朝、テレビを見ていたら俳優の竹野内豊さんがゲストでした。
あさイチのプレミアムトークです。とにかくかっこいい。渋さと存在感が増してますます良い役者さんになってきています。
番組が8時55分までだったので、家事をそっちのけでテレビに魅入っていました。
すると何やら外で激しい言い争いの声を聞こえてきました。竹野内さんの声が聞き取れないくらいの大声で、さすがにイライラしてきたのですが、そのうちおさまるだろうと意地でもテレビの前から離れませんでした。
そして番組が終わってワンコの散歩のために外に出たら、隣の奥さんが警察に通報していました。私を呼び止めて言い争いの発信源はどこかと聞いてきたので、「多分あそこ」と教えてあげました。その家は少し前に新しく分譲された一角で、私の家からはすぐの距離ですが、川を挟んでいるので全く交流はありません。
名前も知りませんが、なんとなく年老いた父親が息子夫婦と同居しているらしいくらいは想像ができました。外に出て煙草を吸う姿を何度か見たことがあるからです。他の家族の顔は見たことはありませんが、そのおじさんが昼間一人で家にいるのは煙草を吸うたびに外に出てくることでわかります。息子の家であっても新しい家だと煙草を吸うのにも気を使うんだな、くらいは想像がつきました。
今日の言い争いは会話の内容もはっきり外に聞き取れるものでした。息子の家のためにお金を出したことや、ストレスで自分は殺されるとか、断片的に聞こえてくる単語をつなぎ合わせてみると、どうやら同居がうまくいってない感じです。実の親子でもそういうことはよくあるみたいです。そのおじさんの奥さんは亡くなったみたいで、おじさんが息子夫婦と暮らしているけど昼間は一人で家にいるようです。
しかも越して間もないから話し相手もいない、そんな感じです。奥さんに先立たれて年老いた男が残されるとなんだか哀れな感じがします。女の人はコミニュケーション能力が高いから、新しい土地でも積極的に仲間作りをしようとしますが、男の人はなかなかそこまでいかない、できたとしても夫婦単位で奥さんが一緒なら馴染めたと思いますが、自分一人では地域に溶け込むきっかけもつかめないという感じです。昼間一人で誰とも話しをすることもないという暮らし、それはやはりストレスになりますよ。でもこれからこういう人は増えてきます。
家だって他人事ではありません。でも年をとってから寂しい思いをしなければならないなんて、それだけは嫌です。今から老後の精神的な充実についてしっかり考えていかないと、寂しい老後を迎えることになります。やはり男性は働ける限り働いた方が幸せです。仕事に費やしていた時間がポッとなくなってしまうというのは、男性には辛いことだと思います。65歳定年制をもっと伸ばしてほしいと思います。
ほどなくして警察が来ました。通常は民事不介入なのに、自宅に入っていきました。住所や年齢を聞かれていました。急に静かになったので余計に心配しましたが、その後大きな動きはないようです。単なる親子ゲンカだったのでしょうか?それにしても人騒がせな話しです。あれじゃ余計に近隣から浮いた存在になりますよ。
その後もずっと気をつけて見ていたのですが、おじさんは外に出て煙草を吸っている姿を確認していません。どうなったことやら・・。でもきっと今後も何かが起こりそうです。合わない者同士が一つ屋根の下で暮らすのですから。家族の中でも居場所がないというのは不幸です。息子夫婦と新築の家で同居なんて、何も知らない人からしたら幸せなことに映りますが、蓋を開けてみれば色々あるんですね。
人の幸せとは、自分の居場所があって人から必要とされることです。少なくとも私は自分の居場所も私を必要としてくれる人もいます。好きなことができて仲間もいます。それだけで幸せなことだと思いました。
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