若い頃、私の周りにはいつも誰かがいました。
学校の行き帰りから休み時間、放課後、遊びも買い物も旅行も休日も、何をするのも誰かと一緒。試験勉強も誰かと一緒。どうかすれば仲良しグループでお泊まり会を開くわけだから、夜まで一緒。
賑やかで楽しい雰囲気が好きなのは今も同じだけど、今はどちらかというと一人で過ごす時間がとても好き。買い物や映画は特に、一人で行く方が気楽です。
気の合わない人と無理に時間を過ごすくらいなら、家で本でも読んでいたほうがマシくらいに思ってます。だから何をするにも一緒という、ママ友ランチなんて超がつくほど苦手。何回かに一回くらいは仕方なく付き合うけど、ぜいぜい一時間が限度。適当な理由をつけて「ほな、さいなら~」です。
その反面、孤独にはめっぽう弱い私もいる。何なんですかね?これって。
と、そんなことをある人と話していたら、こう言われました。
「大人になってからの孤独は一人でいる時には感じないわ。集団の中で感じるものなのよ」
ということで、この記事ではどんな時に孤独を感じるのかについて考えてみます。
若い頃の孤独は?
自分のことを振り返ってみると、本当にいい友達に恵まれたから孤独を味わうことはありませんでした。
でも当時は今のように、一人で行動するなんて考えたこともなく、常に誰かと行動するのがあたりまえ。
その理由は多分、「ぼっち」と思われたくないという、人の目を気にしていたからかもしれません。
だから当時の孤独は、みんなと違う自分を発見したときに感じてたように記憶してます。
例えばみんなに彼氏ができて、自分にはいないとか。みんなが続々と結婚したのに、自分はまだ決まってないとか。
人と自分を比べて、勝手に孤独感を抱いていたのでしょうね。実際には全く孤独な状態ではないのに。
大人になってからの孤独は?
それから時は流れ、結婚して永住の場所も確保すると、今度はまた違う孤独を感じるようになります。それは、集団の中で感じる孤独。
ずっとこの地に(住居や職場など)いないといけないと思うと、そこで浮いた存在にはなりたくないと、それは誰もが願うこと。合わないから「はい次」ができるのは若いうちだけ。そんな思い込みが執着を生むのです。ここしかないからその場に早く馴染みたい、打ち解けたい、上手く仲間入りしたいと思うわけですが、スムーズにできる人とできない人に分かれてきます。
私は自分を偽ってまで迎合したくないので、本当に馴染むまでは時間がかかる方です。
一方要領のいい人は、どんなお付き合いにも顔を出し、何かにつけておべんちゃらが言えます。そんな人を軽蔑しつつ、でも世の中はそういう調子の良い人が早く打ち解けていくんだなと感じた時に、孤独感を覚えます。
共通の話題についていけないというより、そもそも共通の話題がない。あったとしてもその話題に自分が興味がなくて食いつけない。
それを肌で感じたときに居たたまれない気分になり、勝手に疎外感を抱くのです。
実は思い通りになってないだけ
でもそれはただの思い過ごし。孤独の本質は自分の中にあって、その時の精神状態が大きく作用しているのです。
若い頃も大人になってからも、勝手に孤独を感じているだけ。その時々で自分が望んだことが思うように運ばなかった、それで心が弱った時に勝手に落ち込み、勝手に孤独感を抱いていているのです。そんなときは少し距離を置いて、心を休めるようにしています。
「思うように運ばないのが人生」と、悟りの境地に至ってないため、きっとこれからもちょこちょこと孤独感を抱くことはあるでしょう。
でもそんなとき、「実は孤独ではなくて、今はちょっとばかり思い通りになってないだけだぞ」と思えたら、せめてほんの少しでも気持ちを強く持てるようになるのではないでしょうか。以上です。
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