我が家では2頭のトイプードルを飼っています。これまで大きな病気をしたこともなく、元気いっぱいに過ごしてきました。それでも思わぬ体調の変化はあるものです。
愛犬が突然の下痢!
原因は?
どんな症状?
治療法は?
下痢が治まるまでに要した時間は?
これ以降、発症から完治するまでの詳細な記録をお伝えします。
下痢初日
朝、愛犬のケージを見てびっくり仰天。ケージの中がウンチだらけ…。雪のように真っ白い子が、見るも無残な姿に…。
我が家に来て8年になりますが、こんな下痢は初めてです。「お腹痛い?」って聞きたくても、犬はしゃべらないのでこんな時が一番困ります。
「何か変なものでも食べたかしら?」と考えても、いつもと同じフードをいつもと同じ量だけ与えているし、もう一匹はいつもと同様元気いっぱいだし…。
瞬時に考えたのは以下の二つ。
- すぐに病院に連れていく
- とりあえずその日は一日様子を見る
私は後者を選びました。理由は下痢以外の症状はなく、やや元気はないものの、ぐったりした様子も吐き気もなかったからです。
一方すぐに連れて行ったほうがいい場合は
- 誤飲したとき
- 下痢だけでない深刻な症状が他にも確認されたとき
便の状態
完全な水便か、血が混じっているか、ゼリー状か、いつもより少し柔らかいだけで便の形はあるかどうか、色はどうかなど、一口に下痢と言っても状態はさまざま。
今回は水便ではないけどちゃんとした便の形ではなく、ゼリー状の便。量はそれほど多くはないものの、一度で出し足りないのか便意は頻繁という感じです。また血便ではありません。
食欲
食欲はありましたが丸一日絶食。でも水だけはしっかり与えました。これ、(人間もそうですが)下痢したときの基本中の基本。
胃腸を休ませて出すだけ出せば落ち着くかと思ったのですが、願い虚しく日中も数回、少量の下痢が続きました。
犬の様子
いつもなら眠くなると自分のケージにサッと入るのに、その日はなかなか入ろうとしません。落ち着かずにリビングに設置したトイレまわりをウロウロしている様子がとても印象的でいじらしい。その日の朝、自分の寝床を汚したのがトラウマだったみたいです。
それでも一晩寝れば明日には回復するだろうと翌日に期待をつなぎ、下痢初日は終了。
下痢二日目
ところが翌朝も前日と全く同じ。
そこで病院に行って詳しく検査をしてもらいました。
病名は細菌性腸炎。便からクロストリジウムという細菌が見つかりました。
下痢の原因は何?
医者から質問されたことは最近の様子。
下痢の数日前、昭和記念公園に行きました。久しぶりのお出かけでよほど嬉しかったのか、上機嫌で過ごしていた様子を伝えました。
- その日はいつもより気温が高かったこと
- 大勢の花見客が押し寄せていたこと
- 広い公園をたくさん歩いてかなり疲れた様子だったこと
原因はおそらくそれだろうと…。
季節の変わり目は体調を崩す犬が多いそうです。それに加え、いつもと違うイベント。たくさんの犬が来る公園は、雑菌が多いので注意が必要です。
「楽しいだけに、はしゃぎすぎて体力を使い果たしたのでしょう」と、先生はていねいに説明してくれました。
「ああそういえば」と思い出したのは、そろそろ帰ろうと駐車場に向かう途中のこと。
何度も立ち止まり、やがて歩くのを嫌がって座り込む場面がありました。夫は根負けしてしかたなく抱っこをしたのですが、その瞬間「ヤった〜」という表情をしたので、私は思わず吹き出してしまいました。今から思えばあれは必死のアピールだったんですね。
体重の変化
2週間前にワクチン接種したときの体重は2.9キロ。今回は2.8キロだったので若干減少。
でもその程度なら特に問題はありません。
クロストリジウム菌による細菌性腸炎の治療方法は?
もし吐き気もあるなら注射しますが、下痢だけなら投薬のみでOKです。
処方された薬はアモキシリンという抗生剤と、ビオイムバスターという整腸剤、1日2回を3日分。それでも改善しなければ再診が必要です。
投薬開始!変化は?
自宅に戻り、すぐに薬を飲ませました。それから約1時間後、便意をもよおしたので注意深く見てみると…?
まだ下痢、残念 ! (あたりまえだけど)そうすぐには効きません。
でもそれ以降下痢はストップし、それに比例して少しずついつもの表情に戻っていきました。アモキシリンの効き目はかなり早いです。
夕方二度目の投薬をして、それから数時間後、夜になると自分でおもちゃを咥えてきて「遊ぼうよ」という素振りまで見せるようになりました。やれやれではありますが、持ってくるだけで遊びは長く続かない。それでも遊びたいという意欲が出てきただけヨシとしましょう。
今夜はぐっすり眠れるかな?
下痢三日目
朝、またケージを汚していたらどうしようと、ドキドキしながら覗いてみるとケージはきれいなまま。薬が効いたおかげで、ようやく落ち着いて眠れたみたいです。
朝から元気いっぱい。いつものように「お母さーん、起きたよー」と、毎朝恒例の熱烈なスキンシップも復活。
下痢の後の食事は?
食事に関して医者からは特に指示はありませんでした。それでも自分の判断で以下のようにしました。
初日は絶食。二日目は薬を飲ませるために少量からスタート。そして三日目からは通常どおりの食事量に戻しました。
ようやくいつも通りに…
朝の食事から2時間半後、ようやくいつも通りの便になりホッと胸を撫で下ろした次第です。通常の便に戻るまでに、薬は3回投与したことになりますが、残った薬は引き続き投与し、しばらくは安静にして過ごします。
細菌性腸炎で気をつけること
- 汚れたものはしっかり掃除し除菌に努める
- 飼い主は手洗いを徹底する
多当飼いをしているので、これはもう必須です。
病院で飼い主が心がけること
今回の下痢に限らずどんな病気でもそうですが、犬は口をきけないので医者には飼い主さんが説明をすることになります。医者からのあらゆる質問にしっかり答えられるよう、日々の様子をしっかり把握しメモする癖をつけましょう。
一方飼い主側もどんな些細なことでも疑問に感じたことがあればどんどん質問しましょう。医者に対しては、しつこいくらいの飼い主になってください。
今回の反省点を踏まえて最後にひとこと
陽気が良くなると愛犬を連れてどこかに出かけたくなると思います。
しかし今回は犬が疲れすぎて体調を崩してしまう事態になりました。そう遠くない、何度も出かけている公園でもそうでしたから、犬は人間以上にはるかにデリケートであることがわかります。
これから愛犬とお出かけを予定されている方は、くれぐれも愛犬が疲れすぎないよう、何度も休憩を取って無理のないスケジュールを組んであげてください。以上です。
最新情報をお届けします
Twitter でvioletをフォローしよう!
Follow @violet2005