キラキラ起業女子を始めとする、主婦の起業がブームですね。その波はとうとう、私の近くにも及んできました。専業主婦をしていた知り合いが、突然自宅でエステサロンを始めると言い出したのは今年の初め頃。
「ずっと奥様してて、エステティシャンとして働いたこともないのに、いきなりサロン経営なんてできるの〜?」と、第一報を聞いたときはびっくり仰天。
しばらくは音信不通でしたが、最近やたらと彼女からLINEにコメントが入るようになりました。あれこれ色んなことを言ってはいるけど、つまりは私に客として来てくれというもの。エステなんて必要としない、この美しい私にですよ?(←嘘)
ああ、やっぱりね…。最初は音信不通だったのが、いよいよ親しくもない私のところまで営業してくるってことは、そろそろ限界に来ているのだろう。
目先のことしか考えないビジネスには限界がある
何の基礎も知識も、特に経験、感覚的な経験のない人が、新規にエステサロンを経営する。そこに無理があると瞬間的に思ったけど、他人がジャッジすることではないから最初は黙ってました。
でもしつこく勧誘されるとなれば話は別。最初はのらりくらりと適当な理由をつけて断っていたけど、ハッキリ伝えました。
返事なし。地雷って言うの?どうやら私は彼女のいちばん痛いところをついてしまった模様。
すごく親しいというわけではないから、それっきりになったらなったで構わない。やがてアメブロあたりに進出しだしたら、お気に入りのヲチ物件にしてやろうと、黒い私が囁いている。
今、そんな状態。
集客の禁じ手
起業すること自体が悪いと言ってるのではありません。相手が断りにくいであろうことを想定しての集客がまずいと言ってるのです。
私から言わせれば、それはいちばんやってはいけない禁じ手。下手をすれば、人間関係を壊すことになりかねないわけですが、何のノウハウも持たない主婦がいちばんに飛びつくのがなぜかその方法。これまでにも何度か、ねずみ講的な高額の化粧品を買わされそうになったこともありました。
それらはことごとく、自分の利益のためにというのがミエミエでした。自分が本当にだいじに思ってる人に、本当にいいものだから薦めたいというものではありません。だからがっかりするのです。
ビギナーズラックは続かない
起業に限らず、保険の外交のような営業職でも、「友達なら協力するのが当然でしょ?」という意識が根底にあるからか、専門知識を持ち合わせない主婦が最初にあたるのは身近な人たち。それがいちばん楽だし手っ取り早いかもしれないけど、仮にそれで一度はうまくいったとしても、ずっとは続かないビギナーズラックのようなもの。
ところが目先のことにしか意識が向いてない当の本人には、それがわからないのです。
「これ」といった売りもない状態でのもし私なら?と思えば、お金が欲しければ時給いくらのパートでもいいから、確実に稼いでいくことを、まず考えますけどね。また、それをすることでお金を稼ぐことの大変さを知るし、それによってお金の価値を身をもって知ることができる。
だけどそれができない無駄にプライドの高い人ほど「このワタクシが、誰かに雇われるだなんてとんでもない!なんでそんなダサいことをしなきゃならないの?」から始まり、響きの良いカタカナ職業を求めていく。
こういう人を見るにつけ、ソクラテスの「無知の知」じゃないけど、身の丈を知ることは、できるようで実はいちばん難しいことなんだなぁと思い知らされます。それは「野心を持つな」ということではありません。確実に実績を積んでいけば、人はおのずと成長するものだから、無理に器を広げようとしなくても、やがて気が付けば、はるか高みに到達しているものだという事です。
最後に
巷でよく言われている「好きなことで稼ぐ」というのは、その地道な過程を一つもはしょることなく実践し、一見遠回りに見えるかもしれないその道のりの一つ一つを楽しめる人だけが成し得ることです。それをせずに安易に知り合いをあたる時点で、自分の無能さを外に知らしめているようなもの。
そんな恥をかきなたくないなら、基礎をじっくり固めてから起業することをオススメします。以上です。
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