「不倫」を叩く日本、「新しい恋」を応援するドイツ https://t.co/kfjaF51QPv @derdiedasjpさんから
— ヘフェリン・サンドラ (@SandraHaefelin) November 9, 2017
こんなツイートが流れてきたので記事にします。
芸能人や政治家が不倫をすればこぞって叩く日本人。あまり週刊誌やワイドショーを見ないけど、ネットの情報でゲスな話題はなんとなく入ってきます。
確かに今の風潮は、個人のプライベートな問題に介入しすぎの感はあるけど、でも時代がそういう流れになっているんだから、不倫をするならするで、仕事も地位も財産も、全てを失う覚悟を決めてやればいいと思うのが私のスタンスです。
下半身の不始末を言い訳でごまかす風潮にゲンナリ
でも実際はどうでしょう。
下半身だけが先走り、バレてから保身目的で辻褄の合わない言い訳に終始する人ばかり。そんな輩を見ると、見苦しいを通り越し「頭と下半身を切り離しちゃダメよ」と、ついツッコミたくなるわけで。元記事を読みました。特にこのくだり。私はつくづく日本人でよかったと思います。「もしも自分の身に起きたのなら」という想像力のかけらも感じられません。
ドイツ社会は「捨てられた側」に冷たい社会でして、「彼を/彼女を、繋ぎ止めておけなかったほうにも責任がある」という考えの人もいます。
これって例えばいじめ問題なら「イジメられる側にも非がある」と言ってるようなもの。
店の商品を万引きされたら「盗まれる側にも非がある」と言ってるようなもの。
殺人なら、「殺される側にも非がある」と言ってるようなもの。
信頼していた人に裏切られれば、悲しみのどん底に落ちるのは自然なことです。だからこそ、今、傷ついている人に「そのうちあなたにもいい人が現れるわよ」なんていう無神経な言葉は、傷つけられた側には何の慰めにもならないのです。
まずハッキリさせておくけど、ここは日本です。
日本でドイツの常識を持ち出されても、おいそれと「不倫天国・ドイツバンザイ」とは言えず、ドイツと比較して、日本人はどうのこうのと言われたくないと思うのが正直な感想。
だってそれが「ドイツではあたりまえ」であるなら、「日本の婚姻制度は何のためにあるの?」ってことになります。というか自国の法制度を、他国の考えに結びつける事自体、現状を考えれば無理な話です。
確かに恋愛は個人の心の問題です。しかし不倫と新しい恋は、絶対にイコールではありません。だって順番が違いますもの。
新しく何かを始めたいなら、それまでのことを全て終わらせてから始めるのが「理性」です。理性というのは、やろうと思えばいつでもできることを、自分の意思でしないことを指します。
婚姻制度には責任がある
その順番が守れなかったなら、保身に走ってグダグダくだらない言い訳をせず、世間のバッシングを全て引き受けるのが責任です。だって婚姻制度には責任がつきものですから。
オシドリ夫婦で有名だった、故・愛川欽也さんとうつみ宮土理さんは、不倫からスタートした関係でした。
当時愛川さんは不倫であることを潔く認め、全財産を全て前妻に渡して裸一貫になってから離婚届を出した翌日に、長く待たせたうつみ宮土理さんと結婚しました。
これが愛川さんなりの、二人の女性に対する責任です。
そこまでしたから不倫から始まった恋であるにも関わらず、彼らの関係は周囲の理解を得たのです。人を好きになる気持ちは自由ですが、その自由とは、責任が取れる範囲内でのみ通用するもの。
でも今はどうでしょう。責任なんて取りたくない。下半身同様、どこまでもいい思いをしたい。その結果が保身に凝り固まった醜い嘘。以下の記事にも書いたように、嘘は物事を悪化させるだけで、嘘をついた本人をいちばん堕とすのです。
バッシングの原因は、不倫よりも嘘!
ベッキーだって嘘をついた後に、LINEの文面が表沙汰になってしまったから大騒ぎになったのです。好感度タレントで売ってただけに、そのギャップは致命的でした。最初に「私は不倫をしてました」と正直に言っちゃえば、今のような事態にはならなかったと思います。
常識で考えれば、不倫をして謝る相手は配偶者だけで十分です。ドイツなら不倫天国なわけだから、世間にまで嘘なんてつく必要はないでしょう。
一方古くは姦通罪なんていうのがあった日本では、そうはいきません。今は不貞行為という民事上の問題になっていますが、十分に悪いことをしている自覚が本人にあるから、関係のない人にべらべらと余計な嘘をついて、その挙句にボロを出していくのです。
忘れてならないのは、その嘘のおかげで傷つく人が必ず存在するということ。だから罪だと言ってるのです。
なぜ「嘘は泥棒の始まり」って言われるかご存知ですか?
平気で嘘をつくようになると、盗みでも平気でするからだという意味です。それつまり「悪いこと」に対するブレーキが効かなくなり、結果、欲望のままに行動するようになるということ。
それに対する嫌悪感が不倫に対するバッシングにつながっているのです。
ということで、最後にまとめます。不倫したい人はドイツに行け。以上です。
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