Violet@Tokyo

中途半端な年齢

約4分



ヴィオレはこの11月で8歳。犬の平均的な寿命が15歳だとするなら、もう半分の年月を過ごしたことになります。

あとどのくらいヴィオレと一緒にいられるのだろう・・・。そんなことを考えると切なくなります。今朝も近所の人とそんな話になりました。

その人は54歳。亥年生まれなのでイノちゃん(仮名)としておきます。まずイノちゃんのプロフィールを簡単に。

入試でとりあえず名前が書ければ誰でも入学できるという高校をあっさり中退して16で結婚したというイノちゃんは、6歳年上でパンチパーマで強面の塗装業を営むご主人と夫婦だけの暮らしをしています。

仕事をした経験はありません。なので同年代の友達はなく、ほとんど家にこもりっぱなしです。

たまに出かけるのは接骨院。今時珍しい暮らしぶりです。50過ぎた今でも金髪を貫く元祖ヤンキーなら、気合いを入れてヤンキー道を貫けばいいのですが、あいにくその根性もポリシーもなく、誰にでもいい顔をしたがって親切な良い人を演じます。

その優等生ぶりが身についてないから傍目にはそらぞらしく映るのですが、そんな空気を読むだけのスキルはありません。

そんなイノちゃんはシーズーを飼っています。もうすぐ14歳。心臓その他、あちこち弱ってかなり病気がちだとのことです。

昨年あたりからさかんに「あとどれくらい生きるだろう」と、そればかり繰り返しています。

最初はできるだけ長く一緒にいたいからそう言うのだと思っていたけど、その口ぶりから察するに、自分の年齢を考えて早くも次の犬のことを考えている様子が見てとれるので、正直言うと最近は少々辟易としています。

開口一番。「まだ生きてるのにこんなことを言うのは不謹慎だけど・・」から始まり、「友達は『まだあなたならもう一匹くらい飼えるわよ』と言うのよ」と。

多分私に「そうね」と言ってほしいのだと思うけど、最近は何も言わずに黙って聞いていました。自分がこうしたいと思うことを「友達がこう言う」と、友達を引き合いに出す必要がどこにあるんだと思うから。

54歳の今なら一匹でも二匹でも飼えるだろうけど平均寿命が15年とするなら、犬が年老いて病気がちになってお金がかかるときの奥さんの年齢は70近く。

そしてご主人は6歳年上だから70代半ばを過ぎる計算です。

その頃には年金暮らしで、当然国民年金だけが収入源となるわけだけど、その年金だってどうなるかわからないというのが現状です。犬の餌代よりまずは自分の餌代の心配が先。

きっとそういうことに不安を抱えているのでしょう。かといって今の犬が死んでしまって犬のいない夫婦だけの暮らしは寂しすぎます。だから顔さえ合わせればそればかり繰り返すのだろうと想像がつきます。

同じ話を私は何度も何度も何度も、ハァー(息切れ)何度も聞いたし、他の人にも同じ話ばかりしているみたいです。だいたい、よそ様の経済のことなんて知らないし知りたくもないし、よそ様の自営の仕事がいつまでできるかなんてことまで知ったこっちゃーない。んなことは自分で決めろっつーの。

今日あたりは「15歳まではどうしても生きてほしいの。今まで飼ってきた犬がみんな15歳まで生きたから。でもそれ以上生きると大変だから・・」と言い出しました。

それ聞いて一気に嫌気が差しました。要するに、自分の描いた計算通りにコトを運びたいという意図が見え見え。犬は機械じゃねーっつーの。

前から不思議に思ったことがあります。なんで高校を中退してまで16で結婚しかたってこと。

それは自分の母親が16で結婚して17で自分を産んだからって話をいつだったか聞いたことがあります。要するにイノちゃんは数字にとても強いこだわりがあるんだということを今日感じました。いくらかアスペルガの気があるのかも。

ただイノちゃんの不幸は、アスペルガによくある突出した何かが皆無ということ。

だしても、数字に特別なこだわりのない私だったらどうするだろう?考えたくないけどヴィオレもジュリアもいなくなったら・・・。

やはり一番に考えるのは自分たちの年齢と経済力、そして体力のこと。

だけど今の私には70過ぎたときの体力も経済力も全く想像がつきません。

でも彼女を見て思いました。自分が今いくつで犬が何年生きるから、自分はあと何匹飼えるか?という単純な数字だけの考え方だけは避けたいと思います。生き物なんだから機械のように計算通りにはいかないと思った方が賢明です。

計算通りにいかないのが人生。

でもやはり考えます。それは自分の年齢が何かを始めるのは遅いかもしれないけど、何もかも諦めるのには早すぎるってことです。

そんな中途半端な年齢だからこそ、想像もつかないはるか先のことを考えてしまうのだと。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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