Violet@Tokyo

また「長谷川」が炎上。「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」

約4分



2015年12月に自らの命を経った元・電通社員に対し、武蔵野大・長谷川秀夫教授の投稿記事(現在は削除済み)が炎上しました。

月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない。

会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない。

自分で起業した人は、それこそ寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ時期があるはず。

更にプロ意識があれば、上司を説得してでも良い成果を出せるように人的資源を獲得すべく最大の努力をすべき。

それでも駄目なら、その会社が組織として機能していないので、転職を考えるべき。

また、転職できるプロであるべき長期的に自分への投資を続けるべき。

つい最近も、別件で同じ苗字の”長谷川氏”が透析患者に対して暴言を吐き、それを受けてネットでは「また長谷川か」「長谷川にはネットをさせるな」などと、この皮肉な偶然に揶揄の声が沸き起こっています。

長谷川2号は「残業100時間」だけに焦点を当てて「情けない」と、死者にムチを打ってます。

しかしまつりさんが亡くなられた本当の理由は、残業時間だけの問題ではありません。

上司からのパワハラ、セクハラがあったことをTwitterで明かしていました。(現在は閲覧できず)

つまり「過労死」だけで片付けていい問題ではないということです。

ブラック企業の体質は労働条件だけではない

電通.「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」.炎上

それにしてもひどい話です。

世間一般で「ブラック企業」と呼ばれているところはイヤな人が多いように見受けられます。それは、イヤな人がいい人をはじき出すから。

そしてしぶとく残るのは、弱い者にはとことん強く、強い者にはペコペコする上司、部下の手柄を横取りする上司、 セクハラ・パワハラの上司とご機嫌取りに必死な、こすっ辛い社員ばかりが集まります。

それこそもう、ダースベイダーが棲んでいるような凄まじい悪の巣窟です。

一方良い職場はこの逆で、イヤな人が居づらくなるという、ごくあたりまえの理屈が成り立ちます。

これが最大の特徴。

けれど肝心のそこを見ようとせず「過労死」という形でお茶を濁すのです。だからいつまで経ってもブラック企業はなくならないのです。

老害は根性論がお好き

口を開けば根性論を宣う「老害」というのは、なっかなか絶滅しませんわねぇ。

老害はけっして過去を手放さない。「今の若いモンは」に始まり、「それに比べてオレたちは」と、過去の努力をひけらかす。挙句、見当違いな「べき論」をしたり顔で人に押し付ける。

お願いだから、寝言は寝てから言ってくれよ。

逃げ場さえあれば…

ふと真夏の炎天下、うさぎ跳びをさせながら「水を飲むな」と言ってた部活の鬼コーチを思い出しましたよ。非効率だったらありゃしない。

美容師になりたての頃もそう。風邪でダウンでもしようもんなら「風邪をひくなんて何ごとか!たるんでいるから風邪をひく。風邪くらい根性で治せ!」と言ってた職場の先輩。

昼休みが取れないなんて日常茶飯事。定時で上がろうとすれば「やる気がない」「努力が足りない」と説教を喰らったあの頃。

休みの日だって講習、講習、また講習。

「私だって友達と遊びたい。彼氏とデートしたい。おしゃれだってしたい。そしてなにより疲れきった体を休ませる時間が欲しい」

そんなあたりまえの欲求さえ「プロ意識が足りない」と否定され続けたあの頃。

「休みの日くらい仕事を忘れたい」なんて言えば、それこそ非国民扱いでしたよ。

それでも私がどうにかこうにか続けられたのは、職場の中には確かにそんな先輩もいたけれど、理解者もいてくれたおかげです。つまり私には逃げ場があったから。それが一番の救いでした。

けれど、もし逃げ場がなければ…。

そこを去るしかなかったでしょうね。

今ほど女性の社会進出が叫ばれてなかった時代だったこともあり、「嫌ならいつでも辞めればいい」くらいに開き直っている自分もいました。

また逆に、そんないい加減さが幸いしたのかもしれません。

正論かもしれないけど心がない

けれど私のようにチャランポランな人ではなく、生真面目な人はそうはいきません。

「そこしかない」と思い込んだ場所で、居場所も逃げ場もなくしてしまえば、心が病むのは自然の成り行き。

それなのに、うつ状態になって、その結果死を選んでしまった人ようなに「転職を考えるべき」と、後からグダグダ言う方がどうかしている。

言ってることは正論なのかもしれないけど、心情的には受け入れ難いです。

最後に

それでも長谷川教授の発言を支持する人たちもいるようです。きっと「寝袋を会社に持ち込んで、仕事に打ち込んだ」ような仕事人間だったんでしょうねぇ。

今から言っておきます。定年後は間違いなくボケるから。

たまに正気に戻るときは「あの頃は良かった」が口癖のじいさんになるんでしょう。お気の毒。

 

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