良い人間関係を作りたい!」
「誰とでも楽しく会話ができたらステキだろうな…」
そんな思いで手にしたこの本。
中身とレビューをご紹介します。
あたりさわりのない無意味な雑談ではなく、「意味のある雑談をすれば、仕事や人間関係が変わる」。そんなメッセージのもと、雑談力を高める方法を具体的、実践的に解説したのが本書です。 たとえば、「声は、ドレミファソラシドの『ファ』か『ソ』」「『なるほどですね』『そうですね』は話を聞いていない人の反応」「『なぜですか?』は愚問」など、全38項目でそのテクニックを紹介していきます。さらに、日常で雑談力を鍛えるためのトレーニング方法も収録しており、初心者からある程度話し方に自信がある人まで、すぐに実践できるノウハウが詰まった一冊です。
情報源: 超一流の雑談力 : 安田 正 : 本 : Amazon
「超一流の雑談力」はこんな方におススメ
ビジネス書にカテゴライズされているので、この本はビジネスの現場を主軸に書かれています。
タイトルからして、一流の営業マンを目指す人だけに向けているかと思えばそうではありません。もちろん自分の営業成績が芳しくないと思えば一応目を通しておくといいでしょう。ビジネス書を初めて読む社会人一年生にもおススメです。
でも私がいちばんにおススメしたいのは、何度も婚活パーティに参加しているけど、失敗の数が参加の数とイコールの方。
書籍ではこのように書かれています。
さまざまな研究の結果、その人に対するおおむねの評価は会話が始まってから1分。最長でも4分で決まることがわかっています。
この短い時間で「次も会いたい」と思わせるかどうかが婚活成功のキモ。初対面の相手に短時間で好印象を与えるノウハウが詳しく書かれていますので、そんな方こそ一読の価値は大いにあります。
「超一流の雑談力」を手にした理由
私がなぜこの本を読みたくなったのか、理由は二つあります。
ブログのため
一つ目はブログを書く上で、雑談力も必要だと感じたから。
「いや、それなら書く技術の本を読んだ方が早道だろう」
そう突っ込みたくなりますよね。
でも私の中では自分の思いや考えを人に伝えるという意味において、文字で伝える文章も、口頭で伝える雑談も同じ位置づけなんですよ。
違いは相手が自分の目の前にいるかいないかだけで、言葉を使うことに変わりはないんです。
会話が弾まないのはなぜか?
そして二つ目の理由。
自分と関わる周囲の人たちを見渡したとき、ちょっと会話しただけでも話が弾む人がいる一方で、いくら喋っても話が弾まない人がいます。
その理由はなんだろうと、常々疑問に感じていました。
相性の問題なのか、雑談力の問題なのか?
おそらく両方あると思いますが、その答えを探るべく「超一流の雑談力」を手にしたというわけです。
「超一流の雑談力」感想
良かった点
まずぱっと見がとても読みやすい、という印象を受けました。
フォントの大きさや余白の取り方がとてもバランスが良いので、1時間もあればスラスラと読めちゃいます。
それから具体的でわかりやすい表現。これも読みやすさに一役買っています。
イマイチに感じた点
確かに「なるほど」と思う部分はたくさんあります。
評価が高かったので期待して読みましたが、「この本ならでは」という、特に目新しいことが書かれているわけではありません。この手の本を何冊か読んだ方には少し物足りなく感じるでしょう。
悪いところは見当たらないけど全体的にすごく無難。「参考までに読む一冊」という印象です。星をつけるなら3つかな?
疑問に対する答えは?
先に触れた私の疑問である、「ある特定の人とは会話が弾まない理由」の答えだけは見えてきました。
好きとか嫌いとかの問題ではなく、相手に対する興味の問題です。
興味がなければ「もっと相手を知りたい」という好奇心や、「もっと自分を知ってもらいたい」「もっと親しくなりたい」といった欲求がなくなるんですね。だから会話が弾まないんだと、それだけはわかりました。
でもこればかりはどんな優秀な会話術の本にも書かれてないでしょう。興味がなければそれまでですから。
せいぜいできることといえば、それが二流だと言われても、相手に悪印象を与えないことだけに意識を向けた方がよさそうです。
そのためには必要以上に近寄らないという、今までのスタンスを守るしかなさそうです。
これも私なりの処世術。正解は本で探すのではなく、自分で探すものだと悟りました。
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