Violet@Tokyo

従兄弟の思惑とその対処法

約5分



先日の第一回目の遺産分割協議の前のこと。

一番最初に従兄弟から来た手紙には「後見人を務めた関係で、今後は自分が進行役を引き受ける」と書いてきました。

その段階では協議前ですから、まだどのように遺産分割をするかは全く決まっていない状態です。従兄弟は勝手に代襲相続の方向で話しを進めるつもりだったようですが、話し合いの場も設けずに彼一人の考えが通る保証などどこにもない状態です。

にも関わらず、分割協議が思い通りにならないと判断したのか、次に来た手紙には「自分の取り分が減るなら進行役を降りる」と書いてきました。

身勝手さに呆れ果てる

一方的に自分から引き受けると言った以上、話しの流れに関係なく、自分の取り分が減るなら降りるというのは筋が違うと思います。

最初に引き受けた段階(勝手に自分で名乗りを挙げただけだけど)では、取り分云々の問題ではなく、従兄弟が勝手に取らぬ狸の皮算用をしていただけで、言わば独り相撲です。

叔母さんの後見人をやったから進行役をやると言うのが最初の理由だったはずなら、取り分が増えようと減ろうと進行役を降りる理由にはなりません。

つまり彼が進行役を引き受けた最大の理由は、自分に都合が良いように話しを進めたいからであって、他の人の意見など聞き入れる気がないということです。

それが証拠に、協議書を作った別の従兄弟をバカだのなんだのと言ってました。

つまり「自分に逆らいやがって」という気持ちなんでしょう。

協議なんだからみな個々に意見があって当たり前。その意見を言えばのらりくらりと誤魔化したり言い訳をしたり、名義預金などの都合の悪いことは隠したり、挙句の果てには「叔父さんが近くに住んでもいいのか」と脅しめいたことを言ったり。

これは公平な分割協議とは言えません。進行役というのは、違う意見があればそれを取り上げ、それについて話し合いを円滑に進めるのが進行役の努めで、進行役の立場を利用して自分の意見をごり押しするものではありません。

どちらにせよ、そのような目的で進行役を引き受けたのなら、むしろ彼には降りてもらった方がいいわけですが、従兄弟は姉に厳しく名義預金のことを追求されたら今度は「横領するつもりはない」と、必死になって言い訳していたそうです。信じられるわけねーだろ、ボケ。・・と、ここで毒づいても従兄弟封じはできません。

彼は姉とのやり取りの末、手持ちのカードはほぼ出尽くしたと思われます。最後の砦となるべくバカな従兄弟の残り少ない手持ちのカードはどのようなものでしょう。

叔父さんの件

名義預金に関しては、「叔母さんの意思だ」の一点張りですが、遺言書がない以上、それは通りません。また叔母さんたち叔父さんの兄弟みんなが協力しあい兄弟だからという理由で叔父さんの面倒を見たとしても、それを甥・姪の代まで引き継ぐ必要はないと思います。

「相続後、叔父さんが近くに越してきたらどうする」と脅しをかけていますが、叔父さんがどこに住もうと叔父さんの人生であって相続とは別物です。

百歩譲って引っ越してきても、こちらが付き合わなければいいのです。アパート一つ借りるにも、80過ぎていれば保証人が必要になるわけで、その保証人にならなければいいのです。頼れる人がいなければ病院から出て一人暮らしなんてできません。よって叔父さんが脅しのネタにはなりません。

税金のことも言ってました。従兄弟曰く、叔母さんが叔父さんに送金した金額は贈与税がかからない範囲だから、相続分から減らす必要はないとのことです。税金がかからない範囲であっても、もらったことには違いありません。その分は相続から差し引くべきです。叔母さんの死から3年前にさかのぼって計算し、もちろん死後に受け取った金額については相続の先取りとして計算すべきです。

それにしてもウルトラC並みの屁理屈をこねています。例えばこれは相続税がかからない範囲の金額をもらったから相続してないと言ってるのと同じです。

手続き上のこと

姉は叔父さんにはきちんと成年後見人をつけろと言いました。なぜか従兄弟はかたくなに拒んでいます。その理由はなんでしょうか。第三者が入り、法律的にきちんとすれば自分が困るからです。ということは、叔父さん名義の不透明なお金を隠すつもりでいたのでしょう。それか、渡したことにして浮いたお金を自分のものにしようとしたのか・・。

どちらにせよ、頼んだ方がはるかに効率的なのにそれをしようとしないのですから、何かしらの思惑があったに違いありません。挙句、「そんなに後見人をつけたいのなら、自分で裁判所に行って手続きしろ」と言ったそうです。姉は「そんなことはできない、でも不正な方法を取るなら印鑑も押さない」ときっぱりと言ったそうです。

この場合、売り言葉に買い言葉でうっかり引き受けることをしなかった姉に軍配が上がります。従兄弟が一番欲しいのは、印鑑なんですから今頃頭を抱えているに違いありません。

従兄弟のネックは何?

分割協議が長引くことが彼にとって一番のネックでしょう。それを逆手に取って、「もしどうしても違法な協議にするなら協力はできない。それなら叔父さんが亡くなった後でまとめて法的な場で分割協議をしよう」と持ちかけてみたらどうだろう?従兄弟はこれも困るはず。だってごまかしは通用しなくなるからです。

でもそうすれば「名義預金も後見人の件も解決するし、誰も違法行為に加担する必要はなくなる」と言えば、従兄弟はそれに対して何も言えないでしょう。こうなれば問題の従兄は完璧不利ですね 。

まとめ

どう考えても姉が言ってることの方が筋が通っています。「もし勝手に書類の偽造をするなら、刑事事件になる」とあべこべ脅しをかけたので、従兄弟はあれから恐れて連絡してこないそうです。勝負ありかな?

今頃は、毛が一本二本と次々に抜け落ちていることでしょう。でもまだまだこれからです。従兄弟のカードはこの程度なので、それに対するこちらの言い分は以上です。

 

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