友人が離婚した旨をメールで報告してきました。1〜2行程度のごく短い文面で、詳しいことは何一つ書かれていませんでした。本当に事後報告のみ。
かねてより夫婦仲は険悪で、離婚秒読みだとは知ってました。ただ報告を受けた側としては、詳しく書かれてなかったことに対してどこかホッとしたところがあります。
「これでもう、元・奥さんの愚痴を聞かされなくてすむ…。」
離婚報告は簡潔でいい
友人が離婚したお相手は仲間内の妹さんでもある方。つまり彼は友人の妹と結婚して、いろいろあってこのたび離婚したわけです。だから離婚した元奥さんも、私にとっては共通の知人になります。
そんな背景があるのでどちらに対しても肩入れしようという意識はまるでなかったし、いくら友だちでも、夫婦のことは当事者しかわからないので、何か言われてもこちらは返事のしようがありませんでした。
それは元奥さんのお兄さんも同じ。「いくら兄でも夫婦のことはわからない」と、彼もまた困惑気味でした。だいじな妹とだいじな友人に挟まれたこの人が、立場的にはいちばんキツかったのかも…。
だから今回の離婚報告が微に入り細に入りといった内容だったらどう返事をしていいのやら…と思ってましたがそうではなくて、事後報告程度の簡潔な内容に留めてくれたから、周囲はホッとしたわけです。
この記事のタイトルである「賢い離婚報告」とは余計なことを一切言わず、事後報告程度で簡潔にすませたことを意味します。
賢くない離婚報告
これとは反対に、「この人、おバカ?」と思った離婚報告もあります。別れた相手の悪口だけでなく、微に入り細に入り、なにからなにまであけすけに晒す人。聞いてもいないのにセックスレスに至るまで語り出す人なんてもう最悪。これは聞くに耐えない。
この手のタイプは私生活切り売り系のブロガーと同じです。
一面識もないような人に、事細かに離婚の報告エントリーを書いて大炎上。世間の笑い者になって退場した人がいましたよね。
でも本人は悪口を言ってるつもりは全くないみたいで、なぜ別れたのかを詳しく説明しただけのつもりでいます。
それで周囲は理解してくれるのかといえばそうではありません。聞く側としては詳しく理由をあれこれ並べられると、結局相手の悪口に聞こえてしまうし、後ろめたさを隠すための言い訳に聞こえるのです。
本人はともかくとして関係者、特に子供さんがいる場合は将来どう思うかと、他人事ながら心配になります。アカの他人に詳しく説明したところで、一体誰得になるのでしょう?
当人同士で解決したものを、なんでわざわざ世界に向けて説明するのでしょう?
そこまでして注目されたいのかと痛々しく感じます。
別れ際にこそ本質が出る
どんなに「わかって欲しい」と思っても、いくら言っても理解されない内容なら、最初から自分の胸に秘めておくのが賢いです。別れ際にこそ、その人の本質がハッキリと出るわけで、言えば言うほど「口が軽いのにロクなのがいない」と思われるのがオチです。「悪いヤツほどよく喋る」の例えがあるように、後ろめたい人ほど聞かれてもいないことを自発的にペラペラ喋りますから。
同じ仲間内に3回の離婚を経験した後、4回目の結婚に踏み切った人もいるけど、さすがにそれだけ場数を踏めば、別れのマナーはしっかり身についています。理由はおろか、別れたダンナや家族のことは、一切口にしません。
その方がスマートです。「別れていく相手への配慮がある人だな」って思えますか。繰り返します。口が軽いのにロクなのがいません。
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