梅雨入り前の貴重な晴れ間を利用して、この週末は咲き終わったバラの剪定に追われました。
この時期、バラの剪定で特に注意したいのは、葉っぱの裏や込み入った枝などに作られたアシナガバチの巣。今回だけで4個も見つけました。
アシナガバチとは
性質はスズメバチに比べればおとなしく、巣を強く刺激したり蜂を素手で触ったりしない限りはまず刺してはこない。刺傷は子供などが巣を刺激して起こるケースと、洗濯物等に紛れ込んでいるアシナガバチに気づかず起こるケースとがある。毒はスズメバチに比べれば弱いが、アナフィラキシーショックにより死亡することもあるので、過去に刺されたことがある人は注意が必要。また刺された時の痛さという点ではスズメバチよりも強いとも言われている。
情報源: アシナガバチ – Wikipedia
アシナガバチが巣作りをする場所
写真は今朝撮影したもの。巣はまだ小さく女王バチが一匹だけ確認できます。
このように庭にバラを植えていて、やけに蜂がブンブン飛んでいるなと思ったら、どこかに必ずアシナガバチの巣があると思った方がいいです。
アシナガバチが巣を作るのは、蜂にとって安全と思われる場所、つまり雨風がしのげるような場所です。
バラ科の樹木だけでなく、道路の植え込みや民家のベランダなど、人が生活している身近な場所に巣を作ります。
蜂の巣が身近にあるということは、蜂に刺される危険がすぐそこにあるということ。
子どもやペットがいる方は、十分な注意が必要です。
ハチの一刺し!痛みはハンパじゃない!
実は昨年も夫が剪定中に刺され、「痛い痛い」と大騒ぎしていました。
スズメバチに比べればおとなしいと言っても、刺された時の痛みはハンパではありません。
見る見るうちに真っ赤に腫れあがり、痛みは数日続きました。
今回見つけたのは直径2センチ程度。女王バチだけの状態です。
でも放置すればどんどん大きくなってしまいます。
ちなみにアシナガバチの攻撃性が高まるのは7月から9月にかけて夏の暑い時期です。
そうなってから自力で取り除くのは大変危険なので、今のうちになんとかしたいですよね。
そこでアシナガバチの巣を安全に駆除する方法を調べてみました。
専門の業者に依頼しましょう。
アシナガバチの巣を安全に駆除するには?
服装
蜂の攻撃性を誘発するような黒っぽい服装は避けます。
「長袖に手袋、これで準備は万端!」と思っても、忘れがちなのは頭部です。
髪の毛も黒ですから帽子でしっかり頭部をガードしましょう。
このように顔もしっかりガードしてくれる帽子なら安心。
ここまでやればもう完璧!
甘い香りにご用心
蜂は甘い香りを求める習性があります。そのため香水や整髪料など香りのあるものはつけないようにしましょう。
これは蜂の巣を駆除する時だけでなく、山遊びやキャンプなどでも同様です。
時間帯
蜂の活動が弱まる夜間というのが常識ですが、夜だと見えづらいので早朝に駆除します。
殺虫剤を選ぶポイント
近づいて殺虫剤を噴射するのは危険なので離れた場所から噴射できるものが適しています。
また殺虫力が高いものでないと、蜂が暴れだすためかえって危険です。
ネットで調べるとたくさんの種類がありますが、その中でも私のイチオシはコチラ。
これはプロの業者さんが使うもので、夫が刺された昨年から我が家でも使用しています。
使用方法は動画でも紹介されています。
効果が低い殺虫剤だと数十秒噴射しなければなりませんが、ハチノックならサッと一吹きであっという間にコロリと落ちてきます。
蜂がいなくなったのを確認して、巣がある枝ごとビニール袋に入れてしっかり閉じます。
あとはゴミと一緒に出すだけ。
今の時期なら女王バチだけなので、1本あればしばらく使えますし、ゴキブリ退治にも高い効果を発揮するので、我が家にとって夏場は欠かせない必須アイテムになりました。
蜂の巣ができない環境を作ることがたいせつ
それにしても今年は5月のうちに4個も見つかるなんて、なぜこんなに蜂の巣がたくさんあるのかを考えてみました。
我が家はバラをたくさん植えています。
隣接する緑道には梅の木も植えられてあるので、アシナガバチが好む環境であることには違いありませんが、今までこんなにたくさんの巣が作られたことはありませんでした。
ただ例年と今年の違いはなんと言ってもバラの手入れにかける時間の違いです。
バラの選定作業は冬場の休眠期です。
その間私は入院・手術をしたので剪定が不十分でした。
そのため込み入った枝がたくさんあり、アシナガバチにとって雨風がしのげる環境になってしまったことが原因の一つ。
そして退院したのが3月上旬でしたが、しばらくは傷の痛みで動けませんでした。
庭に出ている時間も全くと言っていいほどなかったので、アシナガバチにとっては安全な場所だと認識したのでしょう。
また毎年、お彼岸を目安に消毒を開始していますが、それもできませんでした。
だからアシナガバチの大好物であるチュウレンバチの幼虫がたくさんいて、エサに困らない環境になってしまったのも原因の一つです。
そう考えるとバラの手入れを怠れば、もれなく蜂の巣退治がついてくるものと思った方がいいですね。これからはこまめな手入れをしていくつもりです。
アシナガバチは害虫ではなく益虫と言われていることからローザリアンの間では「殺すのはかわいそう」という人もいます。
むやみな殺生を避けたいのは私も同じ。
でも剪定中に刺される危険を考えると、私は見つけ次第退治しています。背に腹は変えられません。
とはいえ自分の生活圏の中にアシナガバチの巣を作らせない工夫をした方がはるかに楽。
そのためにはバラだけでなく家の外周などもこまめに点検をして、すっきりとした空間を作ることもたいせつです。
最後に
以上がアシナガバチの予防と駆除の方法です。
繰り返しになりますが、これらをざっくりとまとめるとこうなります。
- 日中見つけたら巣の場所だけを確認するだけに留める
- 駆除するのは早朝
- 強力な殺虫剤を用意し安全な服装で駆除する
- 香料の強いものは身につけない
- 自分で駆除するのは小さな巣の状態のみ
- 大きな巣や活発に活動する時期は業者に頼む
- アシナガバチが好む環境を作らない
くれぐれも安全第一で無理をしないようにしてくださいね。
どうしても自分で駆除するのが怖い場合は業者に依頼しましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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