梅雨真っ只中のこの時期、お弁当作りでいちばん心がけたいのはなんといっても食中毒。
食中毒が多発するのは5月から9月とされていますが、最近は温暖化の影響もあり、4月から10月くらいまでは気が抜けません。
早起きして作ったせっかくのお弁当、楽しみにしていたのに、蓋を開けたら嫌な匂いがした、なんてことになったらショックですよね。
私は、試合の時は手作り弁当を持参します。もしお弁当のせいで具合でも悪くなれば、ペアに多大な迷惑をかけてしまいます。ふだんの練習の成果だって発揮できません。
そのため、夏場のお弁当作りは本当に神経を使います。そこで私が実践している、食中毒を防ぐお弁当作りのポイントをご紹介いたします。
お弁当定番のレタスやプチトマトは要注意!
お弁当というと、どうしても見た目を意識しますから色どりのために添えるプチトマトはお弁当の定番です。でも夏場は注意が必要です。
プチトマトのヘタの部分には菌が残りやすいので、入れるならヘタを取り、よく洗って水気をしっかり拭き取ってから入れましょう。レタスなどの葉物野菜はこの時期はNGです。仕切りに使うならバランや抗菌効果のあるおかずカップを使用します。
夏場こそ曲げわっぱの弁当箱がおすすめ
そして夏場だからこそ曲げわっぱのお弁当箱がおすすめです。曲げわっぱに詰めるとご飯がおいしいと言われてますよね。それは、ご飯の余計な水分を曲げわっぱが吸収して逃がしてくれるからです。ご飯がベチャッとしないから冷めてもおいしいご飯が食べられるのです。
それだけでなく、杉には抗菌効果もありますから、わっぱに詰めるとお弁当が傷みにくいのです。ちょっと値が張りますが、これはプラスチックのお弁当箱にはない、曲げわっぱならではの特徴です。使用する前にしっかり洗ってよく乾燥させ、その上から薄めたお酢をキッチンペーパーに含ませて拭くと菌の増殖を防ぎます。
参照 : 「一生物のお弁当箱が欲しい」
食中毒を防ぐご飯の炊き方
夏場のお弁当に使うご飯には、炊くときに必ず梅干を入れて炊きます。梅には抗菌作用があるというのは有名で、お弁当には必ずと言っていいほど入っている食材ですよね。
でも白いご飯に梅干を入れただけの日の丸弁当だと、梅干を置いた周囲にしか梅干の抗菌作用が働きません。それよりは梅干を入れて炊き込んだ方が、梅干の抗菌作用がご飯全体に馴染むのです。梅干以外なら、小さじ1杯程度の酢を入れて炊くのもおすすめです。この程度なら味が変わることもありません。
しっかり加熱しよく冷ます
お弁当に入れる食材は、75度以上で1分以上加熱、これが基本です。炊きたてのご飯なら使用する分だけパッドに移し、うちわで扇いでしっかり冷ましてからお弁当箱に詰めるようにします。作り置きしたおかずを再利用する場合は、レンジで温めなおします。ウインナーなどの加工品もしっかりボイルし、冷ましてから詰めるようにします。
ちょっとしたうっかりが命取り
朝の忙しい時間、ちょっとしたうっかりが命取りになる場合があります。例えば調理に使った菜箸を、そのままお弁当の盛り付けに使用するとか、手で直接おかずを触るなど、気ぜわしい時間帯にはありがちなことです。
でもそれが食中毒を引き起こす原因の一つです。
手洗いはバッチリ、調理器具やまな板も清潔にしてメニューにも細心の注意を払ったというのに、そんなうっかりで食中毒を起こしたら元も子もありません。
また盛り付けを完了したからお弁当作りが終了というのではなく、保管にも気を配りましょう。食べるまでの時間はどれくらいかも考え、保管にも気を配りましょう。
最後に
学生時代、母の作ったお弁当は飾り気がなく、きんぴらごぼうや揚げ物が中心で、「私のお弁当は茶色ばかり」と思っていました。
でも夏場は飾り気より、食中毒とは無縁のお弁当が第一であるということが、この年になってやっとわかってきました。
今どきはキャラ弁が流行っているようですが、夏場だけは昔ながらのお弁当に着目してはいかがでしょうか。
夏の暑さを乗り切るには健康が第一ですからね。
参考:夏に向けて!お弁当特集 / 梅雨の季節の食中毒対策
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