Violet@Tokyo

【ヨネックスオープン・2016】6回目の優勝を果たしたリー・チョンウェイが国境を超えて愛される理由

約5分



ヨネックスオープン・2016が終わりましたね。

前のエントリーでもご紹介したように、私が愛してやまないリー・チョンウェイが男子シングルスで6回目の優勝を果たしました。

この記録は前人未踏。しかも来年は7回目の優勝を目指して再び日本にやってくるとか。ファンとしてはうれしい限りです。

日本の子供たちがお手本にするリー・チョンウェイ

リー・チョンウェイといえば、バドミントンに関わっている人なら誰でも知っているマレーシアの国民的英雄。祖国マレーシアではその活躍を称え、貴族にも匹敵すると言われている「DATO」の称号が与えられています。

その人気はマレーシア国内にとどまらず、日本にも本当にたくさんのファンがいます。私も時々、ジュニアの子どもたちに「どんな選手になりたい?」と聞くことがあります。すると必ずといっていいほど彼の名前を耳にします。

いや、ジュニアだけではありません。あのタカマツペアの高橋礼華選手にとっても憧れの選手だそうです。

基本に忠実なプレースタイルは、もう、お手本ですよね。

あの正確なショット、計算されつくした無駄のないフットワーク、しなやかな身のこなし…。どれを取ってもまさにバドミントンの教科書そのもの。

長いこと世界のトップに君臨しているわけですから、天才プレイヤーには違いないのですが、彼が国境を越えて多くの人に愛される理由は、バドミントンの技術だけではありません。

そこで、リーチョンウェイがなぜ日本で愛されるのか、その理由を考えてみます。

誠実な人柄

まさにこれに尽きるのではないでしょうか。試合後のインタビューには、誠実な人柄がよく出ています。

特に後半、桃田選手について触れています。

「桃田選手のことは知っていますが、コメントするのは難しい立場にあります」としながらも、後からわざわざこう付け加えています。

「彼はまだ若い選手で若い青年である。人は100%正しいことをしているわけではない。彼が間違ったことをしたのであれば、その間違いに気づいて自分を変えて、変化して、強い人になって帰ってきてほしい」といった内容のエールを送っていました。

私のような一ファンがエールを送るのではなく、リー・チョンウェイの場合、世界のバドミントン界を引っ張る立場ですから、桃田選手にエールを送るというのは難しいと思うんですよ。

ましてや他国の選手。自分よりもはるかに年下。関係ないとしてノーコメントにしたっていいわけです。

でもそうではなく、「強くなって帰ってきてほしい。2020年の東京オリンピックを目指してほしい」とコメントしています。

それすなわち、桃田選手に対するリスペクトの表れです。

驕りがないからこんな風に言えるのです。このコメントを聞いてまたまた惚れ直しました。

いちばん印象的なのはリオでのシーン。

宿敵・林丹を下した時に抱き合い、互いの健闘を称え合っていましたが、良きライバルとはこのこと。尊敬しあっているのがよくわかりました。その時の動画がこれ。

小柄な体格ゆえ、日本人に希望を与えている

リー・チョンウェイは身長174センチとなっていますが、昨日の陣内さんの解説ではもう少し小さいとか。

最近のバドミントン選手は大柄な人が多い中、彼は小柄な選手です。

体が小さいことを理由に、マレーシアでもナショナルチームには入れなかったという過去があります。

身長174センチ。日本人ならごく平均的な体格ですが、世界に出てみればその差は明らか。

けれど、彼のような小柄な選手でも、世界のトップに君臨できるのです。

確かに体格に恵まれれば有利な部分も多々ありますが、小柄でも諦めることはないと、リー・チョンウェイがそれを証明しています。

その部分が日本人にとって、大きな希望となっているのではないでしょうか。

冷静なプレースタイル

最近の若い選手は試合中、本当にうるさいです。「ウォー」と、雄叫びをあげながら試合をしますが、私はあれが嫌いです。

試合中、リー・チョンウェイはほとんど表情を変えません。日本なら佐々木翔選手(注:現在は引退しコーチに就任しています)などもそうですが、「職人」を感じさせるがごとくリー・チョンウェイもまた、静かに、淡々とプレーを続けます。

感情を爆発させるのは試合後。この画像を見てウルッとくる人も多いのではないですか。リオオリンピックの準決勝で林丹を下した直後、このガッツポーズをしました。

試合中は冷静そのもの。まるでヒョウのようなイメージで、狙った獲物に足音を立てずに静かに近づき、そして一瞬のスキに仕留めるって感じ。その静と動がたまらんですわ。

またある時はポーカーフェイスはそのまま、ちょっと遊び心を入れながら、しっかりと決めるところは決めてくれます。

こんな技も、彼ならではのもの。

若い男子学生がこれを真似しようとして、練習しているシーンを何度か見たことがありますが、100年早いぜ。

最後に

リー・チョンウェイについては語りだしたらキリがないので、今回はこのあたりで終わりにします。

4年後の東京オリンピックに「出ることはない」と、きっぱり明言しています。来年のヨネックスオープンが、もしかしたら最後になるかもしれません。

その後は若手の育成に励むとか。リー・チョンウェイがどうしても取れなかった悲願の金メダル。それを次の世代に託すのが新たな彼の野望。そんなシーンをぜひ見たいと、心から願ってやみません。

 

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