Violet@Tokyo

【時代遅れ】何十年も髪型を変えない人について、不思議に感じる件

約5分



最近、諸事情あって電車に乗る機会が多いのですが、気になるのはある一定の年齢を超えたご婦人方の髪型。

私は数年前まで美容師をしていたので、どうしても髪型に目が行きます。すると「ゲッ?いまだにこんな髪型をしているの?」と、思わず二度見したくなるマダムに出くわします。

「これはないでしょ」と思うヘアースタイル

例えばバブル全盛時に流行った、ワンレンもしくはボブカット+前髪だけトサカを立てたヘアースタイルをいまだにやっている人。と、こんなことを書いても若い読者は当時まだ精子にもなってないので、もう少しわかりやすく説明します。

工藤静香が「嵐の素顔」を歌っている頃の画像を検索すれば出きます。ああ、ソバージュなんていうのもありました。気が狂いそうになるくらいロットを巻きましたよ。

その頃メンズはどうかと言えば、刈り上げが流行って「血が出る寸前まで刈り上げてください!」なんて言われたものです。話が横道に逸れました。私の思い出話はどうでもいい。

今は平成ですよ?

これだけの年月が経って時代は移ろい、顔立ちも髪質も変化しているのに、なぜ同じ髪型をし続けているのか、私は不思議です。

「個人の勝手だろう」、「好きにさせておけ」と思う反面、「担当する美容師は提案をしないのかな?」「いつまでこの髪型を続けるのかな?」と思います。

奇しくも近所に同じ条件を持つ人が二人もいるので、その方たちをモデルに変わろうとしない人はどんなタイプなのかを勝手に分析してみます。

身近にいる髪型を変えない人のスペック

まずはモデルさんたちのスペックをざっくりと。

ツーブロックのボブカットって知ってます?

たしかマッチがやっていた髪型だと思います。一時期メンズを中心に流行りました。耳のラインから下が刈り上げで、その上にボブを乗せたスタイルです。

マッチ自体が「あの人は今」になっているのに、いまだにそれをやっているご婦人が近所にいます。

その人に初めて会った20数年前、「あららららら、まだこの髪型?」と、当初からそう感じていました。

そしてもうひとりは金髪でチリチリヘアのショート+襟足だけピローンと長くしたスタイル。この方のプロフィールは、高校中退・16で結婚したことを自慢している元ヤン。

やはり越してきた当時から今も変わらず、このヘアースタイルをキープしています。

同じ場所・同じ世界で生きている

ともに専業主婦なので、髪型を研究する暇くらいありそうなものですが、どうやら時間の問題ではなく興味の問題です。ただし髪型への興味というより、生活の中に、新たに興味を抱くものがないという意味です。

例えばですが、私は趣味でバドミントンをやっています。始めた頃はどこにでもいるふつうの奥様風だった人が、熱中するにつれ、髪型もバド仕様(補足参照)に変化していく人はけっこう多いです。「形から入る」なんて言葉もあるくらいですからね。見ていて面白いですよ。

バド仕様とは、半端なく汗をかくスポーツなので、顔に髪がかからならいようにアレンジしたり、ロングだった髪をバッサリショートにしたりということ

この例に限らず髪型は、その人の関心がどこにあるかを計る一つの目安でもあるのです。

よくある例

  • イベントのため(ex.成人式や結婚式のために髪を伸ばす)

    イベントが終わればバッサリ切る
  • 特定の誰かのため(ex.ロングヘアが好きな彼のために髪を伸ばす)

    その男と別れたらすっぱりイメチェン
  • 生活を楽にするため(ex.忙しい子育てママが髪の手入れを楽にするため)

    子育てが終わったらイメチェン

だから、寸分違わずずっと同じ髪型をしているということは、ライフスタイル・興味・関心等が当時からずっと変わってないとも解釈できます。

十年一日。竜宮城にいる浦島太郎みたいなものです。ある意味、平和なのかもしれませんね、竜宮城にいる限りは。

本人もそれがよくわかっているから、絶対に竜宮城からは出ようとしません。それが保守的になる図式です。

保守的すぎる

髪型を変えるのは勇気が要ります。

「ちょっと変えてみたいな」と思っても、大幅なイメチェンとなると、「似合わなかったらどうしよう…。元に戻すのはたいへん」という心配が先立ち、なかなか行動に移せなかったりします。

だから段階的に変化のステップを踏んでいくのがオススメなのですが、カウンセリングであれこれお話ししても、結局「いつもと同じで」となることが多いです。

保守的すぎる人は、どんな小さな冒険に対してでもリスクを第一に想像します。「いつも同じで飽きる」という意識はなく、むしろ「いつもと同じだから安心」という感じです。

それでいて同じであり続けることのリスク、つまり新しい自分を発見する楽しみを自ら手放しているとは考えていません。「これがいい」という積極的な選択ではなく、「これでもいい」という消極的な選択であることに気づいてはいません。そのまま年月が過ぎれば、生きたシーラカンスになることにも気づいていません。

番外編:トレードマーク

独特な髪型をずっと続けることで、自分のキャラ設定にしている場合もあります。

その代表はたまねぎヘアの黒柳徹子さん。でも黒柳さんでさえ変わってないようでいて、年代を遡って調べてみるとずいぶんと変化していますよ。最近インスタでもそれが話題になりました。

ただし今回のモデルさんは、黒柳さんのような芸能人のキャラ設定とは大きくかけ離れていますけどね。

最後に

これ以外にも、自分がいちばん輝いていた頃が忘れられなくて、そこでその人の時が止まっている場合もあります。「もういまさら」とばかり、女であることを忘れている場合もあります。どちらにしても、すごく損をしているように感じるのは私だけでしょうか。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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