Violet@Tokyo

これであなたの犬は天才犬!すぐできる!犬の問題行動のかんたん最速解決法

約8分



「うちの犬、人や犬に吠えて困るの」
「飼い主の私に噛み付いてくるのよ」

長年犬を飼っていると、犬友から問題行動に関する相談を受けることがよくあります。

私の答えはただ一つ。

「やらせなきゃいいじゃん」

でもね、犬の問題行動の解決法はこれしかないんですよ。「犬は噛むし、吠えるもの」と最初から想定して「さてそれならどうするか?」を考えるのが飼い主の役割り。

だって人間なら、想像すること・考えることくらいできるでしょ?

いくら高名なカリスマトレーナーに預けたとしても、「○○流・このDVDを見ればあなたの犬はあっという間に天才犬!」という謳い文句に釣られて何千円もする教材を買ったとしても、犬のしつけ本を何冊も読み漁ったとしても、いきつくところはこれしかありません。

「なぜ?」を人間目線で考えるから問題は解決しない

愛犬の問題行動に悩む飼い主さんの多くは「なぜわかってくれないの?」と頭の中がquestionだらけになっていると思います。そんな時ほど「自分はこんなに大変な思いをしているのに」といった犬に対する苛立ちの感情がどこかにあるはず。

しかしquestionにはanswerがもれなくついてくるもので、それは犬とて例外ではありません。「それをする時の犬」そのものがanswerです。そこにちゃんと目を向けていますか?

先日八王子で、ゴールデンレトリバーが赤ちゃんの頭に噛み付いて赤ちゃんが死亡する事故がありましたよね。

その時の犬はどんな様子だったでしょう。もし恐怖からくる防御ゆえの攻撃なら、近づいてくる赤ちゃんを見ている犬の尻尾は、後ろ足の間に巻き込んでいたはず。耳だってせわしなく動いていたはず。目をそむけてなかったでしょうか?

このように犬を注意深く見ていれば、どんな心理状態にあるか、ほぼわかるものです。

よその犬を見て吠えてしまう場合〜犬見知り解決法

一例を出してご説明します。

散歩中、他の犬とすれ違うたびに吠えまくるボブくん。飼い主さんはノイローゼ気味になって出張専門のトレーナーに相談しました。ところが吠え癖は一向に解決しません。

ではこんな時、どうすればいいでしょう。飼い主が「人が言葉を使うように、犬は吠えることで自分の気持ちを表現している」と考えればいいのです。その上で「なぜうちの犬はダメなの?」ではなく、以下のように考える癖をつけましょう。

Q & A

Q: なぜボブくんが吠えるのか?

A: 臆病だから

Q: 臆病な犬にはどうするのがベストか?

A: 怖がらせず、安心を与える

Q: ボブくんはどんな時に吠えるのか?

A: その犬との距離がボブくんのパーソナルスペースを超えた時

犬嫌いを克服する方法

すると飼い主としてどうしたらいいのか、おのずと答えは出てきます。

堂々と何事もなかったように歩調を変えずに通り過ぎるか、最初からやらせない。どうしてもやりそうなら、そういう場面を極力作らない工夫をする。ただこれだけです。こうすることで「なにも怖いことはない。道端の石ころ程度なんだ」と犬は学習します。

では互いにすれ違うだけで精一杯という狭い道ならどうしたらいいでしょう。

Point

  • アイコンタクトを教えてよその犬が通りすぎるまで自分に注目をさせ続ける
  • 直線的に行き合わないように足早に通り過ぎる
ATTENTION以下「アイコンタクトがなによりも重要」セクションを参照 ATTENTIONなぜ直線的がダメなのかは、以下「犬は本来平和主義」セクションを参照

そしてここが一番重要!

吠えずに通り過ぎることに成功したら、それを当たり前と思わずしっかり褒めてあげましょう。だって犬は怖いのを我慢して精一杯頑張ったのですから!

