Violet@Tokyo

「こんなところ、いつでも辞めてやる!」が口癖の人・脅しのネタにする人の心理

約5分



自分の思い通りにならないと、すぐにヘソを曲げて「こんなところ、いつでも辞めてやる」と言う人、あなたの周りにいませんか?

「嫌ならサッサと辞めればいいのに」と思うのですが、一向に辞める気配もなく、それどころか次に会ったときはなにごともなかったかのようにケロッとしていたりすると、「あれ?辞めるんじゃなかったの?」と、頭の中はクエッションマークだらけになりますよね。

辞める・辞めないは本人の自由です。合わないと思えば辞めるのは立派な選択肢。しかしそれが口癖になり、脅しのネタにするとなれば話は別。

こういう人と同じチームになって共同作業をするようなとき、いちばん困るのは周囲の人間です。「ああ、また始まった。ヘソを曲げると厄介だ」とよけいな気を使うため、身近な人間ほど疲れてしまうのです。

なぜ本心にもない「辞めてやる」を軽々しく口にするのでしょう。

その心理を考えてみます。

困らせたい

自分が「辞める」と言えば相手は困るだろう。自分がいなければ困るだろうという計算をしているのです。「どうせお前たちだけでは何もできっこないだろう」と、ハナから相手をバカにして見くびっているのです。

しかしその計算は大きな誤算。

周囲の「困る」は、こういったコロコロ変わる人間性に対して困っているのに対し「辞めてやる」を脅しのネタにする人は、自分の能力がなければ困るだろうと勝手に思いこんでいるだけです。

同じ「困る」でも、何に対して困るのか、そのポイントが大きくズレているのです。自覚してないのは本人だけで、たいした能力がないことくらい、周囲はとっくに知っています。

困らせたい人への対処法

対処法を考える時は、このズレた部分に注目するのがポイント。相手がいなくても全く困らない状況を作り、本人にそれを見せつけるのがいちばん効果的です。

それで焦ると罵詈雑言や不平不満を周囲にぶつけてくることがよくあります。それを真に受けてまともに取り合う必要はありません。ただの負け惜しみなので、言いたいことを気がすむまで言わせておきましょう。

かまってちゃんは聞いてくれる人がいなくなけば、やがておとなしくなりますから。

交渉のつもり

自分が「辞めてやる」と言えば、「まあまあ、そう言わずに」と、引き止められることを勝手に想定して、次のカードに勝負をつないでいるのです。いわば交渉。そのカードとは、その人の不満を解消させるためのネタです。

例えば「給料が安いから不満だ、やってられない」という不満を抱えていたとします。

ありがちなパターン
1.「いつでも辞めてやる」と脅し

2.「まあまあ、そう言わずに」と引き止められたら

3.ここでカードの出番。

不満のタネである給料の話を切り出し、思い通りにしてやろう、というのが脳内で描いたシナリオ。
モラハラ加害者はこんな手法を使うことがあるので注意が必要です。

交渉のテーブルにはつかない

交渉というのは自分の利を第一に考えて進めていくのが常ですが、同時に相手の利も視野に入れなければ、いい交渉とは言えません。

まして脅しめいた言葉を盛り込むなんて、それはただのわがまま。そんな交渉にはハナっから応じないことをオススメします。

上記のシナリオ・2の部分を「どうぞご自由に」と書き換えてください。すると3のカードはなくなり、その代わりに退職届の出番となります。最終章は周囲が幸せになるというハッピーエンドの幕切れになります。めでたいですよね。

被害者意識しかない

「辞めます」と「辞めてやる」は似て非なるもの。前者は意思の表れですが、後者は周囲への不満の表れ。「どうして自分だけが?」という被害者意識を常に抱いています。

ネガティブな感情に凝り固まると、批判はできても建設的な解決策は見いだせない、典型的な「口先くん」になって周囲の信頼をますます失っていくのですが、それさえ自分のせいだと思いません。悪いのは全て他人。

自分のことは棚にあげて忘れるのがこの手のタイプです。せめて自分の忘れ物くらい自分で取りに行くならまだしも、忘れたことまで他人のせいにします。

ネガティブな人への対処法

相手の感情は相手のもの。それをコントロールする手立てはありませんし、そこまで面倒をみてあげる必要もありません。 周囲の人がすべきことは、相手のネガティブな感情にのまれないこと。放置あるのみです。

最後に

このように「辞める」ではなく「辞めてやる」に代表される「○○してやる」という言葉のニュアンス、それは、被害者意識に凝り固まった周囲への不平不満、他罰、復讐、当てつけをイメージさせます。結果、危ういメンタルや人格まで疑われることになり、得になることは何一つありません。

人生思い通りにならないことは多々あります。そんなとき、「こんなところ、いつでも辞めてやる!」と心で思うことはあるでしょう。しかし本当に辞めたいと思ったとしても、そこはぐっと堪えて口には出さず、着々と準備を進めて行動に移すことをオススメします。

そうでないと「面倒な人認定」されるのがオチですから。

 

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