「ペット保険には興味があるけど、種類が多すぎてどれがいいのかわからない」
少し前はそう数が多くなかったペット保険。しかし近年続々と商品の種類が増えたことで、逆に迷ってしまいますよね。
そんなときの参考にと、ペット保険の比較サイトを利用する方も多いと思います。しかしそれだけで選ぶのは危険です。
犬種と年齢を入力してわかるのは契約時の保険料だけ。するとつい金額の安さに目が奪われ、いちばん大切な各商品ごとの特徴が影に隠れてしまう恐れがあります。
その結果使えると思ったのに使えず、「せっかくかけたのに失敗だった」というトラブルも増えています。
では口コミで選べばいいかといえばそうとも言えません。ステマの書き込みだってあります。仮にステマでないとしても、保険に求めるものは各自違いがあります。だからこの人に良くても別の人にいいとは言えません。
となれば、どこに着目したらいいのでしょう。そんなお話しを以下にまとめます。
免責事項を確認する
私が契約しているのはアニコムの「どうぶつ保険ふぁみりぃ50%」(通院無制限・手術は年2回まで)。
他社に比べて保険料は高めですが、動物病院の窓口で直接請求できる便利さ、免責事項が比較的緩いことなどがこの保険を選んだ理由です。
つい先日も愛犬の歯石取りをしました。年齢的に歯で使うのはこれが最後でしょう。
ご参考までに以下にその時の領収書を貼っておきますね。総額74,898円のところ、アニコム使用で38,799円になりました。
適用外はフィラリア検査だけ。これは免責事項に明記されているので納得の上です。
重大な病気だけでなく最も身近な病気に着目する
予防的な措置としての歯石取りは、アニコムも補償外項目に定めていますが、歯周病の治療であれば補償の対象です。
しかし保険会社によっては、歯周病の補償をしないところがあるので注意が必要です。特に料金の安さを謳っている保険はかなりの確率でこれに当たります。
一般的に犬が病気がちになるのは高齢になってからと認識されている方が多いと思います。しかし老化が一番最初に表れるのは歯です。担当医によれば、3才で約6割。5才を過ぎると9割以上の犬がお口に何らかのトラブルを抱えているそうです。
そのくらい歯周病は犬にとって年齢・犬種・性別問わず、最も身近で最もかかりやすい病気です。人間もそうですが、歯の健康を保つことは全身の健康を維持するたいせつなポイントです。
でもそれが免責事項ということは、使うに使えない保険だと言ってるに等しいと思いませんか?
ではアニコム以外で歯のケアにも対応している保険会社はどこかを、以下でご紹介します。
歯の治療が補償対象になっているペット保険
アイペット
PS保険
歯石取りは補償対象外となります。ただし、歯周病等の症状があり、治療の一環として行われた場合は補償対象となります。
情報源: 歯石取りは補償対象となりますか?|よくあるご質問|ペット保険の「PS保険」
ペット&ファミリー(げんきナンバーわん)
歯肉炎や歯周病といった症状があり、治療目的で実施した歯石除去は保険金のお支払い対象となります。なお、歯周病等の病気の発症を予防する目的で実施した歯石除去はお支払い対象外となります。
情報源: げんきナンバーわん・Q&A – ペット保険「ペット&ファミリー少額短期保険株式会社」
Attention
どこの保険会社でも注意事項は詳しく書かれていますが、独特の専門用語が並んでいて、イマイチわかりにくい場合もあるかと思います。サイトを見てどうしてもわからないような場合は、わからないままにせず、どんなに面倒でも会社に直接問い合わせて、ご納得してから契約することをオススメします。
犬種ごと年齢ごとにかかりやすい病気も調べておく
前項では犬全般がかかりやすい一例として歯を挙げましたが、チェックするのはそれだけではありません。
小型犬にはとても多い膝蓋骨脱臼、ミニチュアダックスやコーギーに多い椎間板ヘルニアなど、各犬種ごとにかかりやすい病気があります。
犬を飼う段階で、飼い主はどんな病気にかかりやすいかを把握していると思います。保険を契約する時は、その病気が補償の対象になっているかどうかの確認と、以下に記述する更新時のチェックもしておきましょう。
年齢が上がるにつれ、慢性疾患は確実に増えていきます。ペット保険は継続審査がある1年ごとの定期保険なので、長患いが予想される慢性疾患に対し、更新時にどう対応してくれるかを事前に調べておかないと、「こんなはずじゃなかった」というトラブルになります。
少し前もアクサダイレクトのペット保険をめぐるトラブルは記憶に新しいところ。
最後に
今年3月に保険の更新があり、愛犬たちの年齢が上がったことで保険料が大幅に値上がりしました。それをきっかけに各社のペット保険をくまなく調べてみました。
確かに価格には大きな開きがあります。アニコムやアイペットは割高に感じました。どんな保険もそうですが、一長一短あります。万能ではありません。
でも詳しく調べた結果「安いところは安いなり」というのが正直な感想です。
その時に思いました。
「いくら安くても、いざというときの助けにならなければ保険の意味がない」と。
そしてこうも思いました。
「安心のために保険をかけたとしても、本当の幸せは、その保険を使わずに済む状態がずっと続くことだ」と。
とはいえ生身の体。病気をすることもあるでしょう。そんな時はできる限りの治療を受けさせてあげたい。その一部を手助けするための保険です。損得だけの問題ではありません。
まぁ損得だけで言うなら、保険をかけずにその分貯金に回したほうが絶対に得です。なんだかんだ言ったところで、どんな商品でも保険会社が儲かるシステムになっているのですから。
だけど保険があることで、気軽に病院に行きやすくなるのも事実です。要は根本の問題。保険に何を求めるかということです。
だから内容をよく確認もしないで、目先の安さだけに釣られて安易に保険を選ばないようにしてほしいのです。それ以前の基本を考えて欲しいということです。以上です。
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