逆にもし吠えたら、相手の飼い主さんにひと言「ごめんなさいね。臆病なんです」と声をかければそれでよし。犬を叱る必要はありません。犬が非社交的なら、その分飼い主さんが社交的になればいいだけの話です。

逆効果の対処法

ところがこの飼い主さんは、やり方を間違えてしまいました。

飼い主さんの方が「あ、犬が来た!吠えたらどうしよう」とオドオドするからその不安をボブくんが感じ取って緊張します。そんな状態で近づけば、吠えてしまうのは当然。しかし飼い主さんは「ダメ!」と、ボブくんを叱ります。

すると次からボブくんはこうなります。「犬が来ると叱られる!」→「犬が来ると嫌なことが待っている」=「来ないで!」と吠えまくる。その結果、さらに叱られて心に深い傷を負う…。良くない形のスパイラルですよね。

プロとて不勉強な人はゴロゴロいる

ボブくんの不運はそれだけではありません。出張のトレーナーが「上下関係ができてないから言うことをきかない」と杓子定規に判断し、リードでショックを与えるような方法を実践してしまったのです。金の無駄でしかありませんよね。

こうしてますます犬嫌いに拍車がかかったボブくんの姿を最近見かけなくなりましたが「どうしているかな?」と、時折思い出します。

犬に尊敬される飼い主の条件

そもそも犬が来たくらいでオドオドするような飼い主さんを、犬がリーダーとして尊敬しますか?

そんな頼りない人とお散歩して、犬が楽しいと思いますか?

人間同士だって尊敬なき上下関係なんて成り立ちませんよね。それは犬だって同じです。

怖いから怖いと必死に訴えているのに怒られてしまう。「だからボクは犬が嫌いなんだ」と思っても、それはしかたないですよ。

以前私は上下関係についてこんなことを書きました。

犬と飼い主にいちばん必要なのは、力づくで上下関係を叩きこむことではなく、信頼関係を作ることです。
「この人と遊ぶと世界一楽しいことが待っている!」
「この人に褒められると世界一幸せ!」
「この人は何があっても自分を守ってくれる!」
マズルコントロールやホールドスティールなんてどうでもいいから、ふだんの生活の中でこの3つをしっかりと教えてあげるべきです。
具体的に言うなら、犬がどんなに疲れていても、ひとたび飼い主が遊びに誘えばよだれを垂らすくらい狂喜乱舞する。
「おいで」と呼んだらわき目もふらず一目散に走り寄ってくるような関係が最高。
そうなれば、犬は間違いなくあなたを本物のリーダーだと認め、常に注目し続けるでしょう。

どれだけ犬に正解を教えてますか?

questionにはanswerがあることも忘れ、間違いには正解があることも忘れ、やってほしくないことをした時だけ「ダメ!」と言って、それでしつけたつもりになっている飼い主さんがほとんど。

でも違うんです。間違いを教えるためには、先に正解を教えなければ犬には伝わりません。「なんでわかってくれないの?」と犬に問う前に、わかってない自分を省みましょう。

日々の接し方が重要

例えばリビングでくつろいでいる時、フッと目が合ったら犬が嬉しそうに尻尾を振った。そうしたらそれを褒めればいいんです。

犬は「お母さんと目が合えば褒められる。いいことがある」と学習します。すると次から家のどこにいても、犬は飼い主を注目するようになります。写真は我が家の愛犬ですが、いっつもこんな感じで私を見てますよ。

これと同様、おとなしくしていたら「いい子ね」と褒める。とにかく人間にとって好ましい行動を、犬が自主的にやっている時はどんな時でも褒めまくる。

お座りや待てなど、なにかを命じてやった時だけでなく、命じてはいないけど「犬が自主的にやっている時」というのがポイント。それを繰り返せば「お母さんはこうすると褒めてくれる」と学習します。

日常、そうやって正解を教える場面はいっくらでもありますよ。

これだけで犬は見る見るいい子になります。
いや、いい子というのは的確ではないな。犬はもともといい子なんです。その部分を人間が伸ばしてないだけ。

だいたいは、「いい子にしているのが当たり前」という意識でいるから褒めもしないし、そこまでちゃんと見ていない。犬には飼い主しかないというのに…。
それでいて、困った行動をした時だけ「ダメ!」と言う。
結果、イジケた犬が出来上がるのです。

ロクに正解も教えてもらってないのに、間違いだけを指摘されたら人間だって混乱するのではないですか?

最後に

このように犬の問題行動は、人間の工夫次第でどうにでもなるケースがほとんど。

大らかで朗らかな犬を育て上げるカリスマトレーナーは飼い主さんだけです。本でもDVDでもありません。そのためには最大のよき理解者になってあげてください。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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