Violet@Tokyo

見えすいた嘘ばかりつく虚言癖がある人の心理と対処法

約6分



あなたの周りに日常的に嘘ばかりつく虚言癖のある人はいませんか?

嘘の内容が誰も傷つけない他愛ないもの、誰かをかばうため、人間関係を円滑にするために話を盛るといった笑って許せる範囲ではなく、その嘘によって周囲が振り回されてしまう、誰かが傷ついてしまう、不愉快な気分にさせられる、そんな悪質な嘘ばかりつく人が身近にいると、どう接したらいいのか迷ってしいます。

周囲はすでに「あの人の言うことだから」と慣れっこになって、合言葉は「この人の話は半分に聞け」となっているのに、本人はそれにも気づかず稚拙な嘘ばかりをつき続ける人の心理は一体どうなっているのか、疑問に感じませんか?

それらについて自分なりに考えたこと・実際に体験したことを記事にします。

すぐにわかる嘘でもつかずにはいられない人

私の近くにも虚言癖の人がいます。それが原因で過去にも数多くのトラブルを引き起こしています。

つい最近、私もやられました。

「Aさんがあなたの悪口を言ってたよ」という、悪口の告げ口です。

もちろん直接聞かされれば不愉快だけど、Aさんが言った・言わないは私にとってどうでもいいこと。どこかの誰かが何かを言ったとしても、私が知らずにいれば、それはなかったことと同じです。

それよりも私は、悪口をわざわざ告げ口してくる神経が理解できないし、この人の目的は何だろう?と感じたので、後日Aさんに真偽のほどを確認しました。

Aさんは驚いて「え?そんな事、私言ってないよ」となり、それを知った周囲の人たちも「ああ、また始まったな」という、いつもの諦めムードでその場は終了。

なぜそこまでして嘘をつくのだろう?

ちょっと確かめればすぐにバレる嘘。なんのメリットもないどころか、作る必要のない敵まで作って、わざわざ恨みを買ってしまう嘘。繰り返せば繰り返すほど信用をなくしてしまう嘘。

そんなマイナスにしかならない行為をなぜするのだろう?

なぜそこまでして嘘をつきたいのだろう?

私のモヤモヤは晴れません。

もっと不思議なのは周囲にバレバレなのに、本人は嘘をついたことを忘れているようで、全く悪びれた様子もなくケロッとしてること。

私だったら恥ずかしくて、とてもみんなの前に顔なんか出せない…。

私に限らずふつうはそうでしょう。ふつうではないそのまさかを平気でやってのける時点でふつうではないので、凡人の私がいくら考えても答えは出ないとわかっていながらやはり「なんで?」と考えてしまう。

もしかして、バレてることにも気づいてないのか?
それとも自分のことを、嘘がバレても許される特別な存在だとでも思いこんでいるのか?

確かにみんな口には出さなかったけど、それは決してその人を許しているからではなく、面倒くさいから「臭いものに蓋」のような意識だったと思います。

日頃の嘘の内容に着目

自分の視点ではなく、この人の立場で考えてみます。

他人から見たら嘘はデメリットでしかないけど、この人にとっては違うみたいです。何かしらのメリットを得られると思っているから嘘ばかりつくのだと思います。

ではこの人にとって、嘘をつくメリットはなんでしょう?

Wikipedia/虚言癖にはこのような記述があります。

「[虚栄心] や [自惚れ]から、自分を実際よりも大きく見せようと、 ホラを吹く」とされる。ただ、実態としては自身の言質よりも劣っているケースも多く、(→劣等 [コンプレックス]の変形と見なされている。

まさにこのとおりで、日頃の発言内容を思い返してみると「みんなから慕われてるアピール」「みんなから一目置かれてる凄い私アピール」が圧倒的。

きっと嘘の世界に生きている時だけは、本来の自分ではない、なりたい自分としてふるまえる貴重な瞬間なのでしょう。

怯えからつく嘘

他人にはったりをかますのは「他人からなめられたくない」表れ。

誰もバカにするような態度を取ってなくても、自分のコンプレックスを刺激するような相手には一方的な敵対意識を持ち、出る杭を見れば勝手にイライラして、怒りにまかせて片っ端から杭を打ち続けるのです。(私とAさんに対する嘘は多分これ)

まるで何かに怯えてるかのように嘘という武器を使って相手を見下し、言葉で傷つけるその理由は、嘘をついているその時だけは心の奥底にしまいこんだ怯えと向き合わずにすむからです。

嘘をついてさえいれば、なりたい自分とは大きくかけ離れた現実の自分と向き合わずにすむ。だから嘘をつかずにはいられない。そんな心境でしょう。

そう考えると平気で嘘をついておきながら罪悪感がないのも頷けます。他人に嘘をついてはいるけど、本当に騙しているのは自分自身だということ。

直す方法があるとしたら?

本人は自分が嘘ばかりつく虚言癖という自覚はないし、周囲も今さらこの人の癖は直せない・直す筋合いもないと諦めムード。

もちろん癖というのは自分で「なんとかしなきゃ」となって初めて克服へのスタートラインに立つわけですから、改善することはほぼ不可能でしょう。

だとしても、本人が怯えの正体と向き合い、怯えを感じない環境に身を置けば、今より少しはマシになるかもしれません。その方が本人にとっても楽だと思うのですが…。

嘘ばかりつく虚言癖の人とどう接したらいい?

基本、関わらないのがベストです。妄想の世界でストーリーを作り上げてしまうのですから、脳内で勝手に登場人物にされたら迷惑千万。とはいえどうしても関わらなければならない場合は、以下の3点だけ気をつけましょう。

  • 自分の情報(特にプライベート)は、絶対に明かさない
  • 大きく見せたい嘘に対しては適当にやり過ごす
  • 誰かを貶める嘘に対しては「では本人にも確認します」と釘を刺す

本来ならこういう人にとって、嘘がまかり通る居心地のいい世界を作り上げてしまった環境そのものを変える必要があります。しかしその環境に身を置く人たち全てが諦めてしまっている場合、そんな時間もエネルギーもない場合だと、環境を変えることはほぼ不可能です。

それなら自分の身だけを守ることだけに意識を注いでください。

 

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