Violet@Tokyo

高校1年の夏、突然死した同級生。今ならあれは熱中症だとわかる

約 4 分



連日の猛暑。毎日のように最高気温がどうの、熱中症で何人搬送されたのといった話題で賑わってます。

つい先日も看護師をしている友人から「熱中症を甘く見るなよ」というメールをもらいました。ようやく熱中症について、多くの人々は危機感を持って、本腰を入れて意識しだしたのではないでしょうか。

そのきっかけになったのは、不幸な死を遂げた小1児童の死。そのとき私はふと、高校時代の事故を思い出してました。

梅雨明け直後の球技大会

高校1年の期末試験が終わったある日のこと。一学期の授業が全て終わり、あとは夏休みを待つばかりという時期になると授業らしい授業はありません。

それはさながら勝敗は決まっているけど、形だけは何かしないといけない野球の消化試合のような日々です。そのひとつが球技大会。

参加種目は3つありました。バレーボール、バスケ、バドミントン。その中から自分の出たい競技を選び、参加者を紅白に分けて試合をするというもの。

そんな楽しいはずのイベントで、思いもしない事故が起きました。

私はお得意のバドミントンにエントリー。自分の試合が終わり、何気なく次の試合を見ていたら、コートに倒れ込む一人の男子学生の姿が目に止まりました。

最初はシャトルを拾いに行って転んだくらいに思っていたのですが、転んだまま立ち上がろうとせず、そのまま動かなくなり、帰らぬ人となりました。

転ぶくらいまでシャトルにくらいつくのはバドミントン経験者。でもその人は未経験者なので、そこまでして拾いに行くなんてことはありません。──これは今だからわかること。

突然死で片付けられた

当時は「転んだ弾みで心臓を強く打ったから死んだ」みたいなことが、まことしやかに言われてました。私も「そうなのか」くらいに思ってました。

結局死因は突然死とされました。当時は原因がよくわからないものの多くは、突然死にカテゴライズされていたのです。今なら大問題になったかもしれないけど、彼の死は三面記事の片隅にも載りませんでした。

でも今なら熱中症が疑われるだろうなと、いや、間違いなく熱中症だろうと、試合直前の彼の言葉が思い出されます。

「夏風邪っぽくてダルいんだ」みたいなことを担任に言ってました。なんでも体が熱くて、熱っぽいということを語ってました。

担任は「動いて汗をかけば、風邪もスッキリする。がんばってやってこい」と言ってました。

今ならとんでもないことです。でもそのくらい当時は、大人でも「熱は汗をかけば下がる」みたいな認識です。

そのやり取りを聞いてた私は「大人がそう言うならそうなのか」くらいの意識でした。周りの同級生も異論を唱えませんでした。

「熱中症の知識があれば」と悔やむ

今の常識なら、梅雨明け直後の暑さに体が慣れてなければ、まして体調が悪ければ、熱中症を心配して迷わず「休め」と指導するはずです。

でも当時は「日射病に注意」というのがせいぜい。夏は暑くてあたりまえ。「熱中症に注意」などと言われたことはありません。

熱中症に関する知識も皆無。日射病を回避する意味で屋外は要注意でも、屋内なら大丈夫くらいに思っていたのです。その無知さ加減、WELQといい勝負です。

最後に

それを思い出すたび、よくこう考えます。

当時から正しい知識がもっと広く浸透していれば、実は熱中症だったのに突然死で片付けられてしまうこともなかったのにと。

そして多くの人が正しい予防法を知っていたら、少なくもと彼は命を失うことはなかったかもしれないと。連日のニュースを見ては、そんな苦い思い出が頭をかすめるのです。

「この暑さ、もういい加減にして」と思ってもまだ7月。厳しい暑さはもうしばらく続きます。

みなさんくれぐれも熱中症を甘く見ることなく、ほんの少しでも疲れたと思ったら、仕事も部活も遠慮なく休むようにしてください。以上です。

 

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