迷惑駐車の被害は、調べてみると実に多いです。
公道なら「ここに車を停めたら走行の妨げになる」と考える人でも住宅地の私道となると、なぜかそんな感覚は麻痺して「少しくらいなら駐車してもいいだろう」と、近隣住民への配慮が薄れてしまうケースが数多くあります。
道交法で、「車庫または自動車用の出入口から三メートル以内の部分」は駐車禁止のはずです。(道路交通法第四十五条の一:人の乗降、貨物の積卸し、駐車又は自動車の格納若しくは修理のため道路外に設けられた施設又は場所の道路に接する自動車用の出入口から三メートル以内の部分)
情報源: 家のガレージの前に車を駐車され、警察に通報しましたが駐車禁止の場所ではな… – Yahoo!知恵袋
このような時、多くの人は法律云々よりも「近所だから」という理由で、自分が迷惑に感じてもそれを相手には伝えず、つい我慢してしまうと思うのです。
私もかつてはそうでした。下手に関わると面倒なので、言いたいことも我慢してきました。
迷惑駐車されても我慢する理由
- 自分さえ我慢すればまるく収まる
- 下手に伝えたことで、今後ギクシャクしたらどうしよう
- 「口うるさい」って思われないかしら?
- 近所で噂されたくない
近所だからこそ、ハッキリ「迷惑駐車お断り」の意思を伝えた
けれどそれではいつまで経っても事態は変わらず、ストレスは増すばかりです。
本来なら相手が「近所だからこそ」配慮するのが筋。そんなあたりまえの配慮を怠っているのですから、遠慮は無用です。
- なぜ被害者が加害者に遠慮しなければならないの?
- いくら近所だからって、そんな非常識な人の顔色なんて伺う必要なんてない
- あまりにも非常識なドライバーには、毅然とした態度で「迷惑駐車お断り」の意思を伝えよう
そう開き直り、ハッキリと伝えたらとても気分がスッキリしました。
その一部始終をお伝えします。
迷惑駐車・被害の実態
「あ、またあの車だ!」
出先から戻った私の目に飛び込んできたのは、自宅駐車場を塞ぐ形で停められた一台の車。その車のせいで車庫入れができません。
車の主はいつも同じ。週に1~2度の頻度で隣家に来る70代後半とおぼしき高齢者ドライバー。隣家の前に停めればいいものを、わざわざうちの駐車場の出入り口前にドーンと車を停めます。
私が車庫入れをしている間だけは移動しますが、それがすむとまた同じ位置に車を停めます。こうなると車の出し入れの問題ではなく、ただただ不愉快。
何年もこんな状態が続きました。最近は特に頻繁なので、イライラはピークに。「よし、ここは一度ガツンと言ってやろう」と思い、車から降りてその主を見据えました。
相手は典型的老害ドライバー
すると相手も何かを感じ取ったのか、ヘラヘラしながら話しかけてきました。
「いつもすみませんね~」
「すみません」と言いながら、毎度毎度迷惑駐車をすること自体、これっぽっとも「すみません」だなんて思っちゃいない。それに、ヘラヘラとした態度がよけいにムカつく。こんなのは人に謝る態度ではありません。「どうせ俺様より年下だし、どうせ相手は女だし」と、ハナっからバカにしている証拠。
これぞ清々しいまでの”老害”。「認知機能は大丈夫?」と言いたくなるくらい、誰が見ても事故を起こす可能性は大なのに、意地でも免許を返納しようとしない典型。まだ運転ができるつもりでいるみたいです。
反撃スタート~目指すは「no more迷惑駐車」
まず様子見に、軽いジャブから。駐車場のシャッターに貼ってある「出入り口につき、駐車お断り」のステッカーを指差し、「小学生でも読めるこの文字が、あなたには読めませんか?」と、笑顔で質問してみました。
相手は意表を突かれたのか、しばし「えっ?」と絶句。絶句の意味はたぶんこう。年上の「俺様」が謝っているんだから、相手は当然「構いませんよ~」と言うはずだと思ったみたい。
でも、私はそんなに甘くありません。非常識人間には特に。
間髪入れず、笑顔でこう続けました。
「あなたも車を運転する人間なら、ここに車を停めれば車庫入れができないことくらいわかりそうなものですけど…。それとも、今までずっと車の運転をしてきて、そんなあたりまえの常識もないのですか?」
核心を付くカウンターパンチです。プライドだけはエベレストよりも高い老人ほど、体裁、経験、常識の部分を気にします。なので「今まで何を学んできたんだ?」という問いかけは効果バツグンです。
あくまでも口調は丁寧に、穏やかに。それでいて、心にグサッとくる、血管が数本切れそうな内容を突きつければいい。笑顔を浮かべるゆとりがあれば、なおよろしい。
相手は必死に体勢を整えようと、「でもねぇ~」と言いながら、まだニヤニヤし続けます。それがよけいに腹立たしい。
悪いとは思ってないのに一応形だけは謝る。その割に、こちらが苦情を言ってもそれを無視して一向に態度を改めようとしない。その狡猾さがミエミエで、もううんざり。つくづく、こんな年の取り方だけはしたくないと思いました。
内心「何が”でもねぇ~”だよ」と思ったのは言うまでもありませんが、その挑発には乗らず、冷静さを保ちながら笑顔でこう続けました。
「”でもねぇ~”って、なんでしょう?
