Violet@Tokyo

試合で実力を出しきるために必要な3つのポイント

約6分



これから来年3月にかけて、バドミントン・ダブルスの個人戦が始まります。その第一弾が、いよいよ来週に迫ってきました。そこで、試合で実力を出しきるために必要な3つのことをまとめてみます。

ポイント1.落ち込んだ顔をしない・感情を顔に出さない

仮に緊張してたとしても、それを顔に出したら絶対にダメ。相手になめられます。

ラリーでミスはつきものです。でも失敗するごとに「ああ、どうしよう」みたいな顔をしてたら「お、焦ってるぞ。よし、コイツ狙い」というヒントを自ら与えているようなもの。

ハッタリでもいいから、コートの中では「私は強いんだー」みたいな顔をして、一切の感情を封印し、表向きだけでも冷静さを装うのが吉。

リー・チョンウェイを見てください。全く表情を崩してないでしょ?

以下は昨年のリオ・オリンピックで王者林丹を下したときの動画。青いシャツがリー・チョンウェイです。

ポイント2.なにはともあれ平常心

私はバドミントンを通じて、相手を観察する力を養いました。これ、同じような力同士で戦うためには絶対に必要なことです。

ラケットの面はどこに向いているか、立ち位置はどうか、視線はどこにあるか、身体が前に出ようとしているのか、それとも後ろを意識しているかなど、相手のありとあらゆるデータを瞬時に頭の中に叩き込むと同時に、コートのどこに穴があるかも観察します。

それに適したトレーニング、それは、電車に乗ったとき、1点を注目しながら走りすぎていく景色も同時に視界に入れるというのを私はよくやります。これ、運転中にもできますよ。

進行方向を見ながら、同時に視界を広く取って周囲の気配を感じ取るトレーニングです。動体視力を養うのは、ふだんの生活でいくらでもできます。

ただし、それには平常心が必要です。運転初心者だった頃を思い出してみてください。緊張しまくりで真正面しか見えなくて、ハンドルを持つ手はやたら力んで汗ばんでる、そんな経験ありませんでしたか?

やがて慣れてくると、徐々に視界が広がってくるものです。これと同じ理屈で、試合慣れはぜったいに必要です。

私は心臓に毛が生えているクチだから、場数を踏むことで克服できましたが、何度試合に出ても焦りまくりでパニクる人がいます。それはなぜだろうと考えてみました。

覚悟が悲壮すぎる

まずこれを見てください。はい、再び登場のリー・チョンウェイ。世界最速と言われるスマッシュのお手本を子どもたちに披露している動画です。

インパクトの瞬間までリラックスして、身体に余計な力が入ってないのがおわかりいただけますか?

どこのどなたがおっしゃったのかは存じませんが、最近では「覚悟至上主義」のような風潮があるようです。(特にブログ界隈ね)

でも私から言わせれば、終戦前の特攻隊員じゃあるまいし、その悲壮な覚悟とやらが”いざ”というときに100%の力を出しきれないマイナス要因No.1です。

“いざ”というのはインパクトの瞬間だけで十分。それをしないと、振り抜きから次の攻撃への準備が遅れるだけ。つまり”いざ”という以外の部分で、自分を追い込む必要なんてないのです。だって最初から最後まで力んでたら、力が分散しちゃうでしょ?

…て、何が言いたいのかわからなくなっちゃった。話を元に戻します。

プレッシャーは捨てちまえ!


試合で力を出しきれない人は例外なく「もし負けたら、周りからどう思われるか」というプレッシャーに押しつぶされています。それつまり周囲からの評価を意識しているということ。自分で逃げ道を塞いじゃっているのね。目の前の相手より意識は自分の評価が上がるか下がるか、失敗したらどうしようかに向かっているから、”いざ”というときに100%の力を出しきれないというワケ。

負けたってたいしたことじゃない。結果を出したいならなおのこと、悲壮な覚悟なんていらない。第2次大戦で負けたように、歴史がそれを証明しているように、むしろそれは足かせでしかない。必要なのはどこが勝負どころかをキッチリ見極める目。だから悲壮な覚悟を捨てて、不要なプレッシャーを抱え込まないのが吉。

ブレッシャーなんてだいたいは自分で作っているのがほとんどだから、ほんの少し意識を変えるだけで、捨て去ることも可能です。

何かのせいにしない・特にペア

試合は必ずしも勝てるとは限りません。むしろ優勝でもしない限り、負けることの方が圧倒的に多いです。負ければ誰でも悔しいけど、だからといってあれこれ言い訳したり、自分のペアをなじる人は本当にみっともないと思う。

だってそれをしたら2対2のダブルスが、1対3になっちゃうでしょ?

なんだかんだと言っても結果が全てなんだから、出された結果は結果として受け入れる。それをしない限り、次に勝ち上がることは皆無です。

いつも通りのコンディション作りを心がける

試合で緊張するのはあたりまえ。するとどうしても必要以上に「緊張してはいけない」と思い込み、その意識に縛られて、よけいに緊張してしまうものです。

そんな時は、と言うか、そんな時だからこそ、いつもどおりの生活スタイルを崩さずに”その日”を迎えるように心がけてみてください。

具体的に言えば、前日はゆっくりお風呂に入って身体の疲れを取る、早めに就寝する、しっかり朝食を摂るなどしてスッキリした朝を迎えることに意識を注ぐといいですよ。

ポイント3.試合を楽しむ

要はこれに尽きるでしょうね。やっぱり試合を楽しまなきゃ。私は試合、ダイスキです。

勝てるから好きなわけではなく、今の自分の立ち位置・自分の身の丈を冷静に確認できる場だから好きという意味。勝てないまでも「今まで到底かなわなかった相手と、互角にいい勝負できるようになったぞ!」みたいなことがあると、それがとても大きな自信になるのね。今まで何度対戦しても勝てなかった相手を下したときなんて、なんとも言えない充実感が味わえます。

…なんて今偉そうに言ってるけど、過去は大キライでした。イヤでも現実を見せつけられるから。最近も、それが理由で辞めていった人がいました。

「せっかく今まで頑張ってきたのに、もったいないな」とは思うけど、それはそれでその人の選択。他人があれこれ言うことではない。でもいずれ、後悔するときは来るだろうなぁと、去っていく後ろ姿を見てそう思ったわけです。

大人になると身の丈を知る機会ってどんどん減っていくものだけど、身の丈を知るってだいじ。だって(数行前に書いたように)結果的にそれが後の自信に繋がるデータになるんだから。目の前のちょっとイヤなことから逃げることで、後の大きな喜びを得る機会を自分で放棄してしまうなんて、もったいない。

それだけならまだいいけど、その思考が一度でも身につくと、他の何をやっても同じようなことをまた繰り返します。だからいつまで経っても何をやっても自信が持てないまま。「あのときああしておけば…」という後悔ばかりをエンドレスに繰り返すのです。私はそんなのイヤだなぁ…。

本当に月並みだけど、なんでもいいけど何かひとつ、自分が夢中になれるものを見つけて継続するってだいじです。

さて今日はコーチがくる日。ペアと最終確認をしながら練習してきます。以上。

 

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