Violet@Tokyo

【要注意】まちかどペイペイの落とし穴

約5分



消費増税からそろそろ一週間が経過。昨日初めて「まちかどペイペイ」を使ってみました。実際に使ってみて、これは多くの人が戸惑うだろうと感じたので、それをまとめてみます。

まちかどペイペイとは


この10月からPayPayの基本還元率は、3%から1.5%に下がりました。

「でもキャッシュレス・消費者還元事業に参加している5%対象の店舗でPayPayを使って支払えば、PayPayからも5%を上乗せしますよ、とってもお得ですよ」というもの。

対象店舗の探し方ですが、店頭に貼ってあるポスターが目印です。また事前に探しておきたいというなら「ポイント還元」という専用の公式アプリもありますので以下のリンクを参照してください。

PayPayで払えても、まちかどペイペイ10%の還元があるとは限らない

前置きが長くなりました。ここからが本題です。

昨日5%還元のローカルスーパーに行きました。そこはキャッシュレス・消費者還元事業の公式アプリにもポイント還元事業者として登録しており、かつ数ヶ月前からPayPayも導入しているお店なので、当然「まちかどペイペイ」の対象店舗だろうと勝手に思いこんで買い物をしました。

ところが…。ご覧のとおり、基本還元率の1.5%しか付与されていません。

それだけでなく、国からの5%分も付与されません。その理由をお店側に質問したらしどろもどろのお答え。なんでも「PayPayと連動してあるのだから、PayPay側からその分の還元があるはずだ」の一点張り。

それを聞いて頭の中はクエッションマークだらけ。国からの還元とキャッシュレス事業者からの還元は全くの別物です。今回の「まちかどペイペイ」はその2つのあわせ技だと私は認識しておりました。でも以下にこのような記載があります。

PayPayも補助金事業の対象事業者となることが決定し、キャッシュレス・消費者還元事業の5%に加えて、PayPayユーザーへ付与されるPayPayボーナス最大5%で、合計最大10%が消費者に還元されます。
ご自身のお店をご利用いただいたPayPayユーザーへ本還元を適用するために、PayPay加盟店は弊社へ本事業の参加申請が必要です。

スマホ決済を導入検討されている店舗様へ キャッシュレス・消費者還元事業 – PayPayより引用

つまりこのお店では「PayPay加盟店は弊社へ本事業の参加申請が必要です。」の参加申請という作業をしておらず、PayPayさえ導入して顧客がPayPayを使って決済をすれば、自動的にPayPayから還元されると早とちりしていた様子です。だからこちらとのやり取りの中で、しきりと「連動」という言葉を使っていたのでしょう。

これは以前ランチタイムのワクワクペイペイと同じで、あのときもすべての飲食店が対象だったわけではなく、事業者側からのエントリー制になっているのと同じ理屈です。

まちかどペイペイはこのように還元される

でも理由がわかればあとはスッキリ。すると次なる疑問…というかここからは私の好奇心です。「まちかどペイペイ」というのは、実際どのような還元がなされるのか、独自に調べてみたくなり、対象のお店で買い物をしてみました。

PayPayのアプリでは使える店しか載っていません。以前ならワクワクペイペイの開催店舗が表示されており、とてもわかりやすかったのですが、今回のまちかどペイペイ開催店舗は自分で調べるしかありません。

まずキャッシュレス公式のアプリで調べて、とりあえず支払い方法がPayPayのみになっている店をセレクト。次に念には念をと、電話で確認をとりました。

それにしても5%還元対象の店なんて、「アンタ誰?」てなくらい、知らない店ばかりです。それにしてもこのアプリ、公式という割にはとても見づらい。せめて業種別にでも表示してくれたらありがたいのに。

とりあえず500円程度の買い物をしようと、どう見てもキャッシュレスになんぞ縁がなさそうな、町の小さな酒屋さんに足を運んでみました。うらぶれた感まるだしの店でしたが話し好きの店主だったので、まちかどペイペイの質問をしてみました。なんでも「すごく混み合ってて、この10月に間に合うかどうかヒヤヒヤした」と語ってました。

「PayPayは以前から使えるようにしてあったし、かなーり前からこのキャンペーンへの参加申請もしていたけど、肝心の(PayPayの)技術者が忙しくてなかなか来なくて、もうヒヤヒヤした〜」なんてことも言ってましたよ。

「先日の一周年の感謝デーといい、相変わらずヒヤヒヤ・ヤキモキさせるのがPayPayなんですねー」と、笑いながら無事にお会計。それがコチラです。

内訳もこのようになっています。

キャッシュレス・消費者還元5%からの還元が22円、まちかどペイペイ5%からの還元が22円、合わせて44円が、来月20日頃に付与されます。

実際に使える店舗は少なそう

今回のキャッシュレス・消費者還元5%の店舗は小規模事業者が対象ということもあり、かつこの事業へのエントリーが必要とのこと。PayPayで支払えても、その店が事前にエントリーをしてなければ、顧客は10%はおろか、5%の還元さえ受けられないのです。申請してても申し込みが殺到して10月に間に合わなかった業者あり、システムそのものを理解してない業者あり。なんだかドタバタですわね。

まちかどペイペイの対象店舗は現状とても探しにくく、あったとしても、どう考えても行きそうもない店ばかりです。なので11月末までPayPayの利用はガクンと減るでしょう。もし身近に利用できる店舗があればラッキーくらいに思っておいたほうが良さそうです。お得なキャンペーンは他にいくらでもありますから。

またいくらお得だからといって、還元に釣られて余計なものを買わないようにするのがもっともたいせつです。

 

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