チビたちの夏の洋服が届きました。早速着せてみました。
多頭飼いをしているので二匹の歩く距離がかみあいません。
二匹とも散歩はダイスキ。
ところが白い子(6歳・♀)は歩くのがダイキライ。
でもレッドの子(9歳・♀)はどこまでもついてくるので、1時間くらいは平気で歩きます。
結局歩くのが嫌いな白い子に合わせることになり、散歩の時間は10分程度とかなり短くなってしまいます。
けれど運動量が足りてないかといえばそうではなく、この二匹はとても仲が良くて、家の中で追いかけっこをしたり、くんずほぐれつ、暇さえあればおもちゃの取り合いをしてよく遊んでいます。
おかげでいつぞやの健康診断では、レッドの子は筋肉のつき方がアスリート並みと言われたこともあり、理想的な運動量だと言われました。
となると散歩程度の運動量は、犬にとってあまり関係ないということになります。では果たして、犬にとって散歩の必要性はあるのか?という疑問が頭をよぎります。
犬にとっての散歩は最大の気分転換
白い子を迎えるまで、犬は散歩はダイスキだと思い込んでいました。確かに外に出るのは好きです。でも歩くのはダイキライ。
では何が好きかといえば、人がダイスキなのです。よその人に会いたくて会いたくて、全く知らない人でも目が合えば尻尾をフリフリしながらすっ飛んで行きます。
人だけではありません。空を飛ぶカラスにも、そこらに寝っ転がっている猫にも「遊ぼう」と愛想を振りまきます。
乳母車に乗っている赤ちゃんでも、幼稚園児でも、とにかく外にいるもの全てが自分のお友達と信じて疑いません。
それを見て思いました。
犬にとって、散歩は運動ではなく、気分転換であるとともに社会性を身につけるためのものだと、この白い子を見て感じました。
気分転換であるならやはり散歩は必要です。
人間なら家にいても、テレビを見たり、本を読んだり、ネットをしたりして、それなりの気分転換の方法はいくらでもあります。
でも犬にはそんなものはないのです。
犬にとって本当に必要なのは運動
けれど必ず毎日散歩をするかといえば、そうではありません。
天候が悪ければ外に出さない日もあります。そんな日は家での遊び時間をいつも以上に取るよう心がけています。鬼ごっこやボール遊びなど、「犬と遊ぶ時は犬の倍動け」と、かつてこの子たちの訓練士に言われた言葉を思い出しながら、思い切り遊んであげます。
すると満足して夜はスヤスヤと安らかな寝息を立てて熟睡します。
でもこれは、3キロにも満たないトイ・プードルだからこの程度の運動量で十分なのかもしれません。
飼いたい犬と飼える犬は違う
もしこれが他の犬種ならこんな程度では全く不十分です。
犬にとって必要な運動量は、大きさではありません。
体は小さくても、猟犬として作られたジャックラッセルテリアやミニチュアシュナウザーなど(若い頃は特に)は、毎日広い公園に連れて行ってボール遊びをする必要があると言われています。
もしこれからこの手の猟犬として作られた犬種を家庭に迎えるなら、それだけの運動量を犬に与えてあげられるかを第一に考えるべきです。
よく「飼いたい犬と飼える犬は違う」と言われていますが、まさにそのとおりです。
活動的な猟犬を飼うなら、飼い主も犬以上に活動的であるべきだし、犬に社会性を身につけさせたいなら、飼い主も積極的に外に出ることをいとわない人であるべきです。
でもそんなことも考えずにおかましなしに飼うから犬は大迷惑するわけです。
ロクに運動もさせず、気分転換(散歩)もさせず、家に閉じ込めておきたいのなら犬の形をしたおもちゃで気を紛らわせればいいのです。
最低限、自分の生活スタイルや年齢を考慮して、犬を選ぶべきだと思う今日この頃。
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