Violet@Tokyo

平成30年度全日本総合バドミントン選手権大会観戦記

約6分



11月27日から駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催されている、バドミントン全日本総合選手権大会の準々決勝を見てきました。これ以降、試合を観戦した感想を書いていきます。

全日本総合バドミントン選手権大会とは?

この大会は日本一を決めるとともに、日本代表選手に選出されるかどうかがかかっている、世界のトップを目指す選手にとってはとてもたいせつな試合であり、バドミントンに関わる人にとって、この試合のタイトルだけはどうしても欲しいと願う夢の舞台です。女子ダブルスでは世界ランキング10位以内に5組もの日本人ペアが入り、桃田賢斗選手は国内男子初の世界ランキング一位に輝くなど、ここ数年の日本の活躍は本当に素晴らしい。

今のトップ選手のみならず、次世代を担うであろう才能を持った新たな顔ぶれが次々と加わり、層がどんどん厚くっているのを実感します。この調子でいけば、いずれ「バドミントン大国・日本」なんて言われる日もそう遠くないのかも。そのくらい目覚ましい発展を遂げてます。

特にこの全日本総合に集まった選手たちは、2020年の東京オリンピックでの活躍が期待される選手ばかりが一同に集結した大会ということで、マスコミ各社の注目度はさらにアップ。テレビ放送も4日間に拡大されました。

準決勝、決勝ともにNHK BS1で放送されます。
「テレビ放送があるから、今年は行かなくてもいいかな」とは思っていたけど、たまたま大会中の全日程を観戦できる招待券をもらったので、観に行ってきたというわけです。

風格を感じる日本選手

小春日和の穏やかな陽気。歩くのが気持ちいいので駅からはバスを使わず徒歩で向かいました。

会場に到着したのは午前10時半ころ。すでに試合は始まっていて、女子ダブルスでは世界ランキング一位の福島・廣田ペア(トリッキーパンダース)VS志田・松山ペア(再春館製薬)の試合が3面用意されたコートの中央で始まってました。

かつては同じチームにいた同士。手の内を知り合ってるからか、ファイナルにまでもつれ込む大接戦。あわやという場面がいつくかありましたが、それでも最後にはきっちり勝ち上がるのが世界一の実力です。

福島・廣田ペアは今日の準決勝で北都銀行の永原・松本ペアと当たります。永原・松本ペアといえば、初出場で臨んだ世界選手権大会で優勝した、目下大注目のペア。彗星のごとく表れ、リオで金メダルを取ったタカマツペアをあっさりとストレートで破ったことでも知られてます。

この世界選手権の優勝で、永原・松本ペアは世界ランキングが9位から3位になりました。ということは、今日・明日の試合は国内だけのトップを決めるだけに留まらず、世界ランキングの上位同士の対戦ということになります。楽しみですね。そんな試合をすぐ目の前で観れる日が来るなんて、長年バドミントンをやっている私には夢のよう。

タカマツペア登場

そして次はタカマツペアの登場。前日にはロンドン五輪のメダリスト・フジガキペアを2-0で下して準々決勝にコマを進め、この日の相手は栗原・篠谷ペア。

第一セットを取られてファイナルにもつれ込んだものの、最後は貫禄勝ち。試合の後半になって、やっとタカマツペアらしい試合運びになったというのが正直な感想です。やはりこのペアは、松友選手の前衛でのシャトルのタッチの早さが試合運びを左右するという感じでしょうか。

注目選手が一同に!

試合はどんどん進みます。タカマツペアの試合後半には3面ある残りのコートで、山口茜選手、桃田賢斗選手の試合がほぼ同時期に始まりました。どちらを観たらいいのかと迷ってしまうほど。

ほんの数年前は会場はガラ空きで、自分の観たい試合ごとに席を自由に移動できました。でも今は人が多いのでそれもできず。しかもこの会場には試合結果を映し出すスクリーンがないため、私の席から少し離れた山口選手の試合はほとんど観れませんでした。でも順調に準決勝までコマを進めたようですね。今日は髙橋沙也加選手と対戦します。

桃田の強さは神の域

3年ぶりの優勝を目指すと公言している桃田賢斗選手。桃田賢斗選手の試合が始まると、とたんに報道陣が色めきたちます。会場の雰囲気もガラッと変わります。隣でタカマツペアが試合をしてても、それに尻を向けて桃田選手に一斉にカメラを向ける報道陣たち。ほら、このとおり。

いやそれにしても強い。それ以外の言葉が見つからない。打ってよし、守ってよしで弱点が全く見つからない。才能はピカイチなので、調子に乗ってハメを外さないことだけを祈ります。

おじぎが印象的な奥原希望選手


奥原選手といえばコートに入るときに必ず行う一連のルーティーンが有名ですよね。

奥原選手はコートに立てることへの感謝、支えてくれた人たちへの感謝をつぶやき、深々とコートに一礼してから入ります。どの選手もコートに入るときは必ず一礼して入るというのは試合のマナーです。だからよけいにおじぎの深さが他の選手に比べて深いというのがわかります。

余談ですが「義母と娘のブルース」での綾瀬はるかさんのお辞儀の仕方を思い出しました。

彼女は試合中の顔つきがいいですね。ミスしてもあまり表情を変えず、ただ目の前の一本に集中してるのが表情から読み取れます。どんなときでもブレない芯の強さを感じます。

その顔つき、立ちふるまいがすでに女王の域。風格さえ感じます。山口茜選手とともに、これからの女子シングルス界を牽引してくれることでしょう。怪我にだけは注意して。

会場がちょっと…

代々木体育館の工事で昨年から駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で開催されるようになりました。この体育館は駅から遠く(駒沢大学駅から徒歩15分くらい)、施設内が広いので、初めて足を運ぶ人にはちょっとわかりづらい会場だと感じます。

緑が多く、とても美しい施設ではあるのですが、遠方から足を運ぶことが予想されるこのような大きな大会があるときだけでも、道案内の目印がところどころにあると親切だなと、これは運営側への要望です。

また体育館内では自販機のパンくらいしか売ってません。売店は体育館を出たところにいちおうありますが、おにぎりや焼きそばくらいしか売ってないため、これから観に行かれる方は必ず昼食を持参して来場することをオススメします。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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