誰かに同情や理解が集まるような場面になると、それに対抗するかのように「私の方が大変」アピールしてくる人っていませんか?
その場が気まずくなるだけでなく、モヤモヤッとした後味の悪さを覚えます。
円満退社を狙ったのに…
年明け早々、友人が「3月いっぱいで仕事を辞める」と連絡をしてきました。まだ上には正式に伝えてないけど、その前に私には伝えておこう、みたいな感じ。
辞める理由は発言小町によくあるようなトラブル──女の人なら誰もが一度は通るであろう「家庭と仕事の両立が難しくなった」という類のもの。
実はそれは表向きで、他にも理由はいろいろあるけど、一応そういうことにして「立つ鳥後を濁さず」と、円満退社を狙っているわけです。
「大変アピール」で主役の座を奪う乱入者
休み明け。彼女は正式に直属の上司に報告し、広くみんなの知るところとなったわけです。
「なんで辞めちゃうの?」
最初はみな一様に驚き、次に彼女の抱えた小町なトラブルに、「あるある」「わかる」「大変だよね~」などと同情する流れとなり、最後は「家庭の事情なら仕方ないよね」と納得する……かと思いきや、こういうときって必ず水を差すような、空気が読めない人が出てくるのよね。”出て来る”というより”乱入”って感じ。
1.「みんな誰もが通る道。あなただけが大変じゃない」から始まり
↓
2.「私も散々経験したわよ」と、遠い目になって
↓
3.「あなたなんてまだ良いほうじゃないの?恵まれている方よ」とバッサリ。
こうなってしまうと話の流れは自動的に、お局様の不幸自慢満載の、自分語りにシフトします。
「そこいくと私のときなんて…」と、ブログにしたら推定8,000文字くらいの誤字脱字だらけの長い長い自分語りと大変アピールが、起承転結もないまま延々と続きます。随所に織り込まれた「悲劇のヒロインの私、かわいそう」&「それでも頑張ってきた私、ステキ」という自己陶酔の意識だけはビシビシと伝わってくる、聞いてるだけで胸焼けを起こすような内容の話をし続けます。
話を元に戻そうと、途中で言葉を挟めば、すかさずそれを遮り、また自分語りに戻るの繰り返し。エンドレスリピートです。「待て」ができない犬みたい。
当然そこに居合わせた関係各位の表情はみな微妙。中でもいちばん微妙だったのは主役の座を奪われた友人であるのは言うまでもなく、直訳すると「ハイハイ、よくわかったけど今はあなたが主役じゃないのよ。順番守ってね、センパーイ」みたいな感じ?
「大変アピール」への対抗手段
「そんなに自分語りがしたいなら、ブログでも始めればいいじゃん」と、前にその人に言ったことがあるけど、ブログなら読まなければいいという対抗措置が取れる。
でもリアル生活でみんなが和気藹々と喋っていい流れになっているような時に、いきなり脇から出てきて主役の座を奪おうとするのはどうよ?AKBだってセンターの座は総選挙で決めるわけだから、これはどう見たって立派な反則行為。ということで、対抗措置を考えてみました。
「恥」という言葉を使う
「私だけが大変」という意識を持つ人は、言い換えれば「自分は特別な人生を歩んでいる」と思い込んでいます。
それが避けられない運命(例えば毒親に育てられたみたいな)なら同情の余地もあるけど、よくよく聞いてみると避けようと思えばいくらでも避けられる内容(例えば自らの選択ミス)だったりすることがかなり多いです。
が、それさえも「大変な自分」を脚色する必要不可欠な条件だと捉えています。なのでサービス精神を発揮して、ただ「ふんふん」と聞いてあげるだけではなく、「それはあなたの選択ミスで、うっかり人に言えば恥をかくことになるよ」くらいのことはチクッと言ってあげた方が本人のため。いや、周りのためです。
「わかってくれ」という意識が強い人ほど、人からどう見られているかを異常に気にします。それを逆手に取りましょう。相手は「経験値豊かな自分」を他人にアピールしたいわけだから、未熟さを暗示させる「恥」という言葉はかなーりガツンとくるはずです。
「その話、前にも聞きました」も効果的
「私ガー、私ガー」という人は、自分が注目を浴びたいだけの、承認欲求のオバケみたいなもの。その場の主導権を握ることだけに意識が向いているので、自分がいつ、何を話したかなんて覚えちゃいません。なので聞いたことのない話でも「前にもその話、聞きましたよー」と言えば、さすがにそれ以上くどくど言えなくなります。
興味がない態度をとる
注目されたい人にとって、一番つらいのは無視。できるだけ冗談めかして(←コレだいじ)「ハイハイ、ご苦労さんでした」とあしらうのも効果的。突然用事を思い出したフリをしてもいいです。とにかく間違っても本気で受け答えしてはいけません。手応えがないとわかれば、それ以上言わなくなります。
最後に
それでもダメな強者にははっきりと、でもやんわりとした口調で「いやだぁ、今はあなたの話ではなく、○○さんの話をしているのよ〜」と言ってしまいましょう。今回、私もかなりイラッときたのでそれを言ったけど、あらら、気のせいかしら。心なしかそのお局様、私を避けているみたい。おかげでスッキリしました。以上です。
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