人にさんざん迷惑をかけておきながら、まだ何かおっしゃりたいのですか?
迷惑をかけてる自覚があったから、あなたは私に『すみません』と謝ったのではないのですか?
それとも最初から全く謝る気もないのに、形だけ謝って見せたのですか?」
言葉尻を捉えて連続攻撃を仕掛ける私に対し、相手は無言。意外とショボイ奴でした。
勝利を確信した私は清々しい気分に浸り、颯爽と自宅に戻りました。
これが一部始終です。
肝心の家主は知らん顔
その間、隣家の主はすぐ近くにいながら姿を見せず。窓は開いていたので会話のやり取りは聞こえているはずです。
ある製造関係の商売をしている人ですが、「商売をしていること」を理由に、迷惑駐車し放題という感覚の持ち主で、「商売」といえば免罪符にでもなると思っているみたいです。
でもそんなのは理由にはできません。
例えばサラリーマン家庭である私の場合、たまに人が訪ねて来るような時は、近隣住民に迷惑がかからないように停車位置を指示します。それが常識です。
商売をしているならなおのこと、最初から車の出入りが多いのはわかりきっているわけですから、どこかと契約をして駐車スペースくらいきちんと確保すればいいのです。
「商売をしているから」住人たちの生活道路である私道を好き勝手に使っていいわけではないし、「商売をしているから」他人の車庫入れを妨害するような車の止め方をさせていいというものでもありません。
あたりまえの経営者なら、最低でも近隣に迷惑がかからないように商売をするはずです。
けれどそれをしない。
だから、あたりまえじゃないってことです。一般常識が根本から欠落しているのでしょう。
曰くつきの隣人だからこそ私は厳しい態度で臨んだ
実はこの人物、このブログでも度々ネタにさせていただいている今や”準レギュラー”とも言うべき隣人です。
嫌がらせといってもかなり悪質で、刑法に照らし合わせれば家宅侵入・器物損壊という罪状がつく内容です。実際に何度も警察に相談にも行きました。
情報源: 事なかれ主義の人ほど公正世界仮説に固執し、傷ついた被害者を平然と非難する | Violet@Tokyo
過去にも別の人から注意されたら、その人を逆恨みしてました。
すると隣人・Aは、自分が迷惑をかけている立場でありながら悔しがって悔しがって、それ以来、「私は文句を言われたかわいそうな被害者です」とばかり、B宅の悪口を周囲に吹聴し始めました。
情報源: 【新築一戸建ての問題】伝える?伝えない?隣の家からタバコの煙が流れてきた時の対処法 | Violet@Tokyo
これでますます私も逆恨みされるだろうなぁ…。そうでなくても認知の歪みが半端じゃないし、粘着気質のストーカータイプだから。
でも知ったこっちゃねーや。私は被害者として正当な主張をしただけ。いくら逆恨みしたところでこちらが取り合わなければ、相手の悪い念はそっくりそのまま本人に帰っていくでしょう。あとは本人の問題です。
自分が間違ってないと思えば、言うべき時に言うべきことを、胸を張って堂々と。
これが正しい苦情の伝え方です。
言う時は勇気が要ります。でもそれはほんの一時のこと。きちんと伝えれば、驚くほどスッキリしますよ。
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