Violet@Tokyo

不妊治療を断念したことに後悔はない。なぜなら子供は神の授かりものだから

約5分



2月13日、何気なく見ていた番組がNHKの週間ニュース深読み「子どもは欲しいけれど…不妊治療 理想と現実」でした。

いつも見ている「あさが来た」を見終わって、チャンネルをそのままにしていたらその放送になったのですが、番組の内容は、私にとってあまり思い出したくないものした。

でありながら、つい興味深く見ていました。

今、不妊治療を行う夫婦が増加、生まれてくる子供の24人に1人は体外受精によるといいます。 一方、高齢出産は母子にかかるリスクが高いことから、不妊治療に頼り過ぎることに否定的な考えもあります。 実際、体外受精の成功率は40歳で8.3%。進む医療技術と現実のはざまで、多くの夫婦が悩んでいるのです。 不妊治療をいつまで続ける?どうすれば悩みが軽くなる?

情報源: 子どもは欲しいけれど…不妊治療 理想と現実 – 放送内容まるわかり! – NHK 週刊 ニュース深読み

番組にはさまざまな意見が寄せられていました。中には無理解極まりないものもあり、こういうのが不妊に悩む夫婦を追い詰めていく一因だと思えるものもありました。

何の苦労もせずに自然に授かった人には理解できないものだと、それは今も昔も変わらないのがとても残念です。

不妊に悩んだ過去

不妊治療を断念したことに後悔はない。なぜなら子供は神の授かりものだから

かつて私も不妊治療を受けたことがあります。35歳の時に婦人科の医師に促されて3年間だけ病院に通いました。一通りやってみて「もういいかな」と思い、私は3年で治療を断念しました。

理由はタイトルの通りです。

これは諦めとは違います。元々すごく欲しかったわけでもなく、医者に勧められたから「とりあえずやってみようかな程度」の軽い気持ちで執着がなかったのだと思います。

番組の中で堀田かよさんが「気がすんだ」と言ってましたが、私もごくすんなりと気がすんだという状態になりました。

命の誕生はもっと神秘であるべきと思った

古い言い方をするなら「うちにはコウノトリが来ないんだ」と、ある時フッとそう思ったら「私はもうがんばったから、来る予定のないコウノトリを待ち続けるのはやめよう」と自然にそう思ったのです。

不妊治療をしていた当時から頭のどこかで「子供は神の授かりもの」という意識があったせいか、全ての人が授かるわけではないと思っていました。

どんなに医学が発展しても、命の誕生に人口の手を加えてはいけないとも思っていました。もちろんこれは私たち夫婦の考えであり、何が正しくて何が間違っているということではありません。

不妊治療に期限を設けたことがよかったのかも

最初から「3年だけやってみよう」と思って始めたので、そこでズルズルと引き延ばすことなく、すっぱりやめる決断をしたことに後悔はしていません。

少なくとも私たちにはこの選択がベストだったと今も信じています。

夫婦としての幸せを第一に考えたいというのは結婚した時から現在まで変わらない気持ちでしたから、子供がいるいないはそれほど私たち夫婦には重要ではありませんでした。

あれ以上続けていたら、もっとボロボロになっていたかも…。

「これだけ時間とお金をつぎ込んだのだから、絶対モトを取る」みたいに、妊娠することだけが目標となり「成人するまで育て上げる」という一番たいせつなことに意識が向かなかったかもしれません。

これは親としてあたりまえと思うでしょう?

でもその渦中にあると、近視眼的にギュウギュウになって、それを忘れてしまうほど追い込まれていくんです。

もちろんみんながとは言いませんが、少なくとも私はそうでした。

だって一度親になってしまえばずっと親ですからね。

成人するまでどころか、子供が独立して親になれば自分たちは祖父母になる。

その時に「子育てで大変な思いをしているわが子たちに介護の負担がかからないように」と考えだすと「時間は無限ではなく有限で、出産にはリミットがある」という結論にたどりつきました。

「いつ産もう」なんて考えているうちに、精子も卵子もあっという間に老化する

不妊治療を断念したことに後悔はない。なぜなら子供は神の授かりものだから

今は差別になるからということで廃止されていますが、昔は「まる高」というのがあって、母子手帳にそのハンコが押される時代がありました。

高齢出産という意味です。

古くは30歳以上を、その後35歳以上になりました。

その考えでいけば、初婚年齢が高くなっている現在は、ほとんどが「まる高」です。

確かに女性の見た目だけは昔の30代よりずっと若く見えますが、卵子は(これ以降精子も同様とする)その年なりの卵子です。

だってどうがんばっても、卵子だけは化粧やファッションでごまかすことはできませんからね。

ふつうは卵子の状態なんて考えません。

ときおり流れてくる芸能人の高齢出産を見て「まだ私だって大丈夫かも」と、根拠のない理屈を当てはめて無理に自分を納得させようとするのが一般的ではないですか?

挙句、仕事との兼ね合いで「いつ産もうか?」と考えているうちに卵子が老化して「気が付いたら手遅れ」といのうが小野さんの言葉です。

産み時はあるし、育て時だって絶対にある

このように女性はいつでも産めるわけではなく、産み時があるのです。

もしも今、「いずれ子供を」という願いがあるなら以下のことを考えてみてはいかがでしょうか。

  • 先にやるべきことは何か
  • 自分にしかできないことは何か。
  • それは同時進行できる内容かどうか。
  • 自分でなくても別の人でもいいものかどうか。
  • 今はちょっと寄り道しても、後からでもまき直しができるかどうか
  • 今から30年後に自分はどうありたいか

そう考えれば「気がついたら手遅れ」だけは回避できるかもしれません。

 

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