★前の続き
大御所Hさんにモノ申すことは、とんでもないことです。
いわば禁断の聖地。何をしても許される人、しかも誰も彼女には誰も何も言えないのが現状。やっかいだからです。それを誰よりもよく知るのはYさん。
私なんかより、ずっとずっと長いこと、Hさんに苦労させられていた人です。まずHさんについて私が感じたこと。
他人の言葉に対して異常なまでに反応する
“えー?そんなことまで?” という、他人からしたら、もうどうでもいいようなことまで気にします。
例えば自分で「調子が悪い」と言うから、適当に調子を合わせて「あら、言われてみれば顔色悪いかしら?」と言ったら最後、それを気にしてトイレに駆け込み、自分の顔色をチェックしにいく、みたいな。
「私が試合に出ると、よその人から『あら、また優勝狙いに来たの?』と言われるのが一番嫌」とさかんに言ってるけど、そんなのいちいち気にすることかしらと、いつも不思議に思う。「そうだよー、覚悟しとけー」くらいにサラッと言い返せば済むことなのに、なんでそんなプレッシャーを抱え込むのでしょうか。 たかだかお遊びなのに。
試合になると具合が悪くなる
自分で「試合に出よう」と誘っておきながら、後で「他の人と組んで」とか、「都合が悪い」だ、「体調が悪い」だなんだとグズグズ始まります。
これは過去、誰に対してもそうでした。私も一度やられて激怒したのが「魚の目事件」。
試合の一週間前から「魚の目が痛い」とグズグズ始まり、「一週間あれば楽勝で治療できるだろう」とみんなに言われたら、あろうことか、「試合が終わったら治しに行く」と信じられないことをのたまい、みんなを驚かせた。
そして試合の当日、「魚の目で足が痛くて靴がはけない」と、裸足でやってきたのには更に驚きました。こんなことはしょっちゅうで、そのたび陰で「なら、出なきゃいいじゃん!」と言われるのだが、なぜか出たがる不思議な思考回路。ペアはたまったものではありません。
良いとこ取り
面倒な役から逃げるために、いち早くあまり責任のない役を優先的に「私、これやるわ」と、引き受けます。それによって「あの人は何もしない」という非難から逃れることができると学習したのか、そのやり方をずっと通して部長や外の役は一度もやらずに済んできました。
それをかばう取り巻きに守られてきたことも、彼女を甘やかす一因となったようです。
ちなみにその取り巻きの一人は、今の部長です。実力のある人物を味方につけることで甘い汁を吸ってきたのだと思います。
ただ、連盟だけは何年もやったようです。それは連盟なら男の人がいるからで、彼女はあまり動けないタイプだから、その分動ける男の人に頼ってゲームをするのが元々好きでした。一方レディースの役は絶対にやらなかったそうです。 それはなぜか? それはレディースの役員になると、役員だけの練習会があるからだと思います。
基礎が全くできてない彼女は、そういった練習会は激しく毛嫌いします。
普段から、コーチが来る日は練習を休むし、そんなだから役の選り好みをしたのだと思います。
策士
役だけでなく、試合のペアも似たような方法をとってきたようです。
私は知らなかったけど、以前の団体戦のとき、ひと悶着あって、さすがにYさんは激怒したそうです。
クラブからAとBの2チーム出しました。Bチームから出ることになったはいいが、Bチームの中の組みたくない相手と組まされそうになったとき、さんざん文句を言ってたそうです。それでもなんとかなだめすかし、一旦はBから出ることをしぶしぶ承諾。
でも陰で手を回し、土壇場でそれから逃れるためにAチームにちゃっかり入り、Aのチームリーダーになったといいます。リーダーになってしまえばBは関係なくなるから、という用意周到さです。
この時も、これを陰で手助けしたのが今の部長。
ちなみに、この出来事をきっかけに、”組みたくない相手”とされた人はクラブを去ってしまいました。とことん人を利用する策士です。
でも本当に強い人というのは、誰と組んでも勝てるのですがね。
まぁ要するにこんな人です。自分の身の丈をごまかそうとする人です。いくら誤魔化したところで、周りはとっくに見抜いているところが悲劇でもあり、茶番です。 ずるいしせこいと言ったら言い過ぎですか?ごめんなさい。
言うことが後でコロコロ、実によく変わります。だからそれにみんなが振り回されるのです。
不思議だったのはよそのクラブはどこだって試合のペアは指導部が決めるというのに、なんでうちのクラブは指導が関知しないで個々に決めるのか、ということです。
それはこの人のせいだと後でわかりました。以前はうちも指導が決めていたそうでしたが、必ず直前にグズグズ始まり、それがもう面倒だから自分たちでってことになったそうです。
やがてこの人も年を重ねていけば、どんなに強い相手と組んでも勝てなくなります。 すると今度は仮病という手に出ました。それがここ最近のことです。その被害者は、私をはじめとする、ここ10年以内に入った人たち数人に及びます。
それは私よりももっと前からいる人たちには、よーくわかっていることです。だから先日5人で集まったときも、昨日Yさんと喋っていたときも、私が言った「あの人は良いとこ取りの人だから」というこの言葉だけで、みんなは納得しました。
私はYさんに言いました。「役員が出せないってことで廃部に賛成しておきながら、今になって『思い入れがあるからまだやりたい』と言い出してるけど、それならなんで3月の時点で『役なら私がやる』と引き受けなかったのかしら?」と。
「そこがあの人のズルいところだよ」と笑ってたけど、更に私はこう続けました。
「創立から3年くらいに入って、今まで現役でいるんだから、こんな状態になってしまった今こそ、あの人がクラブの顔として先頭に立つべきじゃないの?」と。
「その通りだよ」と笑っていました。
でもYさんは、彼女がこのメンバーに加わることには反対していました。前と同じことになるのが目に見えているからです。結局、それも私と全く同じ意見です。 「言えばいいじゃない」と言われました。「何を?」と聞いたらこう言えとのことです。
「この人数になってしまえば、今まで通りというわけにはいきません。今までとは違います。部長も外の役も、やっていただかないと困ります。練習にも時間通りに出ていただくようになるし、各種講習会も、順番で協力していただかないと同じ人にばかり負担がかかります。それには協力していただけるんですか?」と。
「言っちゃっていいの?」と聞いたら「当たり前だよ」と言って笑っていました。でも確かに、はっきりさせなければならないよね。今後の話の流れ次第ではっきり言ってみようかしら。 よそのクラブは講習会などはみんなで出ています。練習のメニューを持ち帰るために、むしろ上の人たちが熱心です。うちのクラブだけです。教えるべき立場の人が誰も出てこないのは。
それにもし、今後新しい人が入ったとして、自分たちが出ないくせして、新人ばかりに「出ろ」というのは説得力がありません。だから、よそにあってうちに足りなかったものは払拭して改める。そしてうちのいいところはそのまま残してよりよいクラブを目指すということをテーマに、今後のことを話し合ってみようと思います。
・・・って、あら、話の流れは存続?でもまだそこまでの決心はつかないな・・。
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