病気をして初めて知った疎外感、孤独、焦り

病気.疎外感.孤独

とても嬉しい知らせがあったので、ツラツラと書いておきます。

今年の初めに、卵巣に線維腫という良性の腫瘍ができて、人生初の入院と手術を体験しました。

ちょうどその頃、私が所属しているバドミントンクラブの後輩も、乳がんの宣告を受けました。私は良性だったので腫瘍を取り出せばそれで終わりですが、彼女は違います。手術の後にもつらい治療が待っています。

自分のことがなければ、「まだ30代で若いのに、子供も小さいのに」と、その後輩を思いやれるゆとりがあったのかもしれませんが、その時の私は自分のことで精一杯。

ろくに言葉も交わさないまま彼女も私も療養生活に入りました。それだけに時折「彼女は今、どうしているかな?」と思うことはあっても、どう言葉をかけていいのかもわからず、連絡もできないまま今に至ります。

乳がんを克服したとの知らせ

そして半年以上の月日が流た今日、とても嬉しい知らせが届きました。

治療が功を奏して順調に回復し、来年からはクラブにも復帰したいとのこと。

知らせを聞いたみんなは我がことのように喜んでいました。

女性だけのクラブですからね、やはり婦人科系の病気は他人事ではありません。私だってたまたま良性でしたが、もし取り出した腫瘍が悪性だったら、つらい治療は今でも続いていたでしょう。

病気をしていちばんつらかったこと

予定が組めないこと

それはそれで厳しいものだと覚悟しましたが、私がいちばんつらかったのは、ほんの少し先の予定さえ立てられないことでした。

たとえば健康なら、「週末は映画でも見に行きたいな」とか、「来週は○○に買い物に行こう」といった予定がいくらでも組めます。

数ヶ月先の旅行だって行けることが前提なので、その日のスケジュールを開けておけばいいわけです。

でも病気をすると、たった1週間先のことでも予定が組めなくなりす。

だから下手に友人と約束なんてできません。

疎外感と孤独、そして焦り

病気.疎外感.孤独

すると自分だけが世界に一人、ポツンと取り残された気分になるのです。

いつも”そこ”にいたはずの自分が”そこ”にはいないという疎外感は、自分で勝手に感じているだけのことかもしれません。

しかし病気は心をも弱らせます。別に仲間はずれにされたわけでもないのに、ついそう感じてしまうのです。

健康な人には生活を楽しむ自由があるとわかっていても、自分との違いを見せつけられるような気分に陥り、「なんで自分だけが?」って、つい壁を作ってしまうんですね。

そんなモヤモヤのぶつけ場所なんてありませんから結局、「今はひたすら我慢するしかない」と、自分の殻に閉じこもって健康な人と距離を取るしかなくなるのです。

そして時折耳にする、”かつて自分がいたはずの場所”の様子を知れば知るほど感じる焦り。あるいは「結局自分がいなくても、なんてことなく世界は動いている…」という僻みにも似た気持ち。

まぁ当たり前なんですけどね。全ては自分の心の問題とはいえ、今振り返ってみれば、それがいちばん辛かったように感じます。

入院したら覚悟がついた

入院するまではそんな最悪の精神状態でした。

しかし入院してみると一転。「元の健康体を取り戻す」という新たな目標が生まれたことで、気持ちが少し楽になりました。

当然ながら病院だから病人ばかりいるわけです。そんな環境に身を置き、ふと周囲を見渡せば「私だけじゃない」という思いが芽生えてきます。同時に「私よりもっと大変な人がいる」という姿を日常的に目の当たりにすると「私も頑張らなきゃ」みたいな気持ちになっていくんですね。

どうあがいても後は医者に任せるしかないわけですから、「ジタバタしても仕方がない」と、ようやく覚悟が決まりました。

最後に

以上が病気をしたことで初めて味わった複雑な気持ちです。厳密に言えば気持ちはその都度、刻々と変化していきましたが、自分の体が完全に元通りになるまでは、どこかに見えない壁があったように感じました。

それもこれも、終わってみれば「だからなんだ」ってな話ですけど、やはりその渦中にいる人に対しては、かける言葉の一つ一つを選ぶべきなんだと、身を持って知ったわけです。

ちなみに不愉快だったのがこちら。

逆に、嬉したったのがこちら。

そして今、私がその渦中にある方に対してかける言葉をひとつだけ選ぶなら「十分頑張っているあなたに”頑張って”とは言わないけど、今は、ちょっとだけ我慢してください」という言葉です。

元気になれば、必ずなんだってできるようになりますから。実際ガンに打ち勝って、今もバリバリやっている人はたくさんいるので、目を向けるなら、そういう人を目標にして欲しいと願ってやみません。

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