Violet@Tokyo

近親者のみで行うご近所の葬式。参列するかしないかの判断はどこにある?

約 4 分

つい先日、ご近所の方が突然亡くなりました。亡くなられたのは救急車で運ばれたこの方。

死因は壊死性軟部組織感染症。通称「人食いバクテリア」とも言われている劇症型溶血性レンサ球菌によって筋肉が壊死してしまう感染症です。極めて進行が早い上に致死率30%超え。仮に一命を取り留めても、壊死した部分は切断しなければならないという、とても恐ろしい病気です。

救急搬送された時点ですでに危篤状態。集中治療室に入ったまま、一度も意識を回復することなく、数日後に息を引き取りました。

「こんなことってあるの?」

あまりに急な展開ゆえ、近所に暮らす人は心の準備をする間もなく、通夜・告別式を迎えることになりました。

参列をどうするかで迷う、近親者のみの葬儀・告別式


最近は家族葬だけでなく、一般の葬儀でもごく親しい人と身内だけで故人を見送るシンプルなスタイルの葬式が増えています。このご遺族もそう願っていたようで、近所にも、ごく限られた人にしか声をかけなかったそうです。

町会に入っている人なら訃報回覧板が回ってきますが、このご家庭は町会にも入ってないため、知らせたい人には故人のご主人が直接自分で連絡したようです。

そうなると直接連絡されなかった人はどうしたらいいのかと迷います。

「○○さんのお葬式、あなたはどうする?」

実際、こんな質問を何人かにされました。

完全な家族葬なら割り切れますが、今回のような場合だと、呼ばれなかった側は複雑でしょうね。

「うちには連絡が来なかった」と不満を漏らす人を前に、「私は呼ばれたから行く」とも言えず、かといって黙っていれば「なんで教えてくれなかったの?」と後でイヤミを言われるてしまう。

こういう人、実際にいました。きっと後々まで根に持つでしょう。で、こういった些細なことが何かの弾みでトラブルの元にもなる。それがご近所の難しいところでもあるのです。

知らされてない側の気持ちに立ってみれば、「最後のお別れだけでもしたい」と思うのは当然だけど、「親しい人だけで見送りたい」という遺族の気持ちもよくわかる。もしそれが「私なら?」と思えば、私もそうして欲しいし、母の葬儀のときに感じたもの。

呼ばれてなければ挨拶だけでいい

どう答えていいものやら。一瞬答えに詰まりましたが、ご遺族の意向を伝えた上で「もし呼ばれてないなら、後日会ったときにでもお悔やみを言えばいいんじゃない?」という無難な言葉でやり過ごしました。結局誰を呼ぶかは喪主の判断ですからね。それはそれとして割り切るしかない。

時代の流れと地域のスタイルで判断する

葬式はシンプルに、かつ近隣との付き合いも希薄となり町会を抜ける人が増えていく今後、こういう問題はますます増えていきそう。

ではどうしたらいいのかという問題ですが、古い慣習に左右されない新興住宅地であれば「近所だから」という義理優先のタテマエよりも、故人との付き合いの深さと、ご遺族が葬儀のスタイルをどうしたいかで判断すればいいのではないでしょうか。

一歩退くのも思いやり。このようなケースなら、仮に行かなかったとしてもけっして失礼には当たらないと思います。

そして古い慣習が根強い地域であれば、長く住んでいる人に指示を仰ぐのがいちばん無難かも。

最後に

今までなら「報せを受けたけど、行くべきかしら?」で悩んだと思いますが、これから先、色んなスタイルの葬儀が増えれば「報せも受けなかった」で、モヤモヤする機会も増えると思います。

でも忘れてならないのは、ご遺族がいちばん心を痛めているということ。それをいちばんに考えれば、自分がどうすべきか、おのずと答えは見えてきます。葬儀のスタイルが変化するなら供養のしかたも変化したっていい。

形式的に香典包んで参列するだけが供養ではなく、参列してもしなくても、自分の心の中で故人を生かし続けること。いつまでもその人のことをずっと忘れないでいることが本当の供養ではないでしょうか。以上です。

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(最終更新:2017/10/08)

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