Violet@Tokyo

アロペシアX(脱毛症X)と診断されたわが愛犬。女の子なのにハゲだなんて…(涙)

約5分



「アロペシアX」ってご存知ですか?

それ以外にも「偽クッシング病」「性ホルモン関連性皮膚疾患」「成長ホルモン反応性脱毛」「去勢反応性皮膚疾患」など約20種類ほど別の呼び方がありますが、要は原因不明の犬の脱毛症です。

私は今回初めてその名前を聞きました。なんと我が家の愛犬がアロペシアXだと診断され、治療が始まりました。

脱毛の経緯

昨年の秋、トリミングのお迎えの時に、担当トリマーから突然「皮膚が黒ずんで毛艶がなくなっているけど、健康状態が良くないのですか?」と質問されました。前回のトリミングでは言われなかったので、寝耳に水という感じです。

そういえば背中のあたり、毛が薄くなっているような…?

背中の毛だけが他の部位の毛よりも元気がなくて細くなっている状態。毛根に活力がないという感じかな?

でも健康状態はいつもと変わらず。食欲もあるし、目力もある。年齢の割には動きも活発。遊びに誘えば反応は打てば響くように返ってくる。毎日2匹で飽きもせず、大運動会をしている状態。

「季節の変わり目だから?」と思ったのですが、やはり気になります。とりあえず検査だけでもしておこうと、翌日、かかりつけの病院に行って血液検査をしました。

甲状腺機能低下症を疑ってみたものの

実は以前飼っていたポメラニアンも、年齢を重ねてから脱毛の症状がみられました。血液検査でわかったのですが、脱毛の原因は甲状腺機能低下症とわかり、投薬を続けて状態が良くなりました。

そのことが頭にあったため、真っ先に血液検査をお願いしました。

ところが結果は特に異常なし。ただ以前のポメの脱毛と、今回の脱毛とは明らかに様子が違います。ポメは首周りから脱毛が始まり、やがて左右対称に脱毛箇所が広がりました。

それに対し今回は、体幹部(今のところまだ背中だけ)にその症状が見られます。ただ完全に抜け落ちてはいないので、少し様子を見ることにしました。

皮膚科の専門医に検査をしてもらう

2016-02-27 20_Fotor

それから数か月、しばらく様子を見ましたが、状態は変わらず。上の写真は最新のものですが、背中の皮膚が透けて見えるのがわかります。そこでもう少し詳しく検査をしようと、皮膚の専門医に診てもらうことにしました。

その日の検査は、まず毛を採取して毛根の状態を診ることからスタート。すると背中の毛は、他の部位の毛とは明らかな違いがあり、まもなく抜け落ちていく状態だとわかりました。

それを聞いただけで軽くショックを受けましたが医師はこう続けます。

「原因不明なのでこれといった治療法がありません」

原因がわからないというジレンマ

アロペシアX(脱毛症X)と診断されたわが愛犬。女の子なのにハゲだなんて…(涙)

原因がわからないというのも厄介です。「病気ではない」ということらしいですが、言い換えれば「まだ医学で解明できてない」という解釈もできます。物事には全て、原因があるから結果があるし、その逆もしかり。

なのに「毛が抜けている」という結果があるのに、何で原因がわからないのか?

ハゲているヒト化のオスの場合、精力絶倫ならそれだけで「病気ではない」とあっさり片付けていいものか?

抜け落ちるのを、ただ指を咥えて待つだけなのか?

「だったらおまえら、みーんなつるっぱげになってみやがれ!」という心の声をひた隠し、今後についての方針を話し合いました。

今後の治療について

  • 頭部と四肢の毛は残るので、服を着せて皮膚の乾燥を防ぐ
  • サプリメントを投与して、状態を観察する
  • 皮膚生検をしてもう少し詳しく調べてみる ただし麻酔が必要とのこと
  • スキンケア用品で保湿する AFLOAT VET モイスチャライズを使用

このようにいつくかの選択肢はあるものの、それらが全て功をなすという保証はなく、まだ手探りの状態です。仮に薬やサプリメントを投与しても、個体によって効き方がまちまちだとか。

だとしても、何もしないよりはいいだろうということで、今回はメラトニンという発毛効果が期待できるサプリメントと、AFLOAT VET モイスチャライズを試すことにしました。

メラトニンはホルモン剤ですが、睡眠リズムを適正化させるとして、時差ぼけや睡眠障害用のサプリメントとして米国等で販売されています。国内での発売は無く、獣医師が個人輸入で手に入れています。動物への効果としては、被毛の成長や生え変わりに関与しているのではないかと考えられています。原則副作用が無く、1日1回1〜2錠の投薬で良い事から一般的なファーストチョイスとされるお薬です。反応率は6割程度と言われますが、改善が認められていた子がお薬を継続していても再発率が高いです。近年、国内の「医薬品」として同様の効果を期待できる薬剤が発売されていますが、今のところ優位な有効性を持つといったような報告はありません。

情報源: 脱毛症X 動物病院 皮膚 ブライトペットクリニック 港南区 磯子区 of 「ブライトペットクリニック」

「これでしばらく経過をみて、改善されなければ次を考えましょう」ということで昨日からメラトニンを与えています。長期戦が予想されますが、痒みや痛みがないので、本人(←犬だけど)はいたって元気で、飼い主としてはそれがせめてもの救いです。

最後に

もう10歳になりますが、実に飼い主孝行な子です。今までただの一度も病気とは無縁できたわが愛犬。入院したのは避妊手術の時だけです。病院に行くことはあっても、それらは全て健康診断や歯石取りなど予防的な目的が主でした。

でも年齢を考えると、これからはだんだん病気が増えていくのかな?という漠然とした不安が襲い掛かります。全ての命は永遠ではないとわかっているけど、このかけがえのない命とだけは少しでも長く一緒にいたい。それが今の切なる願いです。

 

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このブログは私が日々感じたこと、考えたことに独自の視点を交えて書き留めている忘備録です。読者の方に少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
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