Twitterでふと目にしたこの記事。
実は私も少し前に田児賢一さんの「TAGOKENチャンネル」を知り、彼の魅力にぐんぐん引き込まれてしまった一人です。
上の記事にも書いてあるように、以下に書くことはバドミントンと無縁の人には「なんのこっちゃ?」と思うかもしれません。でもすでにバドミントンをやってる人及び、これからバドミントンを始めてみたいと思っている人たちはぜひ見てもらいたい動画です。ぜったいにハマります。
「TAGO KENチャンネル」の主は元・日本代表田児賢一選手
私はバドミントンプレイヤーとしての田児賢一が大好きでした。
2010年・全英オープンで、日本人としては44年ぶりの決勝進出を果たして以来、ずっと応援し続けてきました。残念ながら決勝ではリー・チョンウェイに負けてしまいましたが、驚くべきはその試合内容。ノーシードの若干20才の選手が、世界王者を相手に全く引けを取らない試合(19-21、19-21)を繰り広げ、当時スター選手がいなかった日本の男子バドミントン界に光を当てたのです。
まさかの賭博問題
その後の活躍は目覚ましいものがありました。
ピーク時は世界ランキング3位、オリンピックへの出場、全日本総合で6連覇を果たすなど(ちなみにこの記録はまだ誰にもぬりかえられてない)まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。当時女子にはスター選手はいたけれど、男子はまだイマイチだった男子バドミントン界のホープでした。
けれど2016年に発覚した、あの事件…。
「TAGO KENチャンネル」でより好きになった
あれ以来、田児賢一と桃田賢斗の明暗は別れたように感じました。
謹慎後、桃田選手の活躍は凄まじいものがあり、今や「東京オリンピック金メダルにいちばん近い男」と言われるほどになりました。
でも田児さんにはその場がない…。
すべての罪を引っ被って、追われるように日本を後にしたまま名誉を挽回する場もない…。
そんなやりきれない気持ちがいつもどこかについてまわりました。
桃田選手が活躍すればするほど、もちろんそれは嬉しいのだけど、だからこそ「田児さんは今、どうしてるのだろう?」という思いは消えないでいました。田児さんだって日本の宝なのに。
そんな矢先、偶然YouTubeで田児さんの動画を見つけました。
現在はマレーシアで「TAGOアカデミー」を立ち上げ、今までとは違う形でバドミントン人生を歩んでいるようです。
本当に楽しそうにバドミントンと向き合っている。ネットやYou Tubeという新たなツールで活路を見出し、自分を表現している。ただただ嬉しかったです。
同時に、体型の変化に目が釘付け。マレーシアは暑い国のはずなのに、その暑さでバテることなくまるまると成長してる。よほどマレーシアの食事がお口に合っているのだろう、お元気そうでなによりと思いつつ、動画を見始めました。
気がつくと、わずか数分で田児ワールドに引き込まれていくのを感じました。
田児さんのことは試合の動画などでずっと見ていたはずなのに、「田児さんて、こんなに魅力的な人だったの?」と、人間としての田児賢一の魅力がガツーンと伝わってくる動画の数々。日本にいた頃も好きだったけど、今のほうがもっと好きかも。
「TAGO KENチャンネル」の魅力
魅力その1よりバドミントンがやりたくなる練習でヘトヘトに疲れて帰ってきても、「TAGO KENチャンネル」にあげられた動画を見ると、またバドミントンがやりたくなります。逆に練習前に見ると「今日はこれを試してみよう」という意欲がわきます。あの豪快さと力強さは、見る人に力を与えてくれます。
魅力その2目からウロコのバドミントン論バドミントンは「攻撃が大事」とずっと言われてきました。多くの人はきっとそう言われ続けているでしょう。でも田児さんは「攻撃より守備が大事」と言います。
バドミントンは、「相手から点を取るもの」だと言われてます。でも田児さんは「相手から点をもらうもの」だと考えてます。「取る」のではなく「もらう」という発想の大元にあるのは「リスク回避」。
これらは動画を見ればわかると思いますが、従来当たり前とされてきたバドミントン論とは少し違って、彼独自の観点だと言えます。私がずっと抱いていたモヤモヤを、ズバッと言い当ててくれた部分もかなり多いです。
魅力その3わかりやすい技術指導これはもう、動画を見れば一目瞭然。彼の特徴は、ハイレベルでありながら難しいことをいきなりやらせるのではなく、例えば自転車の乗り方で言うなら、三輪車に乗るところから始めて、そして二輪車に補助をつけて、その補助を一つずつ取り除いていくという順番で進めていくという感じ。基礎を確実に一つ一つこなして、それができたら少しずつステップアップしていくことをモットーにしているのがよーく伝わってきます。
以下の動画などはその典型。
最後に
私がバドミントンを始めた頃はネットもなかったし、マイナースポーツだったので顧問の先生もあまり熱心ではありませんでした。
でも今は、つくづくいい時代だと思います。こんな貴重な情報をネットで学べるのですから。しかも無料で。もしかしたらそう遠くない将来、TAGOアカデミー」の卒業生がオリンピックに出場することも夢ではありません。そのくらい最高の教材です。
いろいろあって今は日本を離れている田児さんですが、新たな形でこれからのバドミントン界に光を照らしてくれるでしょう。これからも応援し続けます。
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