卵巣がんの可能性が高いとはいえ、組織検査をしていない今の段階では、まだ良性か悪性かもわかりません。どちらに転んでも、治療は医師に任せるしかないので、そこは今から考えてもしかたありません。正式な診断は月曜日に出ますし、治療方針が決まるのは手術の後だからです。
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考えることがあるとするなら自分の身辺のことです。
夫婦だけの世帯の相続は?
親が健在なら1/3は親に行く
私が夫より先に死ぬとしたら、私の所有する財産の全てが夫に行くわけではありません。子供のいない夫婦だけの世帯の場合、92才の母親がまだ健在なので、法律どおりに考えば、1/3は母親に行きます。残りの2/3は夫です。
詳しくは以下のサイトに書かれています。
問題は、健在といっても母親は痴呆であり、判断能力がないことです。もちろん母に対する感謝の気持ちはありますが、いくらかのお金を手にしたところで、今の状況を思えば、自分で使えないことは目に見えています。
母と暮らしている兄は金銭感覚がルーズなので、当然後見人などつけないでしょう。となると、その分は全て兄が自由にするのは明白。兄とは過去に父親の相続を巡ってトラブルがあり、現在は没交渉になっています。
不動産は夫婦で半分ずつ登記してありますから、私の持ち分は相続の対象となり、その1/3が母親に行きます。
親の援助も受けず夫婦二人で頑張って建てた家なのに、すべてを夫に残せないなんて、それが法律であると言われればそれまでだけど、心情的には納得できません。だって二人で守ってきた家なんですから。
そう考えると、法律が全て正しいとは思えなくなります。
親が他界し、兄弟がいれば1/4は兄弟に行く
母もすでに92才、この3月には93才になりますから、私がそれより長生きすればいいわけですが、それでも夫に全て行くわけではありません。
兄弟の場合は1/4が兄弟に、3/4が夫となります。ただし、親とは違い、兄弟には遺留分はありませんから、きちんと自筆の遺言書さえ作成しておけば、夫に全てを相続させることは可能です。
現在、私は叔母の相続問題を抱えている状態です。書類集めの大変さを身に染みているわけですが、その苦労を愛する夫にさせるのは、たいへん心苦しく感じます。
治療に入る前に遺言書は準備すべき?
いくら私の状態次第とはいえ、これは絶対に避けては通れない道で、そういった諸々は、はるか先でいいと漠然と考えていましたが、こうなってみると早めに考える必要があります。
なぜなら治療に入れば、治療のつらさで思考能力が低下したり、意欲が減退したり、体力が奪われてだるさが出てくることが予想されるからです。
治療の心配
姉は10年ほど前C型肝炎にかかりました。現在は健康ですが、治療はかなりつらかったそうです。その時に使った薬で、食欲減退、嘔吐、吐き気、だるさ、頭髪が抜けるなど、抗がん剤と同じような副作用が出たと言います。「それがつらくてつらくて」…と、今でも言います。
またがんの治療法について、身近にいる経験者にも聞きました。
術後の傷の痛みには関しては「医学が進み、傷口の痛みを軽減する麻酔があるから、思ったほど痛くはなかった」と言ってましたが、切る以上、痛いのはあたりまえと思っていた方がいいのかも。
それよりも抗がん剤の方が苦しかったと、姉と同じようなことを言いました。もうこれは、ひたすら耐えるしかないとのことです。
まだ今の段階では、抗がん剤を使う必要があるかどうかもわかりません。
だから、今からそれを心配しても始まりませんし、仮にそうであっても治すことが第一ですから、怖いのなんのと言ってる場合ではありません。
でも万が一、抗がん剤の必要が出た場合、苦しいことが予想されるなら、その治療に入る前に遺言書を作成しておこうと、そんなことを今は考えています。
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