プロの味をご家庭で。素人だってやればできる。
そこで今回は、自宅で簡単に作れる本格的なカルボナーラのレシピをご紹介します。
今回のレシピは生クリームや牛乳を使いません。材料選びのポイントや、作る時のポイントはもちろん、失敗する時によくあるポイントも併せてご紹介します。
この3つのポイントを押さえるだけで、濃厚でコクのある絶品カルボナーラが自宅で簡単に作れちゃいます。これを機に、あなたもカルボナーラ名人を目指してみませんか?
カルボナーラを作る時にありがちなお悩み
と、ここまで読んだあなたはきっとこんなことを思っているのではないですか?
「作りたいのはやまやまだけど、いざ作るとなると、つい尻込みしちゃう」
わかります。よーくわかります。その理由はこんな感じではないですか?
- 使う材料はとてもシンプルなのに、お店のようなコクのある味に仕上がらない
- 卵がダマになってしまう
- 「プロ直伝」と書かれたレシピを探して、分量をしっかり計っているけど何かが違う
- いちいち生クリームを用意しないとダメなの?
これがカルボナーラを作る時によくある悩みです。
私もそんな悩みを抱えた一人で、かつては「材料を入れてシェイクするだけ」という「カルボナーラシェーカー」のお世話になったことも…。
確かにこのシェーカーを使えば簡単ですよ。指定された材料を入れてフリフリすれば、そこそこの味に仕上がりますから。
でも生クリームを入れることで味がしつこく感じることと、汁っぽくなってお店のようなもったりとした感じが出ないんですよ。
そこで作り方を猛勉強しました。
試行錯誤を重ねた末にたどりついたのが、今回ご紹介するカルボナーラのレシピです。
材料(2人分)
- パスタ 80g
- オリーブオイル 大1
- ニンニク
- バター 20g
- チーズ 40g (パルメザン、もしくはグラナ・パダーノ)
- 卵 (卵黄3個、全卵1個)
- ニンニク 1片(お好みで なくても可)
- 塩・コショウ 適量
- ベーコン 60g
材料選びのポイント
パスタはリングイネやフィットチーネを使用する
これはソースがよくからむようにするためで、カルボナーラに限らず、クリーム系などの濃厚なソースの場合は幅広パスタを使用するのが基本です。
以前、当サイトでご紹介した「有頭エビのトマトクリームパスタ」もフィットチーネを使用しています。
チーズは固形を使用する
多くのレシピサイトでは以下のような粉チーズを使用しています。
もちろんこれでもいいのですが、より本格的に仕上げるなら、ちょっと奮発してチーズ専門店で扱っているような固形のチーズを購入し、直前に削るのがおススメ。
こんなちょっとしたひと手間で、風味が劇的に増します。
私が使用したグラナ・パダーノは、イタリアの家庭ではとてもポピュラーなチーズです。
グラナ・パダーノについては以下のサイトで詳しく紹介されています。
本当はパルメザンを探していたのですが、それがなかったのでグラナ・パダーノを使用しました。両者の違いについては以下のサイトを参照してください。
イタリアで最も愛されている?チーズ「グラナ・パダーノ」 – ワインな ささやき
ざっくり言えば、味に大きな違いはないけど、グラナ・パダーノの方がリーズナブルであるということです。
ベーコンは薄切りよりブロック型が適している
サイコロ型にカットするから、というのがその理由です。今回は最初からそのようにカットされているものを使用しました。
でも、できればベーコンより肉の旨みを多く含んだパンチェッタを使用しましょう。
今回はなかったので仕方なくベーコンで代用しましたが、パンチェッタの方がより本格的な味わいになります。
カルボナーラの作り方
1.卵液を作っておく
- チーズを削る
- ボールに卵を割りほぐし、削ったチーズと混ぜ合わせる
下ごしらえはこれだけ。ほんの数分でできちゃいます。
2.パスタを茹で始める
たっぷりのお湯に塩を入れ、記載されたゆで時間より1分程度短めに設定します。
塩は水1リットルにつき10gが基本。
3.フライパンでベーコンとニンニクをこんがりと炒める
同時進行で具材を炒めていきます。
オリーブオイルを熱してバター半量(10g)を溶かします。そこにニンニクを投入。焦げないようにニンニクの香りをじっくりと引き出します。
香りがたってきたら肉の旨みを油にしみこませる意識で、ゆっくりベーコンを炒めていきます。火加減は弱火がベター。
4.茹であがったらベーコンを炒めたフライパンにパスタを投入
この時お玉1杯分くらいのゆで汁を加えます。それにより、パスタに味がなじみやすくなります。この時の火加減も弱火で。
全体に味が絡んだら火を止めます。
5.卵液のボールにパスタを投入
上記4のパスタを1で作った卵液のボールに入れ、そのまま10秒ほど待ってからトングで素早く混ぜ合わせます。この時パスタのゆで汁を大サジ1程度加え、全体がもったりしてきたら仕上げにバターの残り10gを入れ、軽く混ぜ合わせます。
6.仕上げにブラックペッパーをお好みで
「炭焼きのパスタ」と言われるカルボナーラ。炭をイメージさせるブラックペッパーを上から振りかけたら完成です。
作る時のポイント
塩分はパスタのゆで汁で使用した分量だけなので、上記でご紹介した「塩は水1リットルにつき10g」の割合を守りましょう。
失敗する理由を把握するのが成功のポイント
多くの人が失敗するのは卵液がスクランブルエッグ状態になるということ。その原因は、火にかけたフライパンに卵液を流し込むからです。
それを防ぐために日本では牛乳や生クリームを使用していますが、仮にそうしても、火をつけたままでは似たような状態になります。
そのため繰り返しになりますが、パスタは卵液の入ったボールに移してから絡めるのが成功の秘訣です。
まとめ
本場イタリアでは日本のように牛乳や生クリームを使用せず、上記でご紹介したように、チーズと卵、パンチェッタ、ブラックペッパーで作るのが一般的です。
上記のポイントさえ守れば、たったそれだけの材料でも濃厚でコクのあるカルボナーラが作れるわけですから、ちょっと驚きです。
やってみれば意外と簡単。あなたもぜひトライしてみませんか?
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