今日は一日中、昨日ガンで亡くなった友人のことをずっと考えていました。ここでは便宜上友人と書いていますが、そんな薄っぺらいものではなく、彼女こそがかけがえのない親友なんだと実感しました。
日常よく「友達」とか「親友」という言葉に出くわしますが、友達と親友の違いはどこにあるのでしょうか。人によってはなんでもかんでも「お友達」と言います。
単なる顔見知り程度、あいさつする程度の知り合いであっても「私の友達」とカテゴライズされると、ちょっと居心地が悪くなります。
もちろん人によって友達や親友の定義は違いがありますが、以下に私の考える友達と親友の違いをまとめてみます。
友達と親友の違いとは?
- 気が合えばすぐに友達になれる / でもそこから親友に昇格するためには何十年もの時間がかかる
- 心のうちをすべてさらけだせないのが友達 / 自分のすべてさらけだせるのが親友
- 楽しい時間を共有するのが友達 / 辛い時間、苦しい時間を共有するのが親友
- 瞬間的なつきあいが友達 / 一生つきあえるのが親友
- 行き違いがあればかんたんに離れていくのが友達 / 多少の行き違いがあっても離れないのが親友
- 肉親よりは気を使うのが友達 / 肉親と同じ感覚でつきあえるのが親友
- つるんでいないと不安になるのが友達 / 離れていても心がつながっていると思えるのが親友
- 時には対抗意識を抱くこともあるのが友達 / 心から尊敬し、誇りに思えるのが親友
結婚すると友達が少なくなるのはなぜ?
主婦に多い悩みは友達がいない、あるいはできないというもの。
友達という検索をかけると「友達がいなくて悩んでいます」「友達の作り方」「ママ友ができません」など、友達を欲しがっている人の書き込みが目立ちます。
どうしたら友達が作れるかのノウハウを紹介しているサイトもありますが、友達の作り方なんてあってないようなもの。
だって友達は意識して作るものではなく、時間の経過の中で自然とその関係になっていたものだからです。
つまり、友達と呼び合う関係になまでにはそれ相応の歴史が必要です。同じ空間で過ごし同じ経験をし、苦楽や喜怒哀楽を共有して一緒に成長しあい励まし合う…。それら全てが歴史です。歴史なくして友達はありえません。
でもとりあえず友達と呼べる人が今すぐ欲しいから歴史作りの時間を省略して友達作りのノウハウに走ってしまうのです。たいせつな手順をスキップすれば、インスタントの友達もどきしかできません。
また子供の頃とは違って家庭を持ってしまえば、全てをさらけ出すことなんてできません。すると必然的に上っ面のつきあいになりがちです。
でもそれはしかたがないことです。人と人の間にガードがあれば、親密な関係に発展するにはそれ相応の時間がかかります。
距離感をたいせつにして、ズカズカと人様のテリトリーに踏み込まない配慮をするのが大人としてのマナーですが、早く友達になりたいと焦る気持ちが先立つと、距離感がつかめなくなります。
その結果「友達がなかなかできない」となるのです。 こうして考えると、一生涯においてその場限りの友達はたくさんできるかもしれませんが、親友と呼べる存在はそう多くないはずです。まぁせいぜい1人か2人でしょう。
そんなかけがえのない親友を亡くしてしまったという今回のできごと。今はまだ実感がありませんが、これからじわじわとさびしさが押し寄せてくると思います。
でも私の中で、彼女はずっと生き続けることだけは確かです。住む世界が違っても親友であることに変わりはないのですから。
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