リオオリンピック、バドミントン・女子ダブルス決勝戦で、ついに日本が海外の強豪を抑え、世界の頂点に立ちました!
ものすごい大仕事をやってのけた「タカマツペア」こと高橋礼華・松友美佐紀選手。見事金メダルを獲得し、日本のバドミントンの歴史を塗り替えてくれました。
いやいや、それにしても見応えのある素晴らしい試合でした。あまりの感動に、しばらく涙が止まりませんでした。
ということで、金メダルをかけた決勝戦の様子を振り返ります。
決勝戦を振り返る
第一ゲームは18-21。競り合いつつも、終始デンマークペアに押されての展開。
松友選手のサーブミスもあり、前のエントリーでも記述したように、長身からの強打やサウスポーに翻弄されているという感じでした。
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これまでの危なげない試合運びとは、明らかに違うのがわかりました。
第二ゲームは21-9で日本が奪え返し、ようやくタカマツペアらしい試合運びができるようになりました。
出だしから終始リード。後半、デンマークペアも第二ゲームは「捨てた」という感じで、ファイナルゲームに勝負をかけているという感じ。体力温存のためでしょうか。このあたりがしたたかです。
そして運命のファイナルゲーム。ここ最近の試合では、デンマークペアに勝ち続けているのに、なかなか楽に勝たせてくれない。
今までの試合なら「取られたら倍取り返す!」という展開でしたが、なかなか点差が開かない。
さすがにオリンピックの決勝戦。金メダルをかけてとなると相手だって必死です。
しかも、終盤戦入り口の16-16という大事な場面で、3連続失点。16-19とタカマツペアは崖っぷちに立たされ、さすがに「もうダメか?」と思っていたら、そこから奇跡が起きたのです。
崖っぷちからの奇跡の大逆転
ここからどうやって勝ち上がるのか。文字では伝えきれないので、これ以降は動画でどうぞ。
ゲーム終了までの5連続得点。ここに二人の良さが集約されています。
よくぞあの苦しい中で、気持ちを切らさずに、最後まで諦めなかった精神力の強さにただただ脱帽です。
デンマークペア、怖っ!
私は前のエントリーで、注意すべきポイントは「長身から繰り出される破壊力のあるスマッシュとサウスポーである」と記述しましたが、試合を見ていてもう一つ注意すべきポイントに気づきました。
それは、よく言えば「相手が(良くない意味での)試合慣れしたベテラン」であるということ。悪く言えば二人とも「怖いおばさん」なわけですが、本当に怖いわ、このおばさんたち。
クレームつけて試合を3分以上中断させるわ、サーブでは「早く構えろ」と威圧するわ、松友美佐紀ちゃんのラケットを叩くわと、勝ちたい気持ちはわかるけど、「あれはないわ」というシーンがいくつもありました。
そんな相手をタカマツペアがやっつけてくれて喜びが倍増したわけですから結果オーライということでしょうか。でもあれはやはり、すっきりしないなぁ…。
日本人の良さを見た
それに引きかえ、日本人選手の清々しさ。逆境を跳ね返すあの強さ。ああいう姿を見ると、日本人として誇らしい気持ちになります。
でもあれが本来の日本人らしさなんですよ。どんどん世界に出ていって、世界のお手本になってほしいと願ってやみません。
タカマツペア、本当におめでとう。そして、感動をありがとう!
ロンドンオリンピックでフジガキペアが銀メダルを取った時もすごいと思いましたが、次の大会でそれ以上のメダルを見ることができるなんて…。
ますますバドミントンが好きになり、ますます東京オリンピックが楽しみになりました!
次は男子の活躍に期待します。
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