昨日、卵巣がんの疑いがあると宣告されました。大きさから考えて悪性の可能性が高いとのこと。
ただし、手術をして組織検査をしてみないとはっきりとしたことは言えないとのことでした。私はそこに希望をつないでいます。
今はまだ悪性か良性か、あるいは本当に卵巣がんなのか、という断定的なことは言えない状態です。そのため、せめてもの願いを込めてタイトルにはクエッションをつけました。
これまでの経過
3年ほど前、お風呂に入っていて左下腹部に固いしこりを見つけました。
私のお腹は贅肉がついてないのでべったんこ。そのため、左右の膨らみ具合の違いがわかります。この時のサイズはおよそピンポン玉くらいでした。痛くもかゆくもなく不正出血などの症状もありませんでした。
後悔先に立たず
今から考えればこの時にすぐに婦人科を受診していればよかったのですが、当時は廃部問題や移籍の問題で揺れてたし、体だけは丈夫だと自信がありましたから、まさか悪い物だとは思ってもおらずそのまま放置。
つい億劫という気持ちもあり検診も受けませんでした。
それから下腹部はどんどん大きくなり、肉眼でも体形の変化がはっきりとわかるまでになりました。こうなると今度は怖くて婦人科の受診はできなくなります。
「なんとかしなきゃ」という思いと、「怖くて行けない」という相反する二つの思い。ただ便秘もなく、食事も普通に取れていましたし、痛みもありません。だから自分なりに都合よく解釈していました。「元気に毎日バドミントンができる」とかなんとか…。
これにピリオドを打ち、背中を押してくれたのが湘南美容外科の医師でした。
婦人科の受診を強く促される
一昨日、湘南美容外科に二度目の脱毛に行きました。
すると看護師が「このお腹、いつから大きくなりましたか?」と質問します。
かんたんに説明をすると、「ちょっと先生を呼んできます」と、女性の医師を連れてきました。
その先生は元婦人科の医師だそうで、触診をしながら「今すぐ婦人科を受診しなさい」と、その口調からコトの重大さを思い知りました。
これが湘南美容外科ではなく、ミュゼだったらどうでしょう。少なくともミュゼならこのような展開にはならなかったと思います。医療とエステの違いがこのような場でも役立つとは思いませんでした。不幸中の幸いとはまさにこのこと。
精密検査をする
昨日は丸一日かがりで検査をしました。まずは問診。そして触診をして卵巣がんの疑いがあることを前提に、手術できるかどうかの検査です。
がんかどうかはわからないけど腫瘍があることは事実。ただそれが、良性なのか悪性なのかの違いで治療法は変わってきます。
もし良性のなら切除して終わりですが、悪性なら化学療法も必要とのこと。
血液検査やレントゲン、肺活量、尿検査などの簡単な検査だけでなく、MRIもやりました。正式な診断は来週ですが、良性か悪性かは手術してみないと今の段階でははっきりとは言えないということです。
ただ昨日の診断書には「サイズから、悪性の可能性疑い」と記載されていました。
手術は来月
今すぐに予約を入れても手術は来月の末になるそうですが、途中で空きがあれば日程は早まるようです。
2週間くらいの入院で、手術の内容は腫瘍はもちろん、左の卵巣と子宮も摘出するという大がかりなもの。傷口も大きくなるでしょう。
今の心配は手術後の痛みです。そしてもし、悪性となれば化学療法を用います。その副作用がどのくらいの苦しさなのかということも心配です。それを今から心配しても始まりませんけどね。
がん告知はあたりまえの時代
ひと昔前はがんを隠すのが当たり前という時代でしたが、今は違うということを身をもって体験しました。今はいくら隠したってネットで調べようと思えばいくらでも調べられる時代です。
もちろん私も卵巣がんについて調べました。
卵巣がんはがんの中でも症状がないため、早期発見が難しい病気だそうです。
少なくとも今のまま放置していれば確実に命に関わってくると、昨日はっきりと言われました。
友人は2年前に余命宣告を受けましたが、その時どんな気持ちで聞いていたのでしょう。
私はその時までたいせつな友人であるにも関わらず、どこかで他人事のように感じていました。
もちろん心配は心配でしたが本当に死ぬとは思ってなかったのです。けれど昨年6月に彼女は天国に旅立ちました。
余命宣告とまではいかないまでも、昨日がんの疑いがあると言われた以上、今ならあの時の彼女の気持ちがわかるような気がします。
よく「あなたの気持ち、よくわかる」と、人はかんたんに口にします。
しかし本当にわかるのは同じ境遇に立たされた者だけだと、昨日身をもって知りました。
心は複雑
今、こうしてブログを書いていても頭の中はぐちゃぐちゃです。いろいろな思いが交差します。冷静な頭を持つ私と心に鉛のような重い物を持ってオロオロしている二人の私がいます。
こうなったらまな板の上の鯉に徹するしかありませんが、今は何をどうしたらいいのかもわかりません。すごく動揺しているのは事実です。
それでもブログに向き合っている時だけは気がまぎれます。今、人と会話をすれば、確実に涙が出るのがわかっているから会いたくないけれど、どこかで吐き出したいという思いがあります。
そのためしばらくは暗い日記を書きますが、それはご容赦ください。ここでしか私の思いを吐き出せないのです。
夫は私以上に心を痛めています。一昨日から口数が減っています。チビたちのこと、これからの夫婦のこと、自分の老後のこと、何をどうしていいのかわからないのでしょう。
これからの敵
もちろんこれからはバドミントンは二の次にして、がんの治療を第一に考えていくしかないようです。
部長にも連絡をして今決まっている試合はキャンセルの意向を伝えました。
一年前ランクアップを果たし、上のランクから出る初めての試合だというのに、その日はきっとベッドの上でもっと手ごわい相手と戦っていることでしょうね。
そしてペアにも連絡をしました。申し込み後なので、別のペアと出る場合はオープンになります。
「それでも良ければ別の人を探して出てくれ」と伝えたところ、「あなたがそんなに苦しい思いをするなら、私はとてもじゃないけど試合なんて気分になれない」と言われ、ついウルッときました。
それを聞くとさらに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
なので「別の人と出てくれた方が私も気が楽だから…」と伝えたら、それなら、ということで了解してくれました。
バドミントンはいつか良くなったらまたできる日も来るでしょう。
そのペアとだって、元気になればいつかまた組めるでしょう。それを励みにしながら闘病していきます。
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