とうとう私が住む町でも、新型コロナウイルスの感染者が出ました。これまでにも「○○町に感染者が出ました」というデマ情報は出まわってました。しかし残念ながらこれは市の公式サイトに載っていた情報なので、事実です。
いざ自分が暮らすエリアに感染者がいたという事実に遭遇すると「いよいよ身近に差し迫ってきた」という危機感をヒシヒシと感じます。
さて日を追うごとに感染が拡大する新型コロナウイルス。今はこんな騒ぎの最中ですから、いろんな人がしたり顔でいろんなことを言ってます。氾濫する情報の中には役立つものもあればそうでないものもあり。また本当は正しい情報なのかもしれないけど「医学用語が多すぎてド素人の私にはイマイチ分かりづらい」「難しい言い回しが多くて、わかったようでわかってない、なんとなくわかったつもりになった程度」というものが多々あります。
政府は国民に対して盛んに自粛要請をしています。でも当の私たちに正しい知識がなければ「ハテ、何をどう自粛したらいいの?」ということになります。正しい知識がなければ必要以上に恐れたり、逆に必要な箇所で適切な自衛ができない状態になります。
今私たちに必要なのは正しい情報です。ただしそれは、ド素人でも子どもにでも容易に理解できる、わかりやすく整理された内容でなければ伝わりません。正しい知識のない中での”山場”だ”瀬戸際”だといった、漠然としてあやふやな言い回しに終始した自粛要請だけではその意図は伝わりません。
そこでこの記事ではコロナウイルスを正しく知るために役立つ動画を中心にご紹介していきます。
現場の医師の声
今月25日、東京都の感染者数が急増したことを受けて小池都知事が会見を開きました。そのときに同席した国立国際医療研究センター病院の大曲貴夫・国際感染症センター長の言葉の中に、新型コロナウイルスの怖さが集約されています。
「8割は軽症」の落とし穴
これは上記の補足事項です。上記の動画でも「8割は軽症」という文言が出ていました。またあちこちのマスコミでもよくこの文言が飛びかっていました。でも下記のTweetを読む限り、「軽症」という言葉だけで安心せず「死なない限りかすり傷」くらいに思っっておいたほうがよさそうです。
「8割は軽症」と言いますが、例えばインフルエンザで39度の熱にうなされながら水しか飲めない状況というのは、軽症に入ります。
— Takaya Suzuki MD, PhD (@suzuki_takaya) March 27, 2020
「若い人は大丈夫」と思っている人へ〜集中治療室からの動画
「重症化するのは基礎疾患のある高齢者。若い人は重症化しない」というのはあちこちの媒体で何度となく発信されていました。だからごく一部の若い人は、まだどこか他人事のように感じているのかもしれません。テレビでも「感染したら自己責任」と言いながら渋谷の繁華街で遊ぶ人の姿を映し出してたし、もっとひどいのは「若い人はかかっても風邪のちょっと重い程度」なんて宣う不届き者もいました。公共の電波を使って「かかっても死ななきゃいい、軽症者は家で寝とけ」みたいな、トンデモ発言をする輩もいました。アホか。
このような無責任な発信によって世代間の争いも勃発し、殺伐とした空気が流れました。
でもこの動画を見ると、明日は我が身。絶対は絶対にないというのがよーくわかります。ついでに言えば、コロナはもちろん、風邪だってかかりたくないし肺炎なんてもっとかかりたくないです。どんな病気でもなめてはいけません。やはり用心するに越したことはないのです。
NHKスペシャル「“パンデミック”との闘い~感染拡大は封じ込められるか~」
初回放送は3月22日。それを見逃した方は、3月28日BS1で午後3時から放送される同番組をご覧ください。
「3つの密」をなぜ避けなければいけないのか、なぜ十分な換気が必要なのか、なぜマスクが必要なのか、なぜ人との接触を避ける必要があるのか、うがい手洗いがなぜ大切なのかを知るためには、まず感染の仕組みを正しく知る必要があります。
コロナウイルスは手指にウイルスが付着して体内に入ってしまう接触感染と、咳やくしゃみによる飛沫感染だけではなく、空気中に長時間漂うマイクロ飛沫感染によって引き起こされるから感染力がとても強いのだと、番組内でわかりやすく説明しています。
それ以外にも、抑え込みに成功している台湾の様子についても詳しく紹介しています。それがこれからの日本の指針になるのだと思いながら観ていました。みなさんもぜひご覧ください。
ホリエモンの「新型コロナウイルスについて専門家に質問しました
峰宗太郎先生の説明はもちろん、説明を引き出す側のホリエモンの質問はとても的をついていて、とてもすばらしいコンテンツです。素人が疑問に感じるポイントは網羅なく押さえてあります。
この中で特に私が注意したほうがいいと思うのは、重症化するかどうかに年齢の関係はあっても、感染のしやすさに関しては、どの年齢でも関係なく、誰もが同じように感染のリスクがあるということ。また重症化と年齢の関係についても水疱瘡を例に挙げて説明していて、こういった説明が個人的にはいちばんしっくりきました。
最近見たあるテレビ番組でも「子どもの感染はないから大丈夫」と、平然と言い切っているのを何度も見聞きしてたし、世間一般でもそういう認識がかなり浸透しているようで、若い人は「コロナなんて他人事。私は若いから大丈夫」と思っている人がとても多いように感じます。そのいい例がこの前のさいたまのK-1です。でもこの考えはとても危険。繰り返しますが、若い人でも子どもでも、感染のリスクはみな同じです。
最後に
東京都は今日も感染者が40人を超えました。明日から来月12日までの毎週末、小池都知事は不要不急の外出自粛を都民に呼びかけました。
「何はダメで何ならいいの?」とならないよう、各自がコロナウイルス感染の仕組みを正しく知って適切な行動をしていきましょうね。
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