たまーにどこかのブログで見かける「ブログ辞めます」宣言。本当に辞める人は、黙って辞めていくのに対し、わざわざ宣言する人ほど、本気で辞めることはありません。
数日もすればなにごともなかったかのように、次の記事を更新します。復活第一弾のエントリーは、言い訳の山。
「あのときは本気で辞めようと思った」
「読者が辞めないで〜って言うから」
「みんなに励まされたから」
しなくてもいい「辞めます宣言」をしたからこそ、山のような継続の言い訳をせざるを得なくなるというこの茶番を、「ダッセ〜」と思いながら毎回楽しく拝読しております。
人の気を引くための「辞めます」宣言
ところが当のご本人は、「ダッセ〜」とは思っておらず、それどころか、引き止められたことがよほど嬉しいのか、読者から頂いたという(本当にもらったのか?)賞賛の言葉を次々と披露。
自ら率先して披露するということは、裏を返せば「私にはこんなに支持する人がいる」アピールと、「このような励ましと賞賛の言葉を私にかけて」という要求です。
と、上記のブロクの件はあくまでもほんの一例。
実は最近、これと全く似たようなことがありました。いわゆる「辞める辞める詐欺」です。
この記事では本気で辞める気もないのに、人を試すために「辞めます」宣言をする人は本当にダサいなというお話しと、私が受けた辞める辞める詐欺の被害状況について詳しくお伝えしていきます。
コトの起こりは一通のメール
何日か前、知り合いからメールが届きました。
「あなただけに知らせるけど、3月いっぱいで仕事を辞めます」
それ以降の文面は、辞める決断に至った理由がツラツラと書かれていました。
いわゆる”一身上の都合”ってやつ?
それは表向きの理由であることは薄々感じていたけど(実は行き詰まりと待遇への不満)、あえてそこには触れず、私は「残念だけど、しかたないね」と、引き止めることも賛成もせず、考えに考え抜いた末に出したであろう相手の決断を尊重し、自分の胸の中にしまっておきました。
実は引き止めてほしかったようだ
ところが数日後、なぜかみんながそれを話題にしてます。
「なんで知ってるの?」と聞くと、「いや、彼女から直接言われたから」という人が絶賛続出中。
これ以降あまりにもバカバカしすぎて、書くのも嫌だけどやっぱり書いちゃう。
私とは違い、心優しいみんなは引き止め作戦に出たようです。ただし本気で引き止めるという感じではなく、お世辞半分・嘘半分に社交辞令がチラッと混じってるという感じかな?
けれど本人にはそれがわからない。
やがて「みんなが励ましてくれるから(辞めるのを)どうしようかな〜」と言い出しました。
最初は意味不明!と思ったのですが、
でも私はそれをしなかった。だから次々と色んな人に「辞める辞める」と言って回ってたんだ……
と、これに気づいたとたん、気持ちがシラーっとしてきました。
辞める辞める詐欺
中でもいちばんイラッときたのは「みんなが”辞めるな”と言うなら残ろうかな」という言い方。
他人に決定させる前に、自分のことくらい自分で判断すべきだろう。「待遇が不服だから辞める」と脅しをかけたりせず、最初から待遇の改善を求めればいいだろう。
だいじな決定をするときに、いちいち他人を担ぎ出す人がいるけれど、そういう人にはあえて「あなたはどうしたいの?」と訊ねるようにしてます。しかし、彼らは決まって答えを濁します。
「自分がこうしたい」とは一言も言わない、自分の意思の責任を取ろうとしない。人から何かしてもらうのを待っている。そういうところがズルいと思うのです。
これが辞める辞める被害に遭った私からのハナムケの言葉。
最後に
「オレはもっと凄い仕事ができるはずの人間なんだ」と言いながら、居酒屋で己の待遇に対する不満をぶちまけるオヤジと同じだろってな気分になりました。そういえばその手のオヤジも、「こんな会社、辞めてやる」とはよく言ってるけど、辞めた試しがないですよね。それと一緒だわ。
物事が思うようにいかないと、つい「やめちゃおうかな?」なんて思ったりもしますが、本気で行動に移す気がないなら、決してその言葉を口に出さないことをおすすめします。
どうしても吐き出したいならチラシの裏もにでも書いて、しばらく放置した後、「辞めたい」モードが収まった頃に丸めてゴミ箱にでも捨ててくだい。
以上、被害者代表より。
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