2004年2月28日の朝日新聞に掲載されたNPF日本ペットフードの広告に、以下のような文面があります。
おうちを汚すから飼わないというなら、 犬はお行儀を身につけることでできる。 留守がちだから飼わないというなら、 犬はけなげにも、孤独と向き合おうと努力するかもしれない。 貧乏だから飼わないというなら、 犬はきっといっしょに貧乏を楽しんでくれる。 だけど、、、、死ぬのがこわいからといわれたら、 犬はもうお手上げだ。 全ての犬は永遠じゃない。 いつかはいなくなる。 でもそれまでは、すごく生きている。 すごく生きているよ。 だぶん今日も、日本中の犬たちはすごく生きていて、 飼い主たちは、大変であつくるしくって、 幸せな時間を共有しているはず。 飼いたいけど飼わないという人がいたら、 伝えて欲しい。犬たちは、 あなたを悲しませるためにやっては来ない。 あなたを微笑ませるためだけにやってくるのだと。 どこかの神様から、ムクムクしたあったかい命を 預かってみるのは、人に与えられた、 素朴であって高尚な楽しみでありますよ、と。
犬を飼う覚悟と終生飼育の義務は必須!
とても感動的で素晴らしい文章です。犬の健気さがよく伝わります。だからこれを読めば、犬を飼えば幸せになれると誰もが思います。私もチビたちからたくさんの幸せをもらいました。
でも残念ながら「誰でも」ではありません。犬を飼って幸せになれるのは、犬を飼う覚悟と終生飼育する覚悟をしっかりと決めた人しか幸せにはなれないのです。それを裏付けるように、飼いきれなくなって手放す飼い主は後を絶ちません。
上記は登録されたものだけの統計です。殺さないまでも、里親に出した(手放す意味では同じ)数を含めれば、もっとこの数字は上がります。どこかに置き去りにする人もいるでしょう。カウントされない数を含めれば、膨大な数の犬・猫が飼い主から見放されるのです。
どんな事情があれ、途中で手放すくらいなら、最初から飼わなければいいのです。犬を飼うメリットだけを考えて、デメリットを考えないからこんなことになるのです。
犬を飼えば、ほとんどが世話に明け暮れます。生身の生き物ですから時には病気だってします。そんな時は気苦労だって半端ではありません。運動だって不可欠だし、お金だって、年間かなりかかります。旅行にだって自由に行けなくなります。
犬を飼う前に考えたい5項目
人間の子供ならある一定の年齢を超えれば子育ては楽になるかもしれませんが、犬は家に来たその日から最期を看取るまで、全ての責任は飼い主にかかってきます。だから好きだけでは飼えないのです。このようなデメリットがあるということも、飼う前に十分に考えるべきです。
飼ってから後悔する人の多くは、事前に飼うことのデメリットを全く考えていなかった、あるいは、飼ってしまえばどうにかなるのでは?という甘い考えからスタートしているような気がします。
- 自分の年齢はいくつか?
- 自分の健康状態はどうか?
- 万が一、自分に何かがあった時に、家族はきちんと面倒を見てくれるのか?
- 近隣との関係は円滑か?
- 飼育にかかる費用の捻出は可能か?
最低でも、この5項目は事前に考えるべきことです。そうすればきっと、楽しいわんこライフが送れると思いますよ。